2024/10

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/10/12

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています。

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国内外の経済動向、株式市場、為替、金利、企業の業績など幅広いトピックについて、専門家による解説や独自の視点を交えて分析。

初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです。

昨日何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います。

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

米株式相場上昇、S&P500は今年45回目の最高値更新

大手銀行の決算発表がスタート

  • JPモルガン・チェースの決算が安心材料となり、銀行株が買われる
    • 純金利収入(NII)が予想外の増加
  • ウェルズ・ファーゴのNIIは前年同期比11%減だが、第4四半期の落ち込み緩和を見込む

市場関係者の見解

  • マイケル・ランズバーグ(ランズバーグ・ベネット・プライベート・ウェルス・マネジメントCIO)
    • 決算シーズンは堅調が予想され、大手銀行も例外ではない
    • クレジットカードの支払い延滞は低水準で、経済活動の活発化が銀行の収益を押し上げる
  • デービッド・レフコウィッツ(UBSグローバル・ウェルス・マネジメント)
    • 金融当局の利下げサイクル開始で、経済はさらに後押しされる
    • 第3四半期の企業業績は最近の健全な傾向と合致するはず
  • トルステン・スロック(アポロ・グローバル・マネジメント)
    • 過去の利下げサイクルにおいて、経済のソフトランディング時は金融株が好パフォーマンス

その他の動向

  • テスラが大幅安、無人タクシー「サイバーキャブ」のプロトタイプ発表も詳細不足で懐疑的な見方
  • ウーバー・テクノロジーズとリフトの株価は急伸

まとめ

11日の米株式相場は上昇、S&P500種株価指数は今年45回目の過去最高値を更新しました。大手銀行の決算発表がスタートし、JPモルガン・チェースの純金利収入が予想外の増加となったことが安心材料となり、銀行株が買われました。

市場関係者の見解では、決算シーズンは堅調が予想され、金融当局の利下げサイクル開始で経済はさらに後押しされると指摘されています。過去の利下げサイクルにおいて、経済のソフトランディング時は金融株が好パフォーマンスだったとの分析もあります。

一方で、テスラは無人タクシー「サイバーキャブ」のプロトタイプ発表の詳細不足から大幅安となりましたが、ウーバー・テクノロジーズとリフトの株価は急伸しました。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

2024/11/07(次回FOMC) 1回⇨0.25% 

  • 0回→4.36%(-8.28%)
  • 1回→95.64%(+8.28%)
  • 2回→0%(%)

年内利下げ確率

  • 1回→16.47%(+1.94%)
  • 2回→83.53%(+1.94%)
  • 3回→0%(%)
  • 4回→0%(%)

米国債相場は小動き、インフレ抑制の進展示唆も利下げ確信度は低下

経済指標の動向

  • 9月の生産者物価指数(PPI)が前月比横ばい、インフレ抑制の進展を示唆
  • 10月のミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は予想外に低下
    • 1年先のインフレ期待は2.9%と5カ月ぶりに上昇

金融当局の利下げ見通しに変化

  • 金利スワップ市場は、FOMCが11月または12月の会合で政策金利を据え置く確率を約20%織り込む
  • 米国債市場では、金融当局が年内にあと2回利下げをするかについて確信度合いが低下

米国債相場の動向

  • 今週下落、ブルームバーグ米国債指数は4週連続の低下の可能性
  • 米10年債利回りは4%を超え、30年債利回りは7月30日以来の高水準を付ける

FOMCメンバーの見解

  • アトランタ連銀のボスティック総裁は11月の利下げ見送りに前向き
  • サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は年内の追加利下げは1回か2回との見通し

まとめ

米国債相場は総じて小動きとなりました。9月の生産者物価指数(PPI)がインフレ抑制の進展を示唆しましたが、金融当局が年内にあと2回利下げをするかについては確信度合いが低下しています。

金利スワップ市場では、FOMCが11月または12月の会合で政策金利を据え置く確率を約20%織り込んでいます。米国債相場は今週下落し、ブルームバーグ米国債指数は4週連続の低下の可能性があります。

FOMCメンバーの見解では、アトランタ連銀のボスティック総裁が11月の利下げ見送りにオープンな姿勢を示し、サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は年内の追加利下げは1回か2回との見通しを示しました。

ソシエテ・ジェネラルのチーフ為替ストラテジスト、キット・ジャックス氏は、市場の確信度合いは低下しているものの、「ハードランディング」回避への自信は強まっていると指摘。一方で、財政的な引き締めが講じられない場合、インフレ率上昇リスクが再浮上するとの懸念にも言及しました。

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

ドルは小幅続落、利下げペース緩やかになるとの見方強まる

外国為替市場の動向

  • ドル指数は小幅ながら続落も、週間ベースでは2週連続で上昇
  • 市場参加者は、米利下げペースが以前の想定より緩やかになるとの見方を強める
  • 円相場は下落し、一時1ドル=149円28銭を付ける(主要10通貨で最悪のパフォーマンス)

主要通貨の動き

  • ユーロ/ドル:横ばいの1.1093ドル
  • 英ポンド/ドル:0.08%高の1.3072ドル
  • ドル/円:0.35%高の149.12円
  • 中国人民元:0.22%高の1ドル=7.067元

暗号資産(仮想通貨)の動向

  • ビットコイン:5.38%高の62930.00ドル
  • イーサ:3.8%高の2456.70ドル

市場関係者の見解

  • アマルジット・サホタ氏(クラリティフォレックス エグゼクティブディレクター)
    • FRBが年内にどこまで利下げを実施するか、過度に積極的だった観測が後退している

まとめ

外国為替市場ではドル指数が小幅ながら続落しましたが、週間ベースでは2週連続で上昇しました。市場参加者は、米利下げペースが以前の想定より緩やかになるとの見方を強めています。

円相場は下落し、一時1ドル=149円28銭を付け、主要10通貨で最悪のパフォーマンスとなりました。来週の円相場は約2カ月ぶりの安値圏でのもみ合いが予想されます。

市場関係者の見解では、FRBが年内にどこまで利下げを実施するか、過度に積極的だった観測が後退しているとの指摘がありました。

コモディティ市場

原油は反落、イスラエルのイラン報復予想や中国の景気刺激策を巡る利益確定売りで

中東情勢の影響

  • イスラエル当局者によると、イランへの報復措置が話し合われたが決定事項はなし
  • バイデン米大統領はイランのエネルギー施設攻撃に反対も、可能性は残っており投資家は神経をとがらせる
  • 中東情勢の混乱は価格のボラティリティーを高め、ヘッジファンドの買い越しを拡大

中国の影響

  • 中国の藍仏安財政相が新たな財政刺激策を打ち出す可能性
  • 世界最大の原油輸入国である中国での石油消費低迷と経済成長鈍化は市場心理の重荷

原油先物の動向

  • WTI先物11月限:0.4%安の75.56ドルで終了
  • 北海ブレント12月限:0.5%安の79.04ドルで引け

金は続伸、インフレ改善の見方から買いが入る

経済指標の影響

  • PPIが前月比横ばいとなり、インフレ状況が改善しているとの見方から買いが入る
  • 消費者マインド指数は3カ月ぶりに低下
  • 米経済指標はまちまちで、年内の追加緩和観測が弱まる

金の上昇要因

  • 年初来で25%余り上昇、利下げ観測が最近の上昇に拍車
  • 中央銀行の積極的な買い入れと地政学的緊張の高まりも金を支える
  • 中東での紛争激化とイスラエルのイラン報復計画が逃避需要につながる

金の価格動向

  • スポット価格:1%高の1オンス=2656.79ドル
  • 金先物12月限:1.4%高の2676.30ドルで引け

まとめ

ニューヨーク原油先物相場は反落しました。イスラエルのイラン報復予想や中国の景気刺激策を巡る利益確定売りやポジション解消の動きが優勢になりました。中東情勢の混乱は価格のボラティリティーを高め、ヘッジファンドの買い越しを拡大しています。また、世界最大の原油輸入国である中国での石油消費低迷と経済成長鈍化は市場心理の重荷となっています。

金スポット相場は続伸しました。PPIが前月比横ばいとなり、インフレ状況が改善しているとの見方から買いが入りました。金は年初来で25%余り上昇しており、利下げ観測や中央銀行の積極的な買い入れ、地政学的緊張の高まりが上昇要因となっています。