2025/3

『米国市場まるわかり|株式・債券・為替・商品先物を毎日要約』・2025/3/21

米国市場まるわかり|株式・債券・為替・商品先物を毎日要約とは?

 

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

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株式市場(総合ニュース)

昨日のマーケットの動き 

米国株が再び不安定に―貿易戦争への警戒とトリプルウィッチングの影響

  • 米国株式市場は20日、小幅に反落しました。
  • 経済指標は安定を示したものの、貿易戦争や政策の不透明感から市場心理が悪化しています。
  • オプション満期日(トリプルウィッチング)による変動性の高さも市場を不安定にしています。

米国株式市場、小幅に反落

20日の米国株式市場で、S&P500種指数とナスダック総合指数が反落しました。一方で、ダウ平均株価は小幅に上昇し、強弱が入り混じる展開となりました。

  • S&P500種株価指数:5662.89(前日比-12.40、-0.22%)
  • ダウ工業株30種平均:41953.32(前日比+372.01、+0.89%)
  • ナスダック総合指数:17691.63(前日比-59.16、-0.33%)

貿易戦争と政策の不透明感が影響

今回の株価の反落は、主に貿易戦争の不透明さや関税政策の影響に対する不安が原因です。トランプ政権の関税措置がどの国・地域にどの程度影響するのかが不明確であり、市場では警戒感が続いています。

「トリプルウィッチング」とは?

また、市場参加者が特に神経質になっている理由に、「トリプルウィッチング」というイベントがあります。

トリプルウィッチングとは、株式先物、株価指数先物、オプションという金融商品の満期日が同日に重なる現象のことです。
市場の変動性が高まり、株価の乱高下が起こりやすいとされています。今回は約670兆円に相当するデリバティブ(金融派生商品)が満期を迎えるため、特に注目されています。


市場関係者の見解

市場の専門家は、この先もしばらく不安定な状況が続くと見ています。

  • モルガン・スタンレーのダニエル・スケリー氏:

    「最近の調整(株価の下落)は底打ちした可能性もあるが、まだ荒れ相場は続くだろう」

  • アンジェレス・インベストメンツのマイケル・ローゼンCIO:

    「政策の不透明感が続く限り、相場は上下動を繰り返すだろう」

  • ベスポーク・インベストメントのストラテジスト:

    「株価の安定化は反転上昇を意味するわけではない。相場は一進一退を繰り返す」


FRBと米経済の状況

米連邦準備理事会(FRB)は、政策金利を据え置き、今年2回の利下げ見通しを維持しました。また、貿易摩擦によるインフレ上昇は一時的であるとしています。

  • 新規失業保険申請件数は22万3000件と安定(前週比2000件増)。
  • 景気先行指数(※経済の今後の動きを予測する指標)は2か月連続で低下しており、景気減速の可能性を示唆しています。

個別銘柄の動向

  • アップル(-0.5%)
    AI分野での遅れを挽回するために幹部刷新を行っています。
  • ダーデン・レストランツ(+5.77%)
    外食チェーンで、関税の影響に対して楽観的な見通しを発表。
  • アクセンチュア(-7.26%)
    政府支出削減による契約の遅延やキャンセルが影響し、急落しました。

✅まとめ

✅ 米株式市場は貿易戦争や政策の不透明感で不安定な動き

✅ トリプルウィッチングが重なり、株価が大きく動く可能性

✅ FRBは政策金利据え置き、景気減速と一時的インフレを予想

✅ 米経済指標は安定も、景気減速のサインあり

✅ アップルなど個別企業でも不透明な経営環境が株価を圧迫

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

アメリカ 利下げ織り込み

今日

昨日

FedWatch分析 アメリカの政策金利予想

米国債利回り、FRBの慎重姿勢でまちまち-住宅市場と雇用は底堅く推移

  • 米国債利回りはまちまちの動きで、10年債利回りは4.24%とほぼ変わらず。
  • FRBが金利据え置きを決定し、経済への慎重姿勢を示したことで一時利回りが低下。
  • 米中古住宅販売件数や新規失業保険申請件数は底堅い結果となり、景気の安定感が示された。

国債市場の動向

米国債の利回り(国債の金利)は、まちまちな動きでした。具体的には以下の通りです。

  • 米30年債利回り:4.56%(前日比+0.7bp)
  • 米10年債利回り:4.24%(前日比-0.4bp)
  • 米2年債利回り:3.96%(前日比-1.3bp)

短期債(2年債)と長期債(10年債・30年債)の利回りの差が小幅に広がり、景気の見通しについて市場が慎重な見方をしていることが伺えます。

国債利回りとは?

国債利回りとは、国が発行した債券(借金)の利率のことを指します。利回りが高いときは、投資家が経済成長やインフレ(物価上昇)を予想している場合が多く、低いときは経済成長の鈍化やリスク回避姿勢を示す傾向があります。

FRB、利上げを一時停止-利回りが一時低下

米連邦準備理事会(FRB)は、金融政策を決定する米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利の据え置きを決定しました。また、パウエルFRB議長は記者会見で、「経済が鈍化した場合には対応する用意がある」と述べました。

FRBの慎重な姿勢を受け、市場の景気に対する不安がやや高まり、一時的に利回りが低下しました。特に10年国債利回りは、一時4.17%台まで下落しています。

FOMCとは?

FOMC(連邦公開市場委員会)とは、米国の金融政策を決定する会合で、政策金利(政策上の基準金利)を決める重要な場です。年に8回開かれ、経済指標や景気の状況を考慮して金融政策を決定します。

米国の住宅市場と労働市場は底堅い推移

米国経済を示す主な指標では、以下のように底堅い結果が出ました。

  • 中古住宅販売件数は市場予想に反して増加し、住宅市場の安定感を示しました。住宅供給の増加や良好な天候が追い風となっています。
  • 新規失業保険申請件数は22万3000件で、予想を下回り比較的低い水準を維持しています。これは労働市場がまだ健全であることを示しています。

パウエル議長は現在の労働市場を「解雇も雇用も少ない状況」と表現し、バランスが取れているとの見解を示しています。

新規失業保険申請件数とは?

新規失業保険申請件数は、失業後に初めて失業保険を申請した人数を表す指標です。この数字が低ければ低いほど、労働市場が安定していることを示しています。

まとめ

✅ 米国債利回りはFRBの慎重姿勢でまちまちの動き。

✅ FRBは政策金利を据え置き、景気悪化時に行動すると示唆。

✅ 米中古住宅市場や労働市場の底堅さが経済を支える要因に。

✅ 短期債と長期債の利回り格差がやや広がり、市場の慎重姿勢が見える。

✅ 新規失業保険申請件数が低水準を維持し、労働市場は安定的。

為替市場(FX) 通貨強弱

通貨全体の動き

ドル単体の動き

↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

 

ドルが主要通貨に対して上昇中、関税や四半期末の調整が影響か

外国為替市場ではドルが主要通貨に対して値上がりしています。特に、ユーロや英ポンドに対して強い動きを見せました。

今回のドル高の背景には、米国が4月2日に予定している関税措置に対する懸念や、四半期末に投資家がリスク回避のためドルの売り持ち(ショートポジション)を解消していることが考えられます。

  • ドルが主要通貨に対して上昇。米国の関税問題や四半期末の取引調整が影響。
  • 英国やスウェーデンの中央銀行は政策金利を据え置き、スイスは利下げを決定。
  • FRB(米連邦準備理事会)が追加利下げを急がない姿勢を示したため、ドルが買われた。

各国中央銀行の動き

英中銀(イングランド銀行)は金利を据え置き

イングランド銀行は政策金利を4.5%で据え置きました。委員9人のうち8人が据え置きを支持、1人が利下げを主張する状況でしたが、ハト派(緩和的な政策を好む派)の委員も今回は慎重な姿勢を示しました。これを受けて英ポンドは弱含みで推移しました。

ECB(欧州中央銀行)も慎重な姿勢

ECBのラガルド総裁は通商を巡る不確実性を理由に、金利に関して確実な約束はできないとの立場を示しました。この発言によりユーロはドルに対して一時0.8%下落しました。

FRBが利下げに慎重な姿勢、ドル買い材料に

米国のFRBは19日のFOMC(連邦公開市場委員会)で、関税問題を巡る不透明感を理由に追加利下げを急がない方針を示しました。この発表がドルを支える材料になりました。

スイスは利下げ、スウェーデンは据え置き

  • スイス国立銀行は政策金利を0.5%から0.25%に引き下げました。スイスフランは対ドルで0.5%下落しました。
  • スウェーデン中央銀行は経済の低迷や世界的な貿易摩擦のリスクを考慮し、政策金利を据え置きました。スウェーデンクローナはドルに対して0.2%安となりました。

暗号資産(仮想通貨)の動き

ビットコインはドル高の影響もあり、1.5%安の8万4056ドルとなりました。


まとめ

✅ ドルが主要通貨に対して上昇。関税問題や四半期末の調整が影響。

✅ 英中銀やスウェーデン中銀は金利据え置き。スイスのみが利下げ実施。

✅ FRBが年内の追加利下げを急がないと発表し、ドルの支援材料に。

✅ ユーロはECBラガルド総裁の発言を受けて下落。通商問題の不透明感が要因。

✅ 仮想通貨ビットコインはドル高を背景に下落傾向。

コモディティ市場

トランプ政権のイラン制裁強化で原油価格上昇、金価格は調整局面に

原油価格が続伸、イラン制裁強化が影響

ニューヨーク原油先物価格が上昇しました。トランプ政権がイラン産原油への制裁を強化したことが、価格上昇の大きな要因となっています。

米財務省は、イラン産原油を購入した疑いのある中国の製油所とそのCEO(最高経営責任者)を制裁対象に加えました。また、イラン産原油を運ぶ「影の船団」と関連する複数の船舶にも制裁を科しています。

この動きは、トランプ前政権時代に実施されていた「最大限の圧力」政策が復活したことを示しています。トランプ大統領はイランの最高指導者に対し、新たな核合意に達するための期限を2カ月と通告しました。

専門家の見解とその影響

専門家からは次のような見解が示されています

  • CIBCプライベート・ウェルスのレベッカ・バビン氏:「トランプ大統領は交渉決裂の場合、イランの原油輸出に著しい影響を与える構えだ」
  • ライスタッド・エナジーのホルヘ・レオン氏:「最大限の圧力政策により、世界市場から最大で日量150万バレルのイラン産原油が消える可能性がある」

原油価格の具体的な動き

  • WTI原油先物(ウェスト・テキサス・インターミディエート:米国の代表的な原油):1.6%上昇し、1バレル68.26ドルで取引終了
  • 北海ブレント原油(欧州の代表的な原油):1.7%上昇し、72ドルで取引終了
  • WTIの終値が68ドルを上回るのは約2週間ぶりの出来事です

金価格は調整局面に

一方、金のスポット価格は下落しました。トランプ大統領の関税政策によってインフレ圧力が高まる可能性があり、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に大幅な利下げを行えるかどうかについて懐疑的な見方が広がっています。

アジア時間の取引では一時3057.49ドル/オンスまで上昇し、再び最高値を更新する場面もありました。しかし、その後はドル高の影響もあり下落しています。

金価格の値動きと今後の見通し

  • 金は年初来16%の値上がり
  • 安全資産への逃避需要(経済や政治の不安定な状況で安全な資産を求める動き)により、相次いで最高値を更新
  • 現在の価格:3043.31ドル/オンス(前日比4.48ドル安)
  • 大手銀行は金価格見通しを引き上げ、マッコーリー・グループは3500ドルまでの上昇を予想

まとめ

✅ 原油価格はトランプ政権のイラン制裁強化により約2週間ぶりの高値水準まで上昇しました

✅ イランへの「最大限の圧力」政策により、世界市場から最大で日量150万バレルの原油供給が減少する可能性があります

✅ 金価格は一時最高値を更新したもののその後は調整局面に入り、今後のインフレと金融政策の見通しが焦点となっています

✅ 専門家は地政学リスクや経済不安から金価格の上昇が続くと予想しています