2024/9

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/9/27

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

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初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日(26日)は短期金利上昇、ドル安、株高でした。

米国株式市場

主要指数の動向

  • S&P500種株価指数: 5,745.37 (前営業日比 +23.11, 0.40%)
  • ダウ工業株30種平均: 42,175.11 (前営業日比 +260.36, 0.62%)
  • ナスダック総合指数: 18,190.29 (前営業日比 +108.08, 0.60%)

市場の反応

  • 米経済の力強さを示す経済データと中国の大型財政投入により、朝方の取引は活気づいた
  • マイクロン・テクノロジーがAI関連需要の強気見通しを示し、株価指数を押し上げた
  • 一方、スーパー・マイクロ・コンピューターは米司法省の調査報道を嫌気して下落

経済指標と市場の注目点

個人消費支出(PCE)価格指数

  • 27日発表予定のPCE価格指数が、米経済の健全性と政策金利の軌道を見極める手がかりとして注目されている

米経済の力強さ

  • 政府のデータ改定により、消費主導の成長が想定より大きく、米経済がコロナ禍から盛り返していたことが明らかに
  • 先週の新規失業保険申請件数は減少し、労働市場の底堅さを示した

個別銘柄の動向

好調な銘柄

  • マイクロン・テクノロジー: AI向けメモリー需要の強さを印象づけ、14.7%高で終了
  • フィラデルフィア半導体指数(SOX): 3.47%の大幅高
  • フリーポート・マクモラン: 中国の財政支出方針を受けて金属相場が上昇し、7.45%高
  • 中国企業の米上場株: 理想汽車(リ・オート)が6.73%高、PDDホールディングスが13.57%高

不調な銘柄

  • スーパー・マイクロ・コンピューター: 米司法省の調査報道を嫌気して下落
  • エネルギー株: 原油先物がOPECの増産見通しで下落し、2%下落

まとめ

26日の米国株式市場は、強い経済データと中国の財政支出方針を好感して上昇し、S&P500種株価指数は過去最高値を更新しました。

半導体大手のマイクロン・テクノロジーがAI需要の強さを印象づけ、株価指数を押し上げた一方、スーパー・マイクロ・コンピューターは調査報道で下落しました。

投資家は27日発表予定の個人消費支出(PCE)価格指数に注目しており、米経済の健全性と政策金利の軌道を見極める手がかりとなる。全体的に、米国経済はコロナ禍から力強く回復しており、労働市場も底堅さを示しています。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

2024/11/07(次回FOMC) 1回⇨0.25% 

  • 1回→45.55%(+6.29%)
  • 2回→54.45%(-6.29%)

年内利下げ確率

  • 1回→0%(%)
  • 2回→5.93%(+5.93%)
  • 3回→94.07%(+5.66%)
  • 4回→0%(-11.59%)

米国債市場

利回りの変化

  • 米30年債利回り: 4.13% (前営業日比 -1.1bp, -0.26%)
  • 米10年債利回り: 3.80% (前営業日比 +1.1bp, 0.30%)
  • 米2年債利回り: 3.62% (前営業日比 +6.3bp, 1.78%)

市場の反応

  • 労働市場の指標が強い数字となり、大幅利下げ見通しが低下
  • 短期債の利回りが比較的大きく上昇し、2年債利回りは一時約3.63%を付けた
  • 10年債利回りは3.82%まで上昇し、9月4日以来の高水準を記録

経済指標と市場の注目点

新規失業保険申請件数

  • 先週の新規失業保険申請件数は4カ月ぶりの低水準に減少
  • このところの雇用減速にもかかわらず、申請件数の減少は利回り上昇を加速させた

実質国内総生産(GDP)確報値

  • 4-6月(第2四半期)の米実質GDP確報値は前期比で年率3.0%増加
  • エコノミストは小幅な下方修正を予想していたが、予想に反する結果となった

追加利下げの可能性

  • 市場は11月末までに約37bp相当の金融緩和を織り込んでおり、50bp利下げの確率はまずまず高いとみられている
  • 経済統計に注目が集まっており、50bpの追加利下げがあるかどうかを見極める上で重要な役割を果たす

7年債入札と当局者発言

7年債入札

  • 440億ドル(約6兆3600億円)相当の7年債入札は強い需要を集めた
  • 最高落札利回りは3.668%と発行日前(WI)取引の利回りを下回った
  • 今週行われた2年債と5年債の入札では、ほぼ予想通りの結果だった

当局者発言

  • ニューヨーク連銀が主催した米国債市場会合でウィリアムズ総裁をはじめ複数の当局者が発言
  • バーFRB副議長は、保険対象外の預金を保護する義務を含めた流動性枠組みの調整が検討されていることを明らかにした

まとめ

米国債市場では、利回りが総じて上昇しました。労働市場の指標が強い数字となり、大幅利下げ見通しが低下したことが主な要因です。

短期債の利回りが比較的大きく上昇し、2年債利回りは一時約3.63%を付けました。また、10年債利回りは3.82%まで上昇し、9月4日以来の高水準を記録しました。

市場は経済統計に注目しており、50bpの追加利上げがあるかどうかを見極める上で重要な役割を果たすでしょう。7年債入札では強い需要が集まり、最高落札利回りは発行日前取引の利回りを下回りました。ニューヨーク連銀主催の米国債市場会合では、流動性枠組みの調整が検討されていることが明らかになりました。

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

  • 外国為替市場の概況

    主要通貨の動向

    • ブルームバーグ・ドル指数: 1,220.89 (前営業日比 -5.37, -0.44%)
    • ドル/円: ¥144.83 (前営業日比 +¥0.08, 0.06%)
    • ユーロ/ドル: 1.1175(前営業日比+0.0042, 0.38%)

    市場の反応

    • 中国大手銀行への大規模な政府資本注入を受けてリスク志向が改善
    • 米経済の順調な成長もデータで示され、ドルは主要10通貨に対してほぼ全面安の展開

    円の動向と自民党総裁選

    円の動向

    • 円は一時、対ドルで145円21銭まで下げる場面もあった
    • 日本時間27日に投開票が行われる自民党総裁選を巡り、トレーダーは市場への影響に注視

    高市早苗氏の影響

    • 高市早苗経済安全保障担当相は当選すれば、日本初の女性首相となる
    • 同氏は利上げへの反対を公に表明しており、当選した場合、今後3年に予想される日銀利上げの織り込み分がすべて消えたとしたら、ドル/円が最大で5-6円上昇する可能性がある

    米国の経済指標とドルの動向

    米国の経済指標

    • 週間の新規失業保険申請件数が4カ月ぶりの水準に減少
    • 第2四半期の実質GDP確報値は年率換算で前期比3.0%増と、予想通りに改定値からの変更はなかった
    • 8月の耐久財受注統計では、設備投資の先行指標となるコア資本財受注が予想に反し増加

    ドルの動向

    • 主要通貨に対するドル指数は一時100.95を付けた後、終盤は0.42%安の100.52
    • ユーロ/ドルは0.41%高の1.1178ドル
    • 市場では現在、11月のFOMCで少なくとも0.25%ポイント利下げが実施される確率を完全に織り込み、0.50%ポイント利下げの確率は51.3%

    その他の通貨の動向

    スイスフラン

    • ドルはスイスフランに対し、0.55%安の0.846フラン
    • スイス国立銀行は政策金利を0.25%ポイント引き下げ1.00%とした(今年3回目の利下げ)

    • 円は対ドルで0.1%高の1ドル=144.6円
    • 日銀の金融政策決定会合の議事要旨から、複数の委員から今後のさらなる利上げに向けて具体的な言及があったことが明らかに

    ポンド

    • ポンド/ドルは0.71%高の1.3417ドル(1日としては1カ月ぶりの大幅な上昇率)

まとめ

外国為替市場では、円が対ドルでほぼ変わらずの動きとなりました。ドルは主要10通貨に対してほぼ全面安の展開となりましたが、これは中国大手銀行への大規模な政府資本注入を受けてリスク志向が改善したことや、米経済の順調な成長がデータで示されたことが要因です。

自民党総裁選を巡っては、高市早苗氏が当選した場合、ドル/円が最大で5-6円上昇する可能性があるとの見方が示されました。

米国の経済指標では、新規失業保険申請件数の減少やGDP確報値、耐久財受注統計のコア資本財受注の増加などが確認されました。

スイスフランは利下げを手がかりに上昇し、ポンドは1カ月ぶりの大幅な上昇率を記録する勢いとなりました。

コモディティ市場

原油市場

ニューヨーク原油先物相場

  • 続落
  • サウジアラビアが12月に供給拡大に踏み切るとの報道を受け、売りが膨らんだ
  • リビアが中央銀行の新総裁を指名し、原油生産再開への道を開いたことも売り材料

サウジアラビアの動向

  • 原油市場でのシェア回復を目指して増産する用意があり、1バレル=100ドルの非公式な価格目標を断念する構え(英紙フィナンシャル・タイムズ報道)

リビアの動向

  • 対立する東西両政府の代表は、中銀新総裁にナジ・イッサ氏を指名することで合意
  • 原油輸出を滞らせていた中銀運営を巡る行き詰まりの解消に動く
  • リビア東部政府は国内の油田操業を近く再開することも表明

原油相場の下落要因

  • OPECプラスの供給拡大見通しや中国の景気見通し悪化を受け、今月は2021年以来の安値に下落
  • 国際エネルギー機関(IEA)は、OPECプラス以外の国からの生産急増により、来年の世界石油市場は供給過剰になるとの見通しを示している

価格動向

  • ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は2.02ドル(2.9%)安の1バレル=67.67ドルで終了
  • ロンドンICEの北海ブレント11月限は2.5%安の71.60ドルで引けた

金市場

金スポット相場

  • 上昇し、最高値を更新
  • 米利下げ観測を背景に買いが続いた

金価格の上昇要因

  • 米国の成長懸念が長引く中、マクロ経済における新たな原動力が求められている
  • 米金融当局が年内に75ベーシスポイント(bp)余りの利下げを実施するとの見方が強まっている
  • 金利低下は、金利を生まない金に恩恵をもたらす傾向がある

価格動向

  • 金スポットは一時、1オンス=2,685.58ドルに上昇
  • ニューヨーク時間午後2時50分現在、0.7%高の2,675.91ドル
  • ニューヨーク商品取引所の金先物12月限は10.20ドル(0.4%)高の2,694.90ドルで引けた

まとめ

原油市場では、ニューヨーク原油先物相場が続落しました。サウジアラビアが12月に供給拡大に踏み切るとの報道やリビアの原油生産再開への動きが売り材料となりました。サウジアラビアは原油市場でのシェア回復を目指して増産する用意があり、1バレル=100ドルの非公式な価格目標を断念する構えだと報じられています。原油相場は、OPECプラスの供給拡大見通しや中国の景気見通し悪化を受け、今月は2021年以来の安値に下落しています。

金市場では、金スポット相場が上昇し、最高値を更新しました。米国の成長懸念が長引く中、米金融当局が年内に75bp余りの利下げを実施するとの見方が強まっており、これが金価格の上昇要因となっています。金利低下は、金利を生まない金に恩恵をもたらす傾向があります。