2025/3

『米国市場まるわかり|株式・債券・為替・商品先物を毎日要約』・2025/3/15

米国市場まるわかり|株式・債券・為替・商品先物を毎日要約とは?

 

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

経済指標カレンダー

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株式市場(総合ニュース)

昨日のマーケットの動き 

米国株式市場は反発、ただし不安要素も残る

株価指数の主な動き(14日)

  • S&P500:2.13%上昇(5638.94)
  • ダウ平均株価:1.65%上昇(41488.19)
  • ナスダック指数:2.61%上昇(17754.09)

この日の米株市場は大きく反発しました。ただ、週間ベースでは4週連続で下落しています。

市場の上昇を支えた要因

ハイテク銘柄の反発

  • エヌビディア:5.3%上昇
  • テスラ:3.9%上昇(モデルY廉価版の生産が材料に)
  • 超大型ハイテク「マグニフィセント・セブン」が全銘柄上昇し、市場のムードを改善しました。

投資家心理の動揺とトランプ大統領の影響

トランプ元大統領の関税に関する場当たり的な発言が市場を混乱させています。今週は特に、関税政策の不透明感や景気後退(リセッション)懸念、地政学的リスク、米政府機関閉鎖リスクなど、多くの不安材料が市場を揺さぶりました。その影響で金(ゴールド)などの安全資産に資金が流れ、一時1オンス3000ドルを突破しました。

米ミシガン大学消費者マインド指数とインフレ期待の影響

  • 3月の米消費者マインド指数(消費者心理を示す指数)は2022年11月以来の低水準。
  • インフレへの懸念が非常に強まっており、特に5~10年後の長期的なインフレ期待は32年ぶりの高水準です。

市場専門家の見方と今後の展望

  • 市場は「売られすぎ」の状態にあり、短期的な反発(リリーフラリー)が起こる可能性があります。
  • ただし、専門家は底打ち(株価下落の終了)を確認するには慎重であるべきだと警告しています。
  • 過去のケースでは、今回のような調整局面(10%以上の下落)が起きた後、市場が最高値を更新するまで平均8か月かかりました。

✅まとめ

✅米国株式市場は14日に大きく反発したが、週単位では4週連続の下落

✅トランプ元大統領の関税政策をめぐる不透明感が市場の不安要素に

✅ハイテク銘柄(特にエヌビディアやテスラ)が市場上昇を牽引

✅消費者心理は低下し、インフレへの警戒感が長期的にも高まっている

✅専門家は短期的な反発はあるが、底打ち判断は慎重にすべきと指摘

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

アメリカ 利下げ織り込み

今日

昨日

FedWatch分析 アメリカの政策金利予想

米国債利回りが上昇、株式回復や貿易戦争の懸念が背景に

米国債利回りが上昇した主な理由

  • 米国株が回復し、安全資産(リスクの少ない資産)としての国債の需要が低下したため。
  • ドイツの財政拡張計画(政府支出を増やす政策)の影響で、ドイツ国債が売られ(利回り上昇)、米国債にも売り圧力がかかった。
  • 来週の米国企業の社債発行に備え、投資家が米国債を売る動き(ヘッジ)が見られた。

貿易戦争によるインフレ懸念

トランプ大統領が導入を進める関税がインフレ(物価の上昇)を引き起こし、経済成長を鈍化させる可能性が懸念されています。この不確実性が国債市場に悪影響を与えています。

消費者心理の悪化

米ミシガン大学が発表した3月の消費者信頼感指数は57.9と、約2年半ぶりの低水準でした。関税措置による物価高騰への懸念から、消費者の将来の見通しが悪化しています。

FRB(金利を決める米国の中央銀行)の今後の動向

FRBは次回の会合で金利を据え置く(現状維持)と予想されています。ただし、市場はFRBが景気に対してどのような見方をしているのか、最新の経済予測を注視しています。特に、6月には再び利下げが行われる可能性も指摘されています。

現在の米国債利回り

  • 米30年債:4.62%(前日比+3.5bp)
  • 米10年債:4.32%(前日比+4.8bp)
  • 米2年債 :4.02%(前日比+6.2bp)

※bp(ベーシスポイント):金利の変動を表す単位で、1bpは0.01%です。


✅まとめ

✅米国株の回復やドイツ国債売りで、米国債が売られ利回りが上昇(価格は下落)。

✅トランプ政権の関税政策によるインフレ懸念が市場の不安材料。

✅米消費者信頼感指数が約2年半ぶり低水準となり、インフレ期待も上昇。

✅FRBは次回会合で金利据え置きの見通しも、市場は今後の経済予測に注目。

為替市場(FX) 通貨強弱

通貨全体の動き

ドル単体の動き

↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

 

ドル指数はリスクオンで下落

ニューヨーク外国為替市場では、世界的な株価上昇と米政府機関閉鎖が回避される見込みとなったことで、投資家のリスク選好(リスクオン)が強まり、ドルの価値を示すブルームバーグ・ドル指数が下落しました。

  • ブルームバーグ・ドル指数:1265.71(前日比 -0.17%)

円はリスクオンで売られる

世界的な株高を背景に、リスクを取って高リターンを狙う動き(リスクオン)が進みました。そのため、安定資産としての円やスイスフランが売られ、円安が進みました。

  • ドル/円:148円61銭(前日比 +0.54%)

米国消費者の心理悪化で不安定な展開

米国の消費者マインド統計が悪化し、米国の金融政策運営が難しくなる懸念があります。消費者のインフレ(物価上昇)への不安も根強いままで、米金融当局(FRB)の判断が難しくなっています。

ユーロはドイツ財政拡張案で上昇

ドイツのメルツ党首が防衛・インフラの支出拡大に関する財政改革案で緑の党と合意したことで、ユーロが買われました。財政拡大で景気が刺激されるとの期待から、ユーロの価値が高まりました。

  • ユーロ/ドル:1.0882ドル(前日比 +0.28%)

英ポンドは景気減速で弱含み

英国の経済が1月に予想外に縮小したことから、ポンドは売られました。

  • ポンド/ドル:1.2931ドル(前日比 -0.15%)

カナダドルは新政権誕生で買われる

カナダでは自由党のマーク・カーニー氏が新首相に就任したことで政治的安定への期待が高まり、カナダドルが上昇しました。

  • 米ドル/カナダドル:1.44カナダドル(前日比 -0.51%)

  • リスクオン:リスクをとって積極的に高リターンを狙う市場心理のこと。
  • ショートポジションの削減:ドルが下落すると予想して円を買う取引を解消する動きのこと。これにより円安・ドル高が進むことがあります。
  • 春闘(しゅんとう):日本の労働組合が春に行う賃金交渉のこと。大企業の賃上げ率は景気の指標にもなります。

✅まとめ

✅世界的な株価上昇と米政府閉鎖回避でリスクオンが進み、ドル指数が下落。

✅安全通貨の円とスイスフランが売られ、円安方向に動いた。

✅ドイツの財政拡大策への合意を受け、ユーロは上昇した。

✅英国の景気縮小を受けてポンドは弱含んだ。

✅カナダ新政権の誕生が好感され、カナダドルが上昇した。

コモディティ市場

原油価格上昇、ロシア・ウクライナ情勢と米国株が影響

ニューヨーク原油先物相場は上昇しました。主な理由は米国株式市場の反発と、ロシア・ウクライナ間の和平交渉の進展がないことです。NY原油は週間ベースでは8週ぶりの上昇となりました。

ロシア・ウクライナ情勢が原油価格を押し上げ

ロシアのプーチン大統領がクルスク州のウクライナ兵に武器放棄を求めましたが、ウクライナ側はこれを拒否しました。この対立で、停戦の実現時期に疑問が広がっています。和平協議に進展がないため、ロシア産原油が近い将来市場に戻るという見方が後退しました。

トランプ政権の制裁強化も影響

トランプ政権は13日にイランの石油相らへの制裁を発表し、さらにロシアに対してもエネルギー関連の決済制限を通じて制裁を強化しました。これらの動きも原油価格上昇の背景になっています。

市場専門家は「制裁は実際に発動されるまでは全て言葉に過ぎない」と指摘し、最近はニュースに対する市場の反応が鈍くなっていると語っています。

原油価格の実績

  • WTI原油先物4月限:67.18ドル(前日比+0.9%)
  • 北海ブレント5月限:70.58ドル(前日比+1%)

金価格、史上初の3000ドル突破も一時的

金スポット相場は4日ぶりに下落しました。しかし注目すべきは、この日一時的に史上初めて1オンス=3000ドルを上回ったことです。

金価格高騰の理由

金スポットは一時3004.94ドルまで上昇しました。この価格上昇の主な要因は:

  • 世界の中央銀行による金の買い入れ
  • 世界経済の脆弱性への懸念
  • トランプ大統領の関税政策

専門家の見解

投資の専門家は「金はマクロ経済の混乱の中でも価値を維持できる資産」と指摘しています。過去何世紀にわたり、市場の変動が大きい中でも金は購買力を維持し、高い流動性(すぐに現金化できる特性)も提供してきました。

3000ドルへの上昇は多くの専門家の予想よりも速いペースで起こりました。過去1年で2000ドル、2500ドルという節目を次々と超え、専門家たちは予想を上方修正しています。

バンク・オブ・アメリカのアナリストは「3500ドルに達するには投資需要の10%増が必要だが、不可能ではない」と予測しています。

金価格の実績

  • 金スポット価格:2984.85ドル(前日比-0.1%)
  • 金先物4月限:3001.10ドル(前日比+0.3%)

まとめ

✅ 原油価格は米国株の反発とロシア・ウクライナ間の緊張継続で上昇しました

✅ トランプ政権のイランとロシアへの制裁強化も原油価格上昇に寄与しています

✅ 金価格は一時的に史上初の3000ドルを突破、中央銀行の買いと世界経済懸念が背景に

✅ 専門家は金価格のさらなる上昇も予測しており、3500ドルも視野に入れています

✅ 両市場とも地政学的な緊張と世界経済の不確実性に左右される展開が続いています