2025/1

【経済ニュースまとめ】株式市場の一週間まとめ1/6~1/10

【経済ニュースまとめ】

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米国株式一週間の動き(S&P500)

為替市場の一週間まとめはこちら

一週間の米国株式市場 まとめ

1月6日(月)大型テックと銀行株が上昇

マーケットの動き
  • S&P500種株価指数が0.55%上昇し、続伸。テクノロジー株や銀行株が市場を押し上げました。
  • ダウ平均は0.06%の小幅安だったものの、ほぼ横ばいと見てよい状況。
  • ナスダック総合は1.24%高と力強い上昇でした。
注目ニュース
  • エヌビディア(NVDA)がCEOの講演を控え、最高値更新。AIやデータセンター需要などを背景に、一段と買いが集まった形です。
  • FRBのバー副議長(銀行監督担当)が退任へ。銀行規制に対するハードルが下がるとの期待から、銀行株にも買いが入りました。
  • 中国テンセントの米国預託証券(ADR)は、米国防総省のリスト追加報道で急落。米中摩擦の思惑が再び意識される展開となりました。

 

1月7日(火)利回り上昇でハイテクに逆風

マーケットの動き
  • S&P500種株価指数は1.11%下落、ナスダック総合は1.89%安とハイテク株を中心に売りが広がりました。
  • 前日続伸だったエヌビディアなどの大型テクノロジー株が大きく反落し、相場の重しに。
注目ニュース
  • 米国債利回りが再び上昇し、インフレ警戒感が市場に戻ってきたことが株式にネガティブに作用しました。
  • 雇用やサービス業の指数など経済指標が好調だったことで「FRBの利下げ時期が遅れるのでは?」という観測が強まり、ハイテク株に売りが先行しました。

 

1月8日(水)FOMC議事要旨で様子見

マーケットの動き
  • S&P500種株価指数は+0.16%と小反発。ダウ平均は+0.25%上昇し、ナスダック総合は-0.06%とほぼ横ばい。
  • 翌日(1月9日)がカーター元米大統領の服喪日で休場となるため、全体として取引は小動きでした。
注目ニュース
  • 米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表され、インフレリスクがくすぶる中で利下げペースをゆっくり進める姿勢が示唆されましたが、市場の反応は限定的でした。
  • FRBウォラー理事は「インフレが2%へ向けて落ち着くなら、年内の追加利下げを支持する」としつつも、やはり慎重に進めたい意向がうかがえます。
  • 10日(金)に雇用統計を控え、シティによれば雇用統計の結果次第で株価が1.2%前後動く可能性があるとの試算もあり、投資家は積極的なリスクテイクを控えた様子でした。

 

1月9日(木)カーター元大統領の国葬で休場

カーター元大統領の国葬に伴い、米株式市場は休場。取引はありませんでした。

1月10日(金)強い雇用統計で利下げ観測後退

マーケットの動き
  • S&P500種株価指数は1.54%安、ダウ平均も1.63%安、ナスダック総合1.63%安と軒並み大幅下落。
  • S&P500は年初の上げをほぼ吐き出し、投資家心理を示すVIX指数は一時20を超える場面も。
注目ニュース
  • 発表された12月の米雇用統計が予想を大きく上回る数字となり、失業率が低下したことで「利下げは遠のく」との見方が急速に広まりました。
  • インフレ期待が再び高まったことで、米国債利回りは上昇。
  • こうした状況を受けて、バンク・オブ・アメリカ(BofA)は2025年の利下げ予想を撤回し、次回の政策変更が“利上げ”のリスクすらあると分析するなど、大手金融機関が利下げ時期を大幅に後退させる発表が相次ぎました。
  • このため、ハイテク中心に大きな売りが出たほか、小型株を集めたラッセル2000指数も2%超の急落となりました。

今週のまとめ

週前半(1/6~1/7)は、大型ハイテク株や銀行株に買いが入るなど好調なスタートを切りましたが、火曜日には米国債利回りの上昇とインフレ再燃懸念が急浮上し、株式全体が下落に転じました。

週中盤(1/8~1/9)は、雇用統計を控えて投資家が様子見ムードを強め、マーケットは小動き。FOMC議事要旨が発表されるも大きな変化はなく、1/9(木)は休場でした。

週後半(1/10)は注目の雇用統計が強く出たことで「利下げ観測の後退→金利上昇→株安」という流れが加速し、主要指数はそろって大幅安。S&P500は年初の上昇分を失い、2025年以降の金融政策をめぐる不透明感が増幅した形で週を終えました。

投資家にとっては、利下げ期待が急速にしぼむ中、再びインフレ懸念と金利の行方が最大のテーマとして浮上してきた週といえるでしょう。企業業績への影響や米中関係など地政学リスクも引き続き注視されており、来週以降のマーケット動向にも引き続き注意が必要です。

 

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