2024/11

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/11/21

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日のマーケットの動き 

米国株式市場:エヌビディア決算控え神経質な展開、ウクライナ情勢も懸念材料

株式指数の推移

  • S&P500種株価指数: ほぼ横ばい(5917.11、前営業日比+0.13、変化率0.00%)
  • ダウ工業株30種平均: 上昇(43408.47、前営業日比+139.53、変化率0.32%)
  • ナスダック総合指数: 下落(18966.14、前営業日比-21.33、変化率-0.11%)

ウクライナ・ロシア情勢の影響

  • ウクライナが英国製ミサイルをロシア領内に発射したとの報道により、一時的に売りが強まる
  • S&P500種株価指数は一時1%下落するも、その後は下げを埋める

エヌビディアの決算発表への注目

  • 投資家の関心が集中
  • オプションでは決算発表翌日の株価が上下いずれかに約8%動くことが示唆される
  • 時価総額にして約3000億ドル(約46兆7000億円)の変動が見込まれる

市場関係者の見解

  • スビタ・サブラマニアム氏(サラシン・アンド・パートナーズ、チーフエコノミスト)
    • 個別企業の決算で市場全体が動かされていることは脆弱性を示している
    • 予想を上回るだけでは不十分で、大幅に上回ることが必要
    • CEOのあらゆるコメントが注目されている

個別銘柄の動向

  • ターゲット: 通期業績見通しを下方修正し、大幅安
    • 米消費者が必需品以外への支出を減らしていると経営陣が述べる

米国の政治・経済動向

  • トランプ次期政権の閣僚人事、特に財務長官の人選に注目
    • ケビン・ウォーシュ氏(FRB元理事)、マーク・ローワン氏(アポロ・グローバル・マネジメントCEO)との面談予定
  • エド・ミルズ氏(レイモンド・ジェームズ、政策アナリスト)のコメント
    • 財務長官人事は税制や債務上限問題など全てに関係
    • 米金融当局との関係も重要で、金融政策はこれら全てに影響を及ぼす

まとめ

米株式市場は、ウクライナ・ロシア情勢の緊張とエヌビディアの決算発表を控えて神経質な展開となった。

ウクライナによるロシア領内へのミサイル発射報道で一時的に売りが優勢となったが、その後は下げを埋めた。

投資家の関心はエヌビディアの決算に集中しており、決算内容によっては大幅な株価変動が見込まれている。

市場関係者からは、個別企業の決算で市場全体が動かされていることへの懸念も示された。また、トランプ次期政権の財務長官人事にも注目が集まっている。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

現在の米政策金利⇨450-475(4.50%)

2024/12/18(次回FOMC) 1回⇨0.25% 

  • 0回→47.74%(+6.89%)
  • 1回→52.26%(-6.89%)
  • 2回→0%(%)

年内利下げ確率

  • 2回→11.27%(+11.27%)
  • 3回→88.73%(-4.18%)
  • 4回→0%(-7.09%)

米国債市場:20年債入札の需要低迷で利回り上昇

米国債相場の推移

  • 米国債相場は下落(利回りは上昇)
    • ウクライナがロシアに英国製ミサイルを発射したとの報道で一時的に安全資産買いが優勢に
    • 20年債入札での低調な需要を受けて再び売りが優勢に

主要な国債利回りの変化

  • 米30年債利回り: 4.60%(前営業日比+1.9bp、変化率0.40%)
  • 米10年債利回り: 4.41%(前営業日比+1.8bp、変化率0.40%)
  • 米2年債利回り: 4.32%(前営業日比+3.8bp、変化率0.90%)

20年債入札の結果

  • 160億ドル規模の入札で最高落札利回りが入札前取引(WI)水準を3bp上回る
  • 需要の弱さを示す結果に

市場関係者の見解

  • トム・ディ・ガロマ氏(カーバチャー・セキュリティーズ、債券部門責任者)
    • 信じられないほどの弱さで、需要は極めて弱かった
  • ザッカリー・グリフィス氏(クレジットサイツ、米投資適格債・マクロ戦略責任者)
    • 次期米政権下での財政赤字拡大とインフレ高止まりの可能性が意識され、長期債の保有が敬遠されている

FRBの金融政策をめぐる見方

  • マイケル・ロリツィオ氏(マニュライフ・インベストメント・マネジメント、米国金利取引責任者)
    • 次回の非農業部門雇用者数と消費者物価指数の発表まで待つ必要がある
  • FRB理事の見解
    • ボウマン理事: インフレが懸念材料である一方、労働市場は堅調。さらなる利下げには慎重な姿勢を求める
    • クック理事: インフレは緩和傾向。利下げ継続が適切となる可能性が高い
  • CMEグループのフェドウオッチ
    • トレーダーらは12月に25bpの利下げ確率を55%、1月にさらに25bpの利下げ確率を15%と予想

まとめ

米国債相場は下落し、利回りが上昇した。ウクライナ・ロシア情勢の緊張から一時的に安全資産買いが優勢となったものの、20年債入札での低調な需要を受けて売りが優勢となった。入札結果は需要の弱さを示すものとなり、次期政権下での財政赤字拡大やインフレ高止まりへの懸念から長期債の保有が敬遠されている状況が浮き彫りとなった。

FRBの金融政策をめぐっては、理事の間で見解の相違が見られた。市場参加者は、今後の雇用統計やインフレ指標を注視しつつ、利下げ継続の是非を見極めようとしている。

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体(前日)
ドル単体(前日)↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

米ドル、4営業日ぶりに上昇:FRB理事タカ派発言と政策期待が後押し

主要通貨の動き

  • ドルが4営業日ぶりに上昇
    • ブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.6%高
  • 円は下落
    • 1ドル=155円台前半で推移
    • 地政学リスクの高まりを受けた逃避需要でやや下げ渋る

主要通貨ペアの変化

  • ドル/円: ¥155.50(前営業日比+¥0.84、変化率0.54%)
  • ユーロ/ドル: 1.0539(前営業日比−0.0057、変化率-0.54%)

FRB理事の見解

  • ボウマン理事
    • インフレ抑制の進展が滞っているとして、さらなる利下げには慎重な姿勢
    • 9月のFOMC会合で50bpの大幅利下げに反対票を投じる
  • クック理事
    • インフレ面での進展と堅調な労働市場を指摘
    • 時間をかけて政策金利を中立姿勢に近づけていくのが適切
    • 金利の方向性は下向きだが、引き下げの幅とタイミングはデータと経済の見通し次第

市場の反応

  • ドル指数は米大統領選以降、約3%上昇
    • トランプ氏の政策がインフレ再燃につながり、FRBの利下げペースが鈍化するとの見方が台頭
  • 短期金融市場でFRBの利下げ見通しは後退
    • 12月会合で0.25%ポイントの利下げ確率は52%(1週間前は82.5%)

暗号資産(仮想通貨)の動向

  • ビットコインは1.81%高の9万3912ドル
    • 一時9万4000ドル台に乗せ、過去最高値を更新
    • トランプ次期政権のSNS運営会社がバクトの買収に向け交渉との報道が押し上げ要因

まとめ

外国為替市場では、ドルが4営業日ぶりに上昇し、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.6%高となった。円は地政学リスクの高まりを受けた逃避需要でやや下げ渋ったものの、1ドル=155円台前半で推移した。

FRBの金融政策をめぐっては、理事の間で見解の相違が見られた。ボウマン理事はインフレ抑制の進展が滞っているとしてさらなる利下げには慎重な姿勢を示した一方、クック理事はインフレ面での進展と堅調な労働市場を指摘し、時間をかけて政策金利を中立姿勢に近づけていくのが適切だと述べた。

市場では、トランプ次期政権の政策がインフレ再燃につながり、FRBの利下げペースが鈍化するとの見方から、ドル買いが優勢となった。また、ビットコインは過去最高値を更新するなど、暗号資産(仮想通貨)市場にも注目が集まった。

コモディティ市場

原油相場、米在庫増で下落:ウクライナ情勢による上昇分を帳消し

ニューヨーク原油相場の推移

  • 下落
    • ウクライナでの戦争激化を背景に前日までの2営業日は上昇したが、米在庫統計で帳消しに
  • 英国製の長距離ミサイルがウクライナからロシア領内に発射されたことを受け、一時上昇
  • 米EIAが先週の在庫増加を発表すると、上昇は失速
    • 原油在庫は54万5000バレル増加
    • ガソリン在庫は205万バレル増加

地政学的リスクの影響

  • ロシアはトランプ次期米大統領とウクライナ停戦の可能性を協議する用意があると表明
  • 戦況に変わりはなく、両国は交渉材料を強化しようと全ての前線で戦闘が激化
  • 原油価格は世界市場を脅かす2つの戦争と来年の需給が供給超過になる可能性に揺さぶられている
  • 北海ブレント原油のインプライドボラティリティーは10月中旬以降、低下傾向

中東情勢の動向

  • 米国はバイデン大統領の任期中にレバノンのヒズボラとイスラエルの停戦実現に向けて取り組みを強化
  • イランは核兵器級に近い濃度の濃縮ウラン生産を停止することに同意

主要な原油先物の終値

  • WTI先物1月限: 1バレル=68.75ドル(前日比-0.7%)
  • 北海ブレント1月限: 72.81ドル(前日比-0.7%)

金、3日続伸:ウクライナ情勢と安全資産需要の高まり

ニューヨーク金相場の推移

  • 3日続伸
    • ウクライナでの戦争に関する最新情報を消化しながら、安全な逃避先としての金に買い
  • 西側政府当局者によれば、ウクライナが初めて英国製長距離ミサイルをロシア領内に発射
  • ロシアはトランプ次期米大統領と停戦の可能性を協議する用意があると表明
    • 西側当局者らの受け止め方は懐疑的
  • プーチン大統領がロシアの核ドクトリンを改定し、核兵器使用の条件を緩和

市場関係者の見解

  • スキ・クーパー氏(スタンダードチャータード銀行、貴金属アナリスト)
    • 地政学リスクの上昇と市場全体の不透明感から、逃避先資産としての金への関心が再び高まっている
    • 目先のトーンはドル相場や米利下げ期待といったマクロ要素に左右される可能性が高い

金価格の見通し

  • 年初から28%余り上昇
    • 中央銀行による買い入れ、米金融政策の緩和転換、欧州と中東での地政学的緊張が価格を押し上げ
  • ゴールドマン・サックス・グループは2025年末までに1オンス=3000ドルに到達すると予想
  • UBSグループは2900ドルを見込む

まとめ

ニューヨーク原油相場は下落した。ウクライナでの戦争激化を背景に前日までは上昇したものの、米在庫統計の結果で上昇分が帳消しとなった。地政学的リスクは依然として市場に影響を与えており、ロシアとトランプ次期米政権との停戦協議の可能性や中東情勢の動向が注目される。

一方、ニューヨーク金相場は3日続伸した。ウクライナでの戦争に関する最新情報を受けて、安全な逃避先としての金に買いが入った。市場関係者からは、地政学リスクの上昇と市場の不透明感から金への関心が高まっているとの見方が示された。金価格は年初から大幅に上昇しており、今後も上昇を予想する見通しが出ている。