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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

経済指標カレンダー
株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日

昨日

FedWatch分析 アメリカの政策金利予想
2025/4/12(土)
現在の米政策金利⇨425-450(4.25%)
✅次回利下げ確率(前日比)
2025/5/7 1回⇨0.25%
0回→79.37%(+5.89%)
1回→20.63%(-5.89%)✅今年12月まで利下げ確率(前日比)
3回→93.11%(+37.79%)
4回→6.89%(-37.79%)
5回→0%(0%)昨日は利下げ確率(回数)低下、ボラが大きいですね😅 pic.twitter.com/6d9YgOXrte
— タッタ🤖ふぁんだめんたる分析 (@FedWatch0) April 11, 2025
米国債市場で大混乱:10年債利回りは2001年以来の大幅上昇
- 米国債相場が大幅に下落し、10年債利回りは週間ベースで2001年以来の大幅上昇
- トランプ大統領の関税政策の変更が市場の混乱を引き起こしている
- 投資家が米国資産から資金を引き揚げる動きが継続
- 市場は米国の政策に対する信頼感の喪失に直面している
米国債市場の急変動
米国債相場は短期債を中心に大幅に下落しました。特に10年債利回りは一時16ベーシスポイント(bp)上昇して4.6%近くまで上昇し、週間ベースでは2001年以来の大幅上昇となりました。30年債利回りも一時5%に迫る水準まで上昇しています。
主要国債利回りの変動
- 米30年債利回り:4.87%(前営業日比 +0.5bp、+0.11%)
- 米10年債利回り:4.50%(前営業日比 +7.1bp、+1.59%)
- 米2年債利回り:3.97%(前営業日比 +10.4bp、+2.70%)
市場専門家の見解
UBSグループのチーフストラテジスト、バーヌ・バウェジャ氏は「非常に恐ろしい。世界のリスクフリーレートを定義し直しているところだ」と述べ、市場の混乱の深刻さを指摘しています。
チャールズ・シュワブのキャシー・ジョーンズ氏は「市場が直面している問題は米国の政策に対する信頼感喪失だ」と分析。関税政策の突然の変更により、投資家が様子見の姿勢を強めていると指摘しています。
リスクフリーレートとは?
リスクフリーレートとは、理論上リスクがないとされる投資の利回りのことで、通常は米国債などの国債の利回りを指します。この指標が不安定になると、あらゆる金融商品の価格形成に影響を与えます。
市場混乱の要因
主な混乱の要因には以下が挙げられます
- トランプ大統領の二転三転する関税政策
- ヘッジファンドなどによるマージンコール(証拠金請求)に伴う売却
- 外国人投資家による債券売却の噂
- 市場のボラティリティ(価格変動性)の急上昇
マージンコールとは?
投資家が借入れを使って投資している場合、資産価値が一定水準を下回ると、証券会社が追加の証拠金を要求することです。これに応じられない場合、保有資産が強制的に売却されます。
今後の見通し
バークレイズのアジェイ・ラジャディアクシャ氏は「米国債が安定し、正常な動きを取り戻すまで、リスク資産は苦戦を強いられるだろう」と述べています。
関税措置により経済が減速すれば、連邦準備理事会(FRB)が早期に利下げする可能性があるとの見方も強まっています。このため、短期債利回りは長期債に比べて比較的低い水準で推移しており、2年債と10年債の利回り格差は52bpに縮小しています。
まとめ
✅ 米国債市場は大きな混乱状態にあり、10年債利回りは週間ベースで2001年以来の大幅上昇を記録
✅ トランプ大統領の関税政策変更が市場の信頼感を損ない、投資家が資金を引き揚げる動きを加速
✅ 市場の安定には政策の一貫性と透明性が必要とされ、当面は高いボラティリティが続く見通し
✅ この混乱がリスク資産全般に波及する懸念が高まっている