2025/1

【経済、金融ニュースまとめ】・海外記事をわかりやすく要約・2025/1/18

【経済、金融ニュースまとめ】

 海外記事わかりやすく要約とは?

 

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日のマーケットの動き 

米国株式市場:S&P500種が反発、週間で大幅高を記録

17日の米国株市場は、S&P500種株価指数が1.00%上昇し、週間では昨年11月の大統領選以降最大の上昇率を記録しました。20日のトランプ次期大統領の就任式を控え、市場は政策期待を織り込む展開となっています。


主要株価指数の動き

指数 終値 前営業日比 変化率
S&P500種株価指数 5996.66 +59.32 +1.00%
ダウ工業株30種平均 43487.83 +334.70 +0.78%
ナスダック総合指数 19630.20 +291.91 +1.51%

市場の注目点

1. ハイテク株の上昇が牽引

  • エヌビディア(+3.1%)やテスラが市場の上昇を主導。
  • インテル(+9.25%)は買収の噂が影響し急伸。
  • フィラデルフィア半導体指数(SOX)は2.84%高と強いパフォーマンスを見せました。

2. トランプ次期大統領と習主席の会談

  • トランプ次期大統領と中国の習近平主席が電話会談を行い、TikTokや貿易問題が議題に上がったとの報道が市場心理を改善。

3. 金融セクターの好調な決算

  • 金融大手の決算が堅調で、S&P500銀行株指数は週ベースで7.41%上昇
  • 利回り曲線のスティープ化や企業収益の改善が背景にあります。

専門家のコメント

クレイグ・ジョンソン氏(パイパー・サンドラー)

「インフレ鈍化と金融決算へのポジティブな反応が株式市場を支えた」と分析。

マーク・ハケット氏(ネーションワイド)

「現在の反発は、強気と弱気の均衡状態を示している」と指摘。

決算シーズン終了後の買い戻しに期待を寄せています。

ジェフリーズのアナリスト

「S&P500種は大統領就任式前後に不安定な動きを見せるが、その後の12カ月では平均9.5%上昇する傾向がある」と述べました。


セクター別パフォーマンス

セクター 変化率
一般消費財 +1.7%
ヘルスケア -0.2%
不動産 -0.3%

個別銘柄の動き

  • インテル(+9.25%):買収の報道で急騰。
  • コルボ(+14.43%):スターボード・バリューが株式を取得。
  • メタ・プラットフォームズ(+0.24%):TikTok規制の進展が材料視。

今後の注目点

1. トランプ新政権の政策

  • 減税や関税政策が企業利益を押し上げるとの期待が続いています。
  • TikTokや貿易問題に対するトランプ氏のスタンスが市場に影響を与える可能性。

2. 決算シーズンの進展

  • 決算シーズンを通じた企業業績の動向が引き続き注目されます。
  • ポジティブな結果が強気筋の主導権を後押しする可能性。

3. 金利とインフレ動向

  • FRBの利下げ観測が市場心理を支える一方で、経済指標がこれを裏付けるかが鍵。

まとめ

17日の米株市場は反発し、主要株価指数が大幅高を記録しました。ハイテク株と金融セクターの強い動きが市場を牽引する一方、20日のトランプ大統領就任式を控えた政策期待が投資家心理を支えています。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

アメリカ 利下げ織り込み

今日

昨日

2025/1/29(次回FOMC) 次回利下げ確率(前日比)

現在の米政策金利⇨425-450(4.25%)

 ※1回⇨0.25% 

  • 0回→99.47%(+2.14%)
  • 1回→0.53%(-2.14%)

年内12月まで利下げ確率(回数)

※1回⇨0.25%

  • 1回→47.18%(+14.61%)
  • 2回→52.82%(-14.61%)
  • 3月利下げ確率→28.53%(-2.14%)
  • 5月利下げ確率→52.22%(-4.83%)

国債市場の動向:10年債利回りはほぼ変わらずも、週間で低下

17日の米国債市場では、10年債利回りが4.62%(前日比+0.8bp)とほぼ変わらない水準で取引を終えました。一方、週間ベースでは約15bp(0.15%)低下し、過去7週間で最大の下落幅となりました。


主要国債利回り

国債 直近値 前営業日比(bp) 変化率
米30年債利回り 4.85% -0.1 -0.02%
米10年債利回り 4.62% +0.8 +0.18%
米2年債利回り 4.28% +5.0 +1.19%

市場の注目点

1. 経済指標の強さ

  • 住宅着工件数(12月):年率換算で105万戸(前月比+3.3%)と2024年2月以来の高水準。
  • 製造業生産指数(12月):+0.6%で市場予想(+0.2%)を上回る。
  • データは景気の底堅さを示唆し、FRBが利下げペースを抑える可能性を強調。

2. 短期金利の上昇

  • 2年債利回りは一時2週間ぶりの低水準(4.221%)を記録後、上昇に転じ4.28%で取引終了。
  • 短期債利回りが長期債利回りを上回る「ベアフラットニング」が発生し、2年債と10年債の利回り格差は33.5bp(0.335%)に縮小。

3. FRBの利下げ観測

  • 年内の利下げ幅は39bp(0.39%)と市場で織り込まれ、6月のFOMCでの利下げ確率は66%に設定。
  • これは16日時点での利下げ幅(43bp)からやや後退。

週間での利回り変動

  • 2年債利回り-12.4bp(週間)で、昨年11月以来最大の下げ。
  • 10年債利回り-16.1bp(週間)で、過去7週間で最大の低下幅。
  • 30年債利回り-15bp(週間)と安定。

専門家のコメント

ブラッド・ベッテル氏(ジェフリーズ)

「短期債の急激な上昇は、FRBの政策に対する市場の慎重な評価を反映している」と分析。

アンジェロ・マノラトス氏(ウェルズ・ファーゴ)

「経済データの強さは利下げペースを抑制する要因となるが、長期的なインフレ鈍化傾向も見逃せない」と指摘。


今後の注目点

1. トランプ次期大統領の政策

  • 来週20日のトランプ次期大統領就任式と、これに伴う政策発表が市場の焦点に。
  • 減税や規制緩和の詳細が、国債市場に大きな影響を与える可能性。

2. FRBの金融政策

  • 6月FOMCでの利下げ確率が高まる中、今後の経済データやFRBメンバーの発言がカギ。

3. キング牧師記念日による休場

  • 来週20日は米国債市場が休場。これを挟んで市場参加者はポジション調整を行うとみられる。

まとめ

米国債市場は経済指標の底堅さを反映して短期債が上昇する一方、週間ベースでは利回りが低下。FRBの利下げペースやトランプ次期政権の政策が、来週以降の市場動向を左右する重要なポイントとなります。

 

 

為替市場(FX) 通貨強弱

通貨全体(前日)
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

 

為替市場の動向:ドル指数上昇、円は週間で上昇も終盤に値下がり

17日のニューヨーク外国為替市場では、ドル指数が0.26%上昇し、投資家は20日に控えるトランプ次期大統領の就任式と新政権の政策方向に注目しています。一方、円は対ドルで値下がりしたものの、週間ベースでは上昇しています。


主要為替レートの動き

為替ペア 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1316.14 +3.45 +0.26%
ドル/円 ¥156.22 +¥1.06 +0.68%
ユーロ/ドル $1.0271 -$0.0030 -0.29%

円の動向と背景

1. 日銀の利上げ期待

  • 来週の金融政策決定会合で日銀が0.25%の利上げを行う可能性が90%と市場で織り込まれています。
  • 円は週間ベースで1%以上上昇し、先週の下落分を回復しました。

2. 米金利との連動

米金利が下落基調にある中で、円は米金利と連動した動きを示しています。

ブラッド・ベッテル氏(ジェフリーズ)

「日銀の利上げ期待が短期的な円高を促しているが、日米金利差は依然として大きいため、ドル/円が大幅に下落する可能性は低い」と指摘。

3. トランプ政権の政策不透明感

  • トランプ次期大統領と中国の習近平主席の電話会談が報じられると、一時円高が進行し1ドル=154.98円の高値を付けました。
  • その後、トランプ政権の政策への期待感から円安に転じました。

ドルの動向

1. ドル指数が週間で下落

  • ドル指数はこの日0.26%上昇しましたが、週間では約0.25%の下落予想となり、6週間続いた上昇が途切れる見込み

2. FRBの利下げ観測

  • 米利下げ幅は2025年までに約40bpと見込まれており、ドルの上値を抑える要因となっています。

3. 英ポンド・ユーロとの動き

  • 英ポンド:0.6%安の1.2166ドル、14カ月ぶり安値付近で推移。
  • ユーロ:0.26%安の1.0276ドル。

暗号資産の動き

  • ビットコインが5.26%高の10万5404.13ドルとなり、依然として強い買い需要を見せています。

市場の注目点

1. トランプ次期大統領の就任式

  • 新政権の関税政策や外交戦略が、ドルや円に与える影響に市場が注目。

2. 日銀の金融政策決定会合

  • 日銀の利上げが実現するかどうかが、円の短期的な方向を決める重要な要因となります。

3. 経済指標の発表

  • 来週は主要な米経済指標の発表が少なく、FRBがブラックアウト期間に入るため、政策関連のニュースが市場の焦点となります。

まとめ

17日の為替市場では、ドル指数が上昇する一方で、円は終盤に対ドルで値下がりしました。ただし、日銀の利上げ期待を背景に、円は週間で1%以上上昇。来週の金融政策決定会合やトランプ次期大統領の政策発表が、ドルと円の動向を左右する重要な要因となります。

コモディティ市場

原油・金市場の動向:原油は続落も週間で上昇、金は反落


原油市場:WTI原油が1バレル=78ドルを割り込むも週間で上昇

ニューヨーク原油先物相場は続落し、WTI原油2月限が77.88ドル(前日比1%安)で取引を終了しました。ただし、寒波による需要増や米国の対ロシア制裁を背景に、週間ベースでは約2%上昇し、4週連続でプラスとなりました。

主な要因

  1. 対ロシア制裁と供給リスク
    • バイデン政権がロシア石油業界に新たな制裁を科し、183隻のタンカーへの制裁が供給リスクを高めています。
    • ロシア産原油の輸送コストが上昇し、中国やインドの買い手が他の供給元を模索。
  2. 寒波による需給タイト化
    • 北半球の寒波がエネルギー需要を押し上げ、相場を下支えしています。

主要原油価格

取引所 価格 前日比 変化率
WTI先物(2月限) 77.88ドル -0.80ドル -1.0%
北海ブレント(3月限) 80.79ドル -0.50ドル -0.6%

金市場:カザフスタン中銀の動きで反落

金相場は反落し、金スポット価格が1オンス=2701.68ドル(前日比0.5%安)まで下落しました。週間では3週連続で上昇しており、インフレ鈍化を背景としたFRBの利下げ観測が引き続き価格を支えています。

主な要因

  1. カザフスタン中銀の金売却計画
    • カザフスタン中銀が国内生産者から購入した金を国際市場で売却すると表明し、金価格に下押し圧力をかけました。
  2. FRBの利下げ観測
    • 今週発表された米インフレ指標が市場予想を下回り、金利低下期待が金の下支え要因となっています。

主要金価格

取引所 価格 前日比 変化率
金スポット価格 2701.68ドル -12.63ドル -0.5%
金先物(2月限) 2748.70ドル -2.20ドル -0.1%

市場の注目点

原油市場

  • ロシア制裁の行方:バイデン政権が打ち出した制裁がどの程度供給に影響を与えるか。
  • 寒波と需要の推移:冬季需要が継続する場合、原油相場への支援材料となる可能性。

金市場

  • カザフスタン中銀の売却規模:金の国際市場への影響が懸念されます。
  • FRBの利下げ期待:今後の米経済指標が金価格の動向を左右する鍵となります。

まとめ

  • 原油市場は、ロシア制裁や寒波による供給懸念を背景に週間で上昇を記録したものの、短期的には調整局面に入りました。
  • 金市場は反落しましたが、インフレ鈍化やFRBの利下げ観測により、引き続き強いサポートを受けています。

来週は、トランプ次期政権の政策動向や日銀の金融政策決定会合が両市場の注目材料となりそうです。