【経済ニュースまとめ】
わかりやすく要約とは?
このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)を初心者にも分かりやすく要約しています
株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています
情報収集の時短にぜひ活用してください
初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします
当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです
昨日、何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います
金融市場が開いていれば(平日)毎朝更新しています
X(Twitter)でも毎日の値動きやニュースを発信していますので、ぜひフォローよろしくおねがいします
目次
ファンダメンタル分析【オススメ】書評ブログ公開しました!
経済ニュースを日々キャッチアップするのと同時に、ファンダメンタル分析の理解をさらに深めたい方に向けて、いくつかの優れた書籍を紹介します!
私自身も読んでいる本で、初心者の方にも読みやすく、金融リテラシーが上がること間違いなしです!是非ご覧になってください。
一週間の通貨の動き(4/7~4/11)

先週

為替市場の一週間(4月7日〜4月11日)のまとめ
この一週間は、トランプ米政権の関税政策を巡る報道や発表に外国為替市場が大きく揺れ動きました。
週を通じてドルは不安定な動きを見せ、後半にかけては米経済指標の悪化も加わり、安全資産とされる円やスイスフラン、そしてユーロなどが対ドルで大きく買われる展開となりました。
4月7日(月):関税報道でドル上昇も、後半は安全資産買い優勢
- 週明けは、トランプ政権の関税に関する報道(ハセットNEC委員長の発言とホワイトハウスによる否定など)を受け、ドル指数が上昇しました。
- ドル円相場も一時1ドル=148円台まで上昇しましたが、世界的な景気後退懸念から安全資産とされるスイスフランが買われ、ドルは対スイスフランで下落しました。
- EUが米国への報復関税を発表したことも市場の懸念材料となりました。
4月8日(火):対中関税懸念でドル下落、安全資産が買われる
- ホワイトハウス当局者が中国に対して高関税を課す可能性を示唆したことで、リスク回避ムードが強まり、ドルが広範に下落しました。
- 安全資産とされる円やスイスフランが対ドルで大きく上昇し、円は一時1ドル=145円台まで買われました。
- 貿易摩擦激化懸念から、中国当局が元安を容認しているとの見方も広がり、オフショア人民元は史上最安値を更新しました。
- ドイツの連立政権合意の報道(後に否定)を受け、ユーロは一時的に上昇しました。
4月9日(水):関税一部停止でドル反発、円は乱高下
- 朝方はリスク回避の流れが続き、円は対ドルで昨年10月以来の高値(1ドル=144円)をつけました。
- しかし、トランプ大統領が相互関税の一部(国・地域ごとの上乗せ分)を90日間停止すると発表すると、市場心理が一時的に改善し、ドルは円やスイスフランに対して急速に買い戻されました。ドル円は一時148円台まで上昇しました。
- ただし、中国に対する追加関税は引き上げられました。
- FOMC議事要旨では、スタグフレーション(景気停滞下の物価上昇)への懸念が示されました。
- ドイツでは正式に連立政権合意が発表されました。
4月10日(木):米CPI予想外の低下でドル急落、安全資産買い再燃
- 関税導入前の米消費者物価指数(CPI)が予想外に前月比で低下したことを受け、米利下げ観測が浮上し、ドルが主要通貨に対して急落しました。ブルームバーグ・ドル指数は昨年10月以来の安値水準まで下げました。
- 安全資産とされるスイスフランは対ドルで10年ぶりの安値(ドル高フラン安)を更新するほど急伸し、円も対ドルで大幅に上昇しました。
- ユーロも対ドルで急伸し、23年7月以来の高値をつけました。
- リスクに敏感とされる豪ドルなども上昇しました。
4月11日(金):ドル続落、安全資産としての信頼揺らぐ
- ドル指数は4日続落し、6カ月ぶりの低水準となりました。中国が米国への報復関税引き上げを発表したことや、米生産者物価指数(PPI)も予想外に低下したことがドル売りを加速させました。
- 安全資産としてのドルへの信頼が揺らぎ、資金が円やスイスフラン、ユーロへ向かう動きが鮮明になりました。スイスフランは対ドルでさらに上昇し10年ぶりの安値(ドル高フラン安)を更新、ユーロも3年ぶりの高値をつけました。
- 円も対ドルで続伸し、昨年9月以来の高値をつける場面がありました。
- 米ミシガン大学消費者信頼感指数の低下も、米経済への懸念を強めました。
まとめ
週前半は関税政策を巡るニュースに一喜一憂する展開でしたが、週後半にかけて発表された米経済指標の悪化がドル売りを決定づけました。貿易摩擦と米経済の先行き不安から、伝統的な安全資産であるドルの地位が揺らぎ、円、スイスフラン、ユーロなどが代替として買われる流れが顕著になった一週間でした。
最後にもう一度今週の通貨の動きを
