米国市場まるわかり|株式・債券・為替・商品先物を毎日要約とは?
このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)を初心者にも分かりやすく要約しています
株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています
情報収集の時短にぜひ活用してください
初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします
当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです
昨日、何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います
金融市場が開いていれば(平日)毎朝更新しています
X(Twitter)でも毎日の値動きやニュースを発信していますので、ぜひフォローよろしくおねがいします
目次
ファンダメンタル分析【オススメ】書籍紹介(書評)サイト
経済ニュースを日々キャッチアップするのと同時に、ファンダメンタル分析の理解をさらに深めたい方に向けて、いくつかの優れた書籍を紹介します!
初心者の方にも読みやすく、金融リテラシーが上がること間違いなしです!是非ご覧になってください。
昨日の市況まとめ 1分解説

経済指標カレンダー
株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日

昨日

FedWatch分析 アメリカの政策金利予想
2025/4/11(金)
現在の米政策金利⇨425-450(4.25%)
✅次回利下げ確率(前日比)
2025/5/7 1回⇨0.25%
0回→73.48%(-9.53%)
1回→26.52%(+9.53%)✅今年12月まで利下げ確率(前日比)
3回→55.32%(-36.00%)
4回→44.68%(+36.00%)
5回→0%(0%)昨日は利下げ確率(回数)上昇しました pic.twitter.com/tAcSrAODAA
— タッタ🤖ふぁんだめんたる分析 (@FedWatch0) April 10, 2025
米国債市場:入札好調も長期債不安定、貿易政策の影響続く
- 米国債市場では長期債が下落(利回り上昇)する一方、短期債は上昇傾向
- 30年債入札は好調だったが、市場全体を上昇させるほどの影響力はなかった
- トランプ政権の貿易政策が米国債市場に不安定さをもたらしている
- 米国債の安全資産としての地位に対する懸念がある一方、入札結果は需要の強さを示した
米国債市場の現状
米国債市場では、長期債と短期債で異なる動きが見られています。30年債の利回りは一時13ベーシスポイント(bp)上昇して4.875%に達し、10年債も9.1bp上昇した一方、2年債は4.4bp低下しました。
ベーシスポイントとは? 金利の変動を表す単位で、1ベーシスポイント(bp)は0.01%を意味します。例えば、金利が4%から4.13%に上昇した場合、13ベーシスポイント上昇したと表現します。
国債入札の状況
220億ドル規模の30年債入札では予想以上の需要があり、落札利回りは4.813%と入札前取引の4.839%を下回りました。これは投資家の米国債に対する需要が依然として強いことを示しています。
また、この入札結果は、外国投資家による米国債の投げ売りという懸念を一部和らげました。応札倍率は2.43倍と昨年11月以来の高水準となっています。
市場不安定化の要因
貿易政策の影響
トランプ政権の貿易政策が米国債市場に大きな影響を与えています。特に米中貿易戦争の激化により、中国などの米国債大口保有国が保有資産を売却するのではないかという懸念が高まっています。
投資家の動向
TJMインスティテューショナル・サービシズのデービッド・ロビン氏によると、今回の30年債入札における需要は主に短期トレーダーによるものであり、長期保有を目的とした投資家からの持続的な関心は見られないとのことです。特に長期債は不安定な状態が続いており、海外からの需要に依存している状況です。
市場の混乱
先週からの債券市場は利回りが大幅に上昇し、混乱状態にありました。アナリストによると、ヘッジファンドやその他の資産運用会社がマージンコール(証拠金請求)や損失のためにポジションを解消し、資産を売却したことが原因とされています。
マージンコールとは? 投資家が証券会社から借りたお金(証拠金)で投資を行っている場合、投資資産の価値が一定水準を下回ると、追加の証拠金を請求されることです。これに応じられない場合、保有資産が強制的に売却されることがあります。
まとめ
✅ 米国債市場では30年債入札が好調だったものの、市場全体を上昇させるほどの影響力はありませんでした
✅ 短期トレーダーによる需要は見られるものの、長期投資家からの持続的な関心は限定的です
✅ トランプ政権の貿易政策、特に米中貿易摩擦が市場の不安定要因となっています
✅ 米国債は依然として世界的な安全資産としての地位を保っていますが、その状況は流動的です
✅ 投資家は今後の米国の財政・金融政策と貿易政策の動向に注目する必要があります