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目次
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一週間の動き
先週
今週の為替市場
週半ばに円が急落し155円台に乗せるなど、ボラティリティ（変動）の激しい展開となりました。
週初は「米政府機関の閉鎖解除」という材料でリスクオンの円売りが進みましたが、火曜には「米雇用の悪化懸念」でドルが売られるなど、方向感が定まりませんでした。
転機となったのは水曜日です。「高市政権が日銀の利上げをけん制している」との見方が広がり、日銀の早期利上げ観測が急速に後退。これが強力な円売り材料となり、ドル/円は一時155円台まで急騰しました。
しかし、木曜に米政府閉鎖が正式に終了すると、市場の関心は「これから発表される米国の経済指標がどうなるか」という点に移りました。週後半は、重要な指標の発表を前に投資家がポジション調整を進め、ドル/円は154円台半ばでの膠着状態となりました。
11/10(月) 米政府再開期待でリスクオン、円下落
史上最長となった米政府機関の閉鎖が解除に向かうとの期待から、市場はリスク選好ムード
安全資産とされる円が売られ、対ドルで一時154円25銭まで下落。（ドル円上昇）
一方、日本では高市首相が財政運営に関する発言を行いましたが、市場では日銀の年内利上げ期待が低下していることも円売りの背景となりました。
11/11(火) 米雇用統計悪化でドル売り、一時153円台後半へ
米ADP週次民間雇用者数が「人員削減」を示したことで、米労働市場への懸念が浮上。
米国の追加金融緩和観測が強まり、ドルが主要通貨に対して下落しました。
ドル/円は一時153円67銭まで円高方向に振れましたが、その後は伸び悩みました。
この日は米国の祝日（ベテランズデー）で取引量は少なめでした。
11/12(水) 円急落で155円台突入、日銀利上げ観測後退で
日本の高市政権が日銀に利上げ先送りを促す可能性があるとの見方が強まり、円が急落。
対ドルで一時155円04銭と、約9カ月ぶりの円安水準を付けました。
片山財務相が「過度な変動」と口先介入を行いましたが、円売り地合いは根強い状況でした。一方、米国では政府機関閉鎖を解除するつなぎ予算案が前進しました。
11/13(木) 米政府閉鎖終了もドル軟調、市場は経済指標待ち
米政府機関の閉鎖が43日ぶりに正式に終了。
市場の関心は、発表が遅れていた米経済指標に移りました。
指標発表を前に積極的な取引が手控えられ、ドルは主要通貨に対し下落。FRB当局者からの慎重な発言もあり、12月の利下げ確率は低下しました。
ドル/円は154円台半ばで推移しました。
11/14(金) ドル/円は横ばい、米経済指標待ちで様子見ムード
週明けから順次発表される米経済指標を見極めたいとの雰囲気から、市場は様子見ムードが強まりました。
ドル/円は154円台半ばで大きな動きはなく、ほぼ横ばいで週の取引を終えました。ブルームバーグ・ドル指数は週間ベースで2週連続の下落となりました
