2024/10

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/10/5

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日(4日)は金利上昇、ドル高、株高でした。

米国株式市場の上昇

主要指数の動向

  • S&P500種株価指数: 5751.07 (+0.90%)
  • ダウ工業株30種平均: 42352.75 (+0.81%)
  • ナスダック総合指数: 18137.85 (+1.22%)

強い雇用統計が株式市場を支える

  • 9月の非農業部門雇用者数は前月比25万4000人増(予想14万人増)
  • 米経済の力強さを示すデータが相次ぐ

市場関係者の見解

  • ジム・ベアード氏(プラント・モラン・ファイナンシャル・アドバイザーズCIO)
    • 雇用統計は労働経済の底堅さを示し、懸念を和らげる
  • モハメド・エラリアン氏(英ケンブリッジ大学クイーンズカレッジ学長)
    • 雇用統計はFOMCのインフレとの闘いが継続することを意味
  • リンジー・ベル氏(248ベンチャーズチーフ投資ストラテジスト)
    • 賃金上昇はインフレが根強く残ることをFOMCに再認識させる
  • エリック・メルリス氏(シチズンズマネジングディレクター)
    • FOMCの利下げ継続における柔軟性が高まる

セクター別動向

  • 小型株、金融セクターがアウトパフォーム
  • エネルギーセクターは原油価格上昇を背景に週間で7%上昇

個別銘柄の動き

  • リビアン(新興EV メーカー): -3.2%(生産見通し下方修正)
  • スピリット航空: -24.6%(破産申請の可能性を巡る報道)
  • 他の航空会社は上昇(フロンティア・グループ +16.4%、ユナイテッド航空 +6.5%、デルタ航空 +3.8%)

まとめ

米国株式市場は、9月の雇用統計が予想を大幅に上回る結果となったことを受けて上昇した。強い雇用データは米経済の底堅さを示しており、FOMCの利下げ期待が低下し、市場全体(株式市場)にポジティブな影響を与えています。ただし、一部の専門家からは、雇用統計がインフレとの闘いが続くことを意味するとの警告も出ている。

セクター別では、小型株や金融セクターがアウトパフォームした。エネルギーセクターは原油価格の上昇を背景に週間で7%の上昇を記録した。個別銘柄では、リビアンが生産見通しの下方修正で下落した一方、航空会社の多くは上昇した。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

2024/11/07(次回FOMC) 1回⇨0.25% 

  • 0回→6.57%(+6.57%)
  • 1回→93,43%(+30.17%)
  • 2回→0%(-36.74%)

年内利下げ確率

  • 1回→0%(%)
  • 2回→80.02%(+47.28%)
  • 3回→19.98%(-47.28%)
  • 4回→0%(%)

米国債利回りの上昇

主要指標の動向

  • 米30年債利回り: 4.25% (+7.3bp, +1.74%)
  • 米10年債利回り: 3.97% (+12.0bp, +3.11%)
  • 米2年債利回り: 3.92% (+21.4bp, +5.79%)

強い雇用統計がFOMCの利下げ確率を変化させた

  • 9月の非農業部門雇用者数は前月比25万4000人増(予想14万人増)
  • 失業率は4.1%に低下
  • 11月のFOMC での0.25ポイント利下げ確率が上昇

国債利回りの動き

  • 10年債利回りは13.7bp上昇し3.981%(約2カ月ぶりの高水準)
  • 2年債利回りは22.5bp上昇し3.925%
  • 2年債と10年債の利回り格差は縮小(3日終盤の13.7bpからプラス5.5bpへ)

市場の反応

  • 11月FOMC での25bp利下げ確率が99.8%に上昇(3日終盤は65%)
  • 利下げなしの可能性は0.2%と低い

インフレ期待指標の動向

  • 10年物ブレーク・イーブン・インフレ率(BEI): 2.16%
  • ドル建て5年先5年物インフレスワップ: 2.471%

まとめ

米国債市場では、9月の雇用統計が予想を大幅に上回る結果となったことを受けて利回りが急上昇した。強い雇用データはFOMCによる次回利下げ幅の縮小を示唆しており、トレーダーは金融政策の方向性を巡り再考を迫られている。

10年債利回りは約2カ月ぶりの高水準を付け、2年債利回りも大幅に上昇した。市場では11月FOMC での0.25ポイント利下げ確率が99.8%と高まっている一方、利下げなしの可能性は0.2%と低くなっている。

今後は、来週発表予定の消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)、そして米大統領選挙が焦点になると見られている。

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

外国為替市場の動向

主要通貨の動き

  • ブルームバーグ・ドル指数: 1238.30 (+5.38, +0.44%)
  • ドル/円: ¥148.68 (+¥1.75, +1.19%)
  • ユーロ/ドル: 1.0975(−0.0056, -0.51%)

強い雇用統計がドル高を促進

  • 9月の米雇用者数の伸びが全ての市場予想を上回る
  • 大幅利下げに対する市場の期待が後退
  • 円は対ドルで1%余り下落(円安)、週間では09年12月以来の大幅安

市場関係者の見解

  • ブライアン・ローズ氏(UBSグローバル・ウェルス・マネジメント)
    • 強い雇用データとインフレ上昇が予想を上回れば、FOMCが11月の利下げを見送る可能性が高まる
  • サラ・イン氏(CIBCキャピタル・マーケッツ為替戦略責任者)
    • 長期的にはドルの下落トレンドが続くと予想
    • 非農業部門雇用者数の今後の推移がドルの下落ペースを左右する

ドルの動き

  • ドル/円は一時149.02円に上昇、8月16日以来の高値を更新
  • 主要6通貨に対するドル指数は102.69と8月16日以来の高値
  • ユーロ/ドルは1.09515ドルと8月15日以来の安値
  • 英ポンド/ドルは1.3070ドルと9月12日以来の安値

市場の反応

  • FRBが11月に0.50%ポイントの大幅利下げを決定する確率はゼロ%に低下
  • 0.25%ポイントの利下げや金利据え置きの見方が広がる
  • 中東紛争の拡大懸念からドル高に拍車

まとめ

外国為替市場では、9月の米雇用統計が予想を大幅に上回ったことを受けてドルが上昇した。強い雇用データはFRBによる大幅利下げ期待を後退させ、ドルの買いを促した。特に対円では1%余りの上昇となり、週間ベースでは2009年12月以来の大幅高となった。

市場関係者からは、雇用データとインフレ指標次第でFRBが11月の利下げを見送る可能性があるとの見方が示された。ただし、長期的にはドルの下落トレンドが続くとの予想も根強い。

コモディティ市場

原油市場の動向

WTI原油先物の動き

  • 4日続伸、日中高値からは上げ幅を縮小
  • 一時、前日比2.5%上昇
  • 週間では約9%上昇

中東情勢への懸念が原油価格を支える

  • イスラエルとイラン、その代理勢力による戦闘が全面戦争につながる懸念
  • バイデン米大統領がイスラエルにイラン石油施設への攻撃自重を促す
  • 最悪シナリオの可能性は低いが、向こう数日の動向が懸念される(SEB チーフ商品アナリスト)

原油先物の終値

  • WTI先物11月限: 74.38(+0.67, +0.9%)
  • 北海ブレント12月限: 78.05(+0.43, +0.6%)

金市場の動向

スポット金価格の動き

  • 上下に大きく振れた後、軟調に推移
  • 中東情勢の緊迫化と予想を上回る米雇用統計という2つの材料を見極めるムード
  • 一時、前日比0.9%下落(大幅利下げ観測の後退を受けて)
  • 逃避先資産としての需要から一時プラス圏に浮上

金先物の終値

  • 金先物12月限: 2667.80(−11.40, -0.4%)
  • スポット価格: $2646.31 (-0.4%)

まとめ

原油市場では、中東情勢への懸念を背景にWTI原油先物が4日続伸し、週間では約9%上昇した。イスラエルとイランの戦闘が全面戦争に発展する可能性が懸念されているが、バイデン米大統領がイスラエルに自重を促したことで上げ幅は縮小した。

金市場では、中東情勢の緊迫化と予想を上回る米雇用統計という2つの材料を見極めるムードから、価格が上下に振れる展開となった。強い雇用データを受けて大幅利下げ観測が後退し、金価格は一時下落したが、逃避先資産としての需要から一時プラス圏に浮上する場面もあった。