2024/10

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/10/3

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

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初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです。

昨日何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います。

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日(2日)は金利上昇、ドル高、株小幅高でした。

米株式市場の動向

S&P500種株価指数

  • ほぼ変わらずで終了

ナスダック100指数

  • 0.15%上昇
  • ハイテク銘柄の比重が高い

個別銘柄

  • テスラが3.5%下落
    • 四半期ベースの自動車販売が今年初の増加も、期待には届かず

米金融当局者の発言

リッチモンド連銀のバーキン総裁

  • インフレ退治の進展と価格決定力の経済への影響が弱まりつつある兆候を指摘
  • インフレ退治の勝利宣言は時期尚早との見解

中東情勢と市場の反応

イスラエルとイランの関係

  • イスラエルがイランに対する報復攻撃を言明
  • 中東情勢は引き続き緊張

市場関係者の見解

  • アムンディ・アセット・マネジメントのアナ・ローゼンバーグ氏
    • 多くの不確実性があるが、市場は全面戦争に発展しないというシナリオで動いている
    • 現時点では、その見方が正しいと判断

株高基調の条件

  • サンクチュアリー・ウェルスのメアリー・アン・バーテルズ氏
    • 原油価格が1バレル当たり100ドル下回って推移し、企業収益が堅調なら株高基調は続く
    • S&P500種が年内に6000の大台に達すると予想

まとめ

米株式市場はS&P500種株価指数がほぼ横ばいで取引を終えた。ハイテク株の買いが入ったものの、中東情勢の緊張や週内の米雇用統計発表を控えて神経質な展開となった。また、リッチモンド連銀総裁はインフレ退治の勝利宣言は時期尚早と発言した。

中東では、イスラエルがイランへの報復攻撃を示唆しているが、市場関係者は全面戦争には発展しないとの見方を示している。株高基調の継続には、原油価格の抑制と企業収益の堅調さが鍵になると指摘されている。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

2024/11/07(次回FOMC) 1回⇨0.25% 

  • 1回→62.77%(-0.44%)
  • 2回→37.23%(+0.44%)

年内利下げ確率

  • 1回→0%(%)
  • 2回→21.43%(+6.57%)
  • 3回→78.57%(-6.57%)
  • 4回→0%(%)

米国債市場の動向

ADP雇用統計の影響

  • 民間雇用者数が予想以上に増加
    • 労働市場の冷え込みを示す他の経済統計と整合性なし
  • 市場の反応
    • 次のFOMC会合での大幅利下げ観測が後退
    • 米国債相場が売られる

国債利回りの変動

  • 10年債利回り
    • 8ベーシスポイント(bp)上昇し、3.8%を上回る
    • 前日は中東の緊張激化による逃避需要で3.69%まで低下
  • 30年債利回り: 5.7bp上昇し4.13%
  • 2年債利回り: 3.7bp上昇し3.64%

市場関係者の見解

モルガン・スタンレー傘下Eトレード・ファイナンシャルのクリス・ラーキン氏

  • ADP雇用統計は労働市場が曲がりつつも壊れていないことを示唆
  • 9月雇用統計が現在の雇用情勢の最終的な判断材料となり、短期的な市場心理に影響する可能性

PGIMフィクスト・インカムのロバート・ティップ氏

  • 利回り上昇は前日までの大幅低下の反動
  • 地政学的リスクによる利回り低下後、深刻な展開がなかったことから上昇に転じた

まとめ

米国債市場では、ADP雇用統計が予想以上の民間雇用者数の増加を示したことから、労働市場の安定が示唆され、利回りが上昇した。

この結果、次のFOMC会合での大幅利下げ観測が後退した。市場関係者は、9月雇用統計が雇用情勢の最終的な判断材料になると指摘している。

一方、前日の利回り低下は中東情勢の緊迫化によるものだったが、その後深刻な展開がなかったことから、利回りは上昇に転じたとの見方もある。

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

外国為替市場の動向と円安進行

対ドルでの下落

  • 2%を超える下げ
  • 146円台半ばまで売り込まれる

円安の要因

  1. 石破茂首相の発言
    • 追加利上げをするような環境にないと述べた
  2. 米ADP民間雇用者数の発表
    • 発表後に一段安となる

日銀と米FRBの姿勢の違い

  • 日銀総裁の植田和男氏
    • ハト派的な見解を示す
  • 米FRBのパウエル議長
    • 米経済はしっかりとした足取りと指摘
    • 市場での大幅な米利下げ観測が後退

市場関係者の見解

ロード・アベットのリア・トラウブ氏

  • 日銀と米FRBの姿勢の違いは円にとってダブルパンチ
  • 市場はドルに対して弱気になり過ぎていたが、見直しを迫られている

三菱UFJ信託銀行の横田裕矢氏

  • 日銀が政策金利を引き上げれば石破政権への影響は甚大
  • 日銀は今年中の政策金利引き上げはないとみられ、円安基調は年末まで続く

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH)のウィン・シン氏

  • ドル円は146円50銭近辺を試し、さらに147円20銭近辺を試す方向
  • 当面は145-150円の新たなレンジ内の動き

まとめ

外国為替市場で円相場は対ドルで2%を超える下落となり、146円台半ばまで売り込まれた。

石破首相が追加利上げに否定的な見解を示したことと、米ADP民間雇用者数の発表が円安に拍車をかけた。

日銀と米FRBの金融政策に対する姿勢の違いが浮き彫りになり、市場関係者からは円安基調が年末まで続くとの見方が出ている。

ドル円は146円50銭から147円20銭近辺を試す動きが予想され、当面は145-150円のレンジ内で推移するとみられる。

コモディティ市場

原油市場の動向

ニューヨーク原油先物相場

  • 続伸したが、日中高値からは上げ幅を縮小
  • WTIは一時バレル当たり72ドルを上回ったが、最終的には70ドル付近で引けた

米国の原油在庫と需要

  • 米国の原油在庫は先週389万バレル増加(EIAデータ)
  • ガソリン需要は減少し、6カ月ぶり低水準

OPECプラスの動向

  • 年終盤からの生産回復計画を維持
  • 供給過剰の兆しが表れているにもかかわらず計画に変更なし

市場関係者の見解

  • みずほセキュリティーズUSAのロバート・ヨーガー氏
    • OPECプラスには十分な予備能力があり、イスラエルの攻撃でも不足分を埋められる

原油先物価格

  • WTI先物11月限:0.4%高の70.10ドル
  • 北海ブレント12月限:0.5%高の73.90ドル

金市場の動向

ニューヨーク金相場

  • 反落
  • イスラエルの対抗措置に市場の関心が集まる

市場関係者の見解

  • サクソ・キャピタル・マーケッツのチャル・チャナナ氏
    • 地政学的ニュースに市場は直ちに反応するが、重要資産に影響がなければ元に戻る傾向
    • 金は引き続き魅力的なヘッジ手段
    • 懸念されるのは事態のエスカレートリスク、特にイランの石油資産が標的になるかどうか

まとめ

原油市場では、ニューヨーク原油先物相場が続伸したものの、日中高値からは上げ幅を縮小した。米国の原油在庫増加が示され、中東の戦闘激化による供給混乱の影響を吸収できるとの見方が広がった。OPECプラスは供給過剰の兆しがあるにもかかわらず、生産回復計画を維持した。

金市場ではニューヨーク金相場が反落し、イスラエルの対抗措置に注目が集まっている。地政学的リスクに対する市場の反応は、重要資産への影響次第で変わる可能性がある。