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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

経済指標カレンダー
株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

米株式市場は大幅安、関税を巡る混乱が投資家心理を圧迫
6日の米株市場、関税問題で大幅安に
6日の米国株式市場は大幅に下落しました。関税に関するニュースが相次ぎ、市場の不透明感が投資家の不安心理を高めました。
- S&P500種株価指数:1.8%下落
- ナスダック総合指数は2.6%下落と特に売りが強まりました。
- ダウ工業株30種平均も約1%下落しました。
関税延期でも市場の不安は収まらず
トランプ大統領は、カナダ・メキシコ製品に対する25%の関税を一部製品について1カ月間延期すると発表しました。しかし、投資家の懸念は収まらず、株価は引き続き軟調な動きとなりました。
投資家からは「関税に関する政策が頻繁に変わることで、市場の混乱が広がっている」との声も出ています。
半導体銘柄が特に大幅安
この日の下落を主導したのは半導体などハイテク株でした。
- マーベル・テクノロジーは売上高見通しが予想を下回り急落。
- エヌビディアやブロードコムも売られ、フィラデルフィア半導体指数は4.5%下落しました。
- 電気自動車(EV)大手のテスラは5.6%安、ゼネラルモーターズ(GM)やフォードも下落しました。
米経済指標は雇用情勢を注視
この日発表された新規失業保険申請件数は減少し、労働市場の安定を示しました。しかし、市場は翌日の雇用統計への警戒感を強めています。
- 7日の米雇用統計は16万人増(前月比でやや改善)の予測ですが、投資家の53%が「リスクオフ」(リスク回避)の反応を予想しています。
- 特に雇用者数の伸びが注目されており、市場の動きに大きく影響する可能性があります。
市場心理は依然として不安定
市場の「恐怖指数」とされるVIX指数(ボラティリティー・インデックス)も上昇し、投資家の不安感は高まったままです。
まとめ
✅ 米国株式市場は関税を巡る混乱で大幅下落。S&P500は1.8%、ナスダックは2.6%下落しました。
✅ トランプ大統領が一部製品の関税を1カ月延期したものの、投資家心理の改善にはつながりませんでした。
✅ 特に半導体株が大きく売られ、マーベル、エヌビディア、ブロードコムなどが大幅安となりました。
✅ 労働市場の安定を示す指標が出たものの、市場は7日の雇用統計を警戒しています。
✅ 関税政策を巡る混乱が続く限り、市場の不安定な動きは続くと予想されています。
債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日

昨日

FedWatch分析 アメリカの政策金利予想
2025/3/7(金)
現在の米政策金利⇨425-450(4.25%)
✅次回利下げ確率(前日比)
2025/3/29 1回⇨0.25%
0回→91.00%(%)
1回→9.00%(%)✅今年12月まで利下げ確率(前日比)
1回→0%(0%)
2回→3.86%(-16.10%)
3回→96.14%(+16.10%)年内利下げ織り込み、3回→96% pic.twitter.com/8suf7HWvY7
— タッタ🤖ふぁんだめんたる分析 (@FedWatch0) March 6, 2025
米国債市場、関税問題で揺れ動く
米国債市場は大きく変動
6日の米国債市場は、関税を巡るニュースが相次ぎ、大きな変動が続きました。
- 10年債利回り:4.28%(前日比+1.3bp)※bpはベーシスポイント、0.01%のこと。
- 30年債利回り:4.576%(前日比+1.7bp)
- 2年債利回り:4.6bp低下の大幅な下げで、短期債は利回りが低下しました。
通常、株価が不安定になると、安全資産とされる国債が買われ、利回りは低下しますが、この日は長期債の利回りが上昇しました(債券価格は下落)。これは米国と主要貿易相手国との間で関税問題が頻繁に変化し、投資家の不安が増したためです。
関税問題と不透明感で市場混乱
トランプ大統領はメキシコやカナダに課した関税について、USMCA(米・メキシコ・カナダ協定)に関連した一部製品は1カ月間免除すると発表しました。しかし、市場心理は混乱し、不透明感は払拭されませんでした。
特に、トランプ大統領が免除措置を発表したものの、市場の不安は解消されず、逆に不安感が強まったことで、国債市場にも売り圧力がかかりました。
長期金利が上昇した背景
以下のような理由が挙げられています:
- 政策が混乱しており、投資家が先行きに対して警戒感を強めているため。
- イーロン・マスク氏主導の新組織「政府効率化省」による政府規模縮小が経済成長を鈍化させる懸念があり、財政悪化の不安が長期国債の利回り上昇(債券の売り)につながったとされています。
雇用指標は改善傾向も、市場は依然警戒モード
この日発表された新規失業保険申請件数は減少しました。労働市場の安定を示す良い指標でしたが、関税問題による不確実性が大きく、市場は引き続き警戒感を維持しています。
また、7日に発表される2月の米雇用統計が市場の次の大きな焦点となっています。
- 非農業部門雇用者数:16万人増(予想)
- 失業率:4%(横ばいの見込み)
投資家の多くは、この雇用統計を通常以上に注視しており、市場は「リスク回避」(株安方向)の反応を示す可能性が高いと予想しています。
まとめ
✅ 6日の米国債市場は混乱の中で長期債利回りが上昇。通常の安全資産買いが起きにくい状況となった。
✅ 関税免除措置を発表したものの、市場の混乱は収まらず、先行きの不透明感が強い状況です。
✅ 政策変更が続き、市場の値動きは非常に激しく、投資家心理は依然として脆弱です。
✅ 雇用指標は良好でしたが、市場は7日の雇用統計に警戒しています。
✅ 当面は関税政策の影響で市場は波乱が続く見込みです。