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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

経済指標カレンダー
株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

米株式市場、7日は反発も不安定な展開続く
株価は大きく揺れるも、パウエル議長の発言で回復
7日の米株式市場は、前半は関税問題を巡り不安定な動きとなりましたが、後半に入り反発しました。
- S&P500指数:0.55%上昇(5770.20)
- ダウ平均株価:0.74%上昇(42806.59)
- ナスダック総合指数:0.55%上昇(18169.26)
週全体ではS&P500は3.1%、ナスダックは3.45%、ダウ平均は2.37%の下落となっています。
株価反発の背景にFRBパウエル議長の発言
米FRBのパウエル議長は「米経済は良い状態にある」と述べ、利下げや景気後退への過度な不安を和らげました。これを好感し、市場は持ち直しました。
- パウエル議長は現状を安定的だと評価。
- 市場は発言をポジティブに解釈し、下げ幅を取り戻して上昇に転じました。
雇用統計はまちまちで市場の影響は限定的
7日に発表された米雇用統計では、
- 非農業部門雇用者数が堅調な伸び(前月比15万人増)
- 失業率はわずかに上昇し、雇用状況にはやや不透明感が残る結果に。
投資家は関税問題や政策の不安定さに注目しており、雇用統計の内容はあまり材料視されませんでした。
注目された個別銘柄
- ブロードコム:8.6%上昇(好調な業績発表を受け)
- ヒューレット・パッカード:業績懸念で12%下落(コスト増加)
- コストコ:商品コスト上昇で6%下落
投資家心理は依然として慎重
投資家は、関税政策を巡る不透明感や市場の高いボラティリティー(価格の激しい変動)に警戒感を維持しています。市場が安定するには、政策の方向性が明確になる必要があります。
まとめ
✅ 7日の米株式市場はパウエル議長の景気判断を受け、序盤の下落から反発しました。
✅ 週を通じて関税政策が市場の混乱を招き、S&P500指数は週間で3.1%下落。
✅ 雇用統計は強弱入り混じり、市場への影響は限定的でした。
✅ ブロードコムは大幅高、ヒューレット・パッカードとコストコは決算不振で下落。
✅ 投資家心理は依然として不安定。政策の混乱が収まるまで市場の荒い動きが続く見込みです。
債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日

昨日

FedWatch分析 アメリカの政策金利予想
2025/3/8(土)
現在の米政策金利⇨425-450(4.25%)
✅次回利下げ確率(前日比)
2025/3/29 1回⇨0.25%
0回→97.00%(+6.00%)
1回→3.00%-6.00(%)✅今年12月まで利下げ確率(前日比)
1回→0%(0%)
2回→12.96%(+9.10%)
3回→87.04%(-9.16%)年内利下げ織り込み、3回→87%(-9%) pic.twitter.com/SYxOSaLaL0
— タッタ🤖ふぁんだめんたる分析 (@FedWatch0) March 7, 2025
米国債利回りは軒並み上昇、パウエル議長発言で利下げ期待が後退
米国債市場は利回りが上昇
米国債市場は、FRB(米連邦準備理事会)のパウエル議長の発言を受け、利回りが軒並み上昇しました。
- 30年債利回り:4.58%(前日比+0.7bp)
- 10年債利回り:4.32%(前日比+3.8bp)
- 2年債利回り:4.00%(前日比+3.9bp)
※1bp(ベーシスポイント)=0.01%の変動
パウエル議長が利下げに慎重な姿勢
パウエル議長はこの日の講演で、トランプ政権の経済政策が明確になるまで利下げを急ぐつもりはないとの考えを示しました。これにより、市場で高まっていた5月頃からの利下げ期待が後退し、債券が売られ(利回り上昇)、市場が反応しました。
米雇用統計は市場予想を下回るも影響限定的
この日発表された2月の米雇用統計では、
- 非農業部門雇用者数は予想(16万人増)を下回る15万1000人増でした。
- 失業率は4.1%に上昇し、労働市場の軟化が示されました。
雇用統計発表直後は利回りが低下(債券買い)しましたが、午後のパウエル議長の発言後には利回りが再び上昇(債券売り)しました。
来週の社債発行への期待も利回り押し上げ要因に
市場では、週明けに新規の社債発行が再開されることで、国債利回りがさらに上昇する可能性があるとの見方も出ています。これは企業の資金調達が活発化すると、競合する国債は売られやすくなるためです。
✅まとめ
✅ 米国債利回りはパウエルFRB議長が利下げに慎重姿勢を示したことで軒並み上昇しました。
✅ 雇用統計は予想以下でしたが、労働市場は依然堅調であると判断され、市場の利下げ期待は一時後退しました。
✅ 来週の社債発行が国債売り(利回り上昇)の圧力となる可能性があります。
✅ 10年債利回りは週間でも約9bp上昇し、利回りの上昇基調を示しています。
✅ 市場では今年中に計69bp(約0.69%)の利下げを見込んでいますが、パウエル議長の慎重な発言が不透明感を高めています。