2024/8

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/8/16

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています。

情報収集の時短にぜひ活用してください。

国内外の経済動向、株式市場、為替、金利、企業の業績など幅広いトピックについて、専門家による解説や独自の視点を交えて分析。

初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです。

昨日何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います。

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

まとめ

全体として、米国の好調な経済指標が各市場に大きな影響を与えています。

株式市場ではこれが強気相場を支え、債券市場では利回り上昇を引き起こし、為替市場ではドル高をもたらしています。

コモディティ市場も、経済の底堅さと地政学的リスクのバランスに影響を受けています。

市場全体としては、景気後退懸念の後退とソフトランディングへの期待が高まっていますが、今後のインフレ動向や金融政策の変化に注目したい

 

株式市場(総合ニュース)

昨日(15日)は金利上昇、ドル高、株高でした。

S&P500種株価指数の続伸

  • 上昇率: 過去6日間で6.6%上昇
  • 背景: 米経済指標が米経済の力強さを示したことが主要因

主な株価指標

  • S&P500種株価指数: 終値5543.22、前日比+88.01(+1.61%)
  • ダウ工業株30種平均: 終値40563.06、前日比+554.67(+1.39%)
  • ナスダック総合指数: 終値17594.50、前日比+401.90(+2.34%)

景気に影響を与える要因

小売売上高の影響

  • ウォルマート: 売上高見通し上方修正により株価上昇
  • シスコシステムズ: 強気な売上高見通しが好材料に

投資家の心理と市場のリスク

  • 恐怖指数(VIX): 15前後に低下、リスク懸念の後退を示す

米金融政策の見通し

利下げの可能性

  • セントルイス連銀 ムサレム総裁: 利下げが近いとの見解
  • アトランタ連銀 ボスティック総裁: 9月の利下げに対し予断を持たず

バンク・オブ・アメリカの予測

  • 利下げ見通し: 9月と12月にそれぞれ0.25%の利下げを実施する可能性

市場トレンド

  • 市場は安定した経済指標に対する信頼感を示しており、株式市場は上昇を続けている
  • 利下げ期待が高まりつつあり、これは市場にとってのサポート要因となる可能性がある

まとめ

15日の米国株式市場は好調でした。その理由は主に2つ

  1. 経済が予想以上に良好: 小売売上高が予想を上回り、経済が強いことを示しました。
  2. 金利引き下げへの期待: 連邦準備制度理事会(FRB)の高官が金利引き下げに前向きな発言をしました。

これらにより、投資家の気持ちが前向きになりました。景気後退の心配が減り、経済が穏やかに減速する「ソフトランディング」への期待が高まっています。

結果として、主要な株価指数が上昇しました。特にS&P500指数は6日連続で上がり、約2年ぶりの大きな上昇となりました。

 

 

 

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

2024/09/18 

  • 1回→74.50%(+11.50%)
  • 2回→25.50%(-11.50%)

年内利下げ確率

  • 2回→0%(%)
  • 3回→29.82%(+29.82%)
  • 4回→70.18%(-22.07%)
  • 5回→0%(-7.75%)

 

利回りの上昇

  • 米30年債利回り: 4.17%(+4.6bp, +1.12%)
  • 米10年債利回り: 3.92%(+8.2bp, +2.13%)
  • 米2年債利回り: 4.10%(+14.6bp, +3.68%)

金融市場の見通し

  • 利下げ見通し: 短期金融市場では9月の大幅利下げが後退し、2024年全体で100bp未満の利下げが織り込まれる

経済指標の影響

小売売上高と新規失業保険申請件数

  • 景気後退懸念の緩和: 小売売上高が予想を上回り、新規失業保険申請件数の指標も良好。これによりFRBによる9月の大幅利下げ期待が低下

専門家の見解

  • IAAのクリス・ザッカレリ氏のコメント: 「小売売上高が予想を上回ったことに加え、悲観論が当面は一掃された。今後も景気の底堅さが続けば、インフレ鈍化と共にFOMCがリセッションに陥ることなく利下げサイクルを始められる可能性がある」

まとめ

米国債市場では、好調な経済指標を受けて利回りが上昇しました。

特に短期債の上昇が顕著で、これはFRBの早期大幅利下げ期待の後退を反映しています。小売売上高と新規失業保険申請件数の予想以上の結果により、景気後退懸念が薄れ、市場はソフトランディングシナリオを織り込み始めています。

市場は、インフレ鈍化と景気底堅さの両立への期待が高まっており、FRBがリセッションを回避しつつ利下げサイクルを開始できるとの見方が強まっています。

 

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

ドルの上昇

  • 主要指標: ブルームバーグ・ドル指数は1244.73(+3.12, +0.25%)
  • ドル/円: ¥149.26(+¥1.93, +1.31%)
  • ユーロ/ドル: 1.0971(−0.0041, -0.37%)

円安進行

  • 変動: 円は一時ドル/円で1ドル=149円32銭と安値を付けた

経済指標と影響

小売売上高

  • 増加: 7月の米小売売上高は前月比1.0%増加(予想:0.3%増)
  • 示唆: 底堅い個人消費が確認され、景気後退リスクが低下

新規失業保険申請件数

  • 減少傾向: 前週比7000件減の22万7000件(予想:23万5000件)

専門家の見解

市場の反応

  • バークレイズ・キャピタル:
    • 米経済は減速しているが、潜在能力以上のパフォーマンスを維持
    • 大規模な金融緩和観測の後退がドルを支える

ポートフォリオマネジャーのコメント

  • BNPパリバ・アセット・マネジメント:
    • 景気後退を回避する見通しとFRBの大幅利下げ期待が相反
    • 経済指標により市場の短期金利は大幅に上昇

他通貨の動向

英ポンド

  • 対ドル: 1.2849ドル(+0.17%)
  • 対ユーロ: 0.8538ポンド(ユーロ/ポンドの下落)

まとめ

15日のニューヨーク外国為替市場では、米国の好調な経済指標を受けてドル高が進行しました。

7月の小売売上高が予想を大きく上回り、新規失業保険申請件数も減少したことで、米経済の底堅さが再確認されました。これにより、FRBの大幅利下げ観測が後退し、ドルを下支えしています。

特に円に対しては149円台まで上昇し、2日以来の安値をつけました。一方、ユーロは7カ月ぶりの高値から反落し、英ポンドは小幅に上昇

 

コモディティ市場

原油価格の反発

  • WTI先物: 9月限は1バレル=78.16ドル(+1.18ドル, +1.5%)
  • ブレント原油: 10月限は81.04ドル(+1.6%)

影響要因

  • 中東緊張: イランの報復攻撃警戒がリスクプレミアムを維持
  • 米経済データ: 強い小売売上高が景気の強さを裏付け、株価や原油買いに寄与

その他の要因

  • 中国需要: 前年同月比で8%減少、センチメント悪化
  • 在庫状況: 米EIA発表では在庫増加、しかしクッシングでは減少

金価格の反発

  • COMEX金先物: 12月限は1オンス=2492.40ドル(+12.70ドル, +0.5%)
  • 金スポット価格: 2457.77ドル(+0.4%)

影響要因

  • 経済データ: リセッション懸念の緩和および利下げ幅縮小への懸念
  • 避難先需要: 中東の緊張や地政学的リスクが金需要を支える

まとめ

原油と金が共に上昇しました。原油価格は、中東情勢の緊張と米国の好調な経済指標を受けて反発しました。

ただし、中国の需要減少や季節要因が上値を抑えています。金価格も上昇し、年初来19%高となっています。

米国経済の強さは金利低下期待を後退させる一方で、地政学的リスクが金需要を支えています。両市場とも、経済指標と地政学的要因のバランスに注目が集まっており、今後もこれらの要因が価格変動の主な要因となる可能性が高い