2025/5

【経済ニュースまとめ】株式市場の一週間まとめ4/28~5/2

【経済ニュースまとめ】

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米国株式一週間の動き(S&P500)

先週

 

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今週の米国株式市場:関税懸念と企業決算に揺れ、週後半に急回復

今週の米国株式市場は、トランプ政権の関税政策を巡る不透明感と主要企業の決算発表を背景に、不安定な値動きで始まりました。

週前半は経済指標の悪化や貿易摩擦への懸念から神経質な展開となりましたが、週後半にかけてハイテク企業の好決算や米中協議進展への期待からリスクオンムードが急速に広がり、S&P500種株価指数は9営業日続伸という記録的な上昇で週を終えました。

 

4月28日(月)様子見ムード広がる、決算・経済指標発表を前に小動き

  • S&P500: 5528.75 (+0.06%)
  • ダウ平均: 40227.59 (+0.28%)
  • ナスダック: 17366.13 (-0.10%)

週初は、S&P500種が小幅続伸したものの、ハイテク株は軟調でナスダック総合は小幅に下落しました。

投資家は今週発表されるマイクロソフトやアップルなどの大手IT企業の決算や、GDP、PCE価格指数、雇用統計といった重要経済指標、そして関税政策が企業業績に与える影響を見極めようと様子見姿勢を強めました。

ダラス連銀の製造業景況感指数が悪化したことも、貿易摩擦への懸念を強める材料となりました。ボーイングやIBMが上昇した一方、エヌビディアやアマゾンは下落。

4月29日(火)続伸、経済指標悪化もリスクオン継続

  • S&P500: 5560.83 (+0.58%)
  • ダウ平均: 40527.62 (+0.75%)
  • ナスダック: 17461.32 (+0.55%)

米国株は続伸、S&P500種は6営業日連続の上昇となりました。

朝方発表された消費者信頼感指数や求人件数が市場予想を下回ったものの、投資家は経済の鈍化や関税の影響を企業が乗り越えるとの期待から買いを進めました。

トランプ大統領が自動車関税の負担軽減に関する大統領令に署名したことも、市場心理をいくぶん和らげました。

ハネウェルやコカ・コーラが決算を好感されて上昇した一方、GMは好決算ながら関税の影響懸念から通期見通しを撤回し、株価は下落しました。

 

4月30日(水)GDPショックも引け際反発、利下げ期待が支え

  • S&P500: 5569.06 (+0.15%)
  • ダウ平均: 40669.36 (+0.35%)
  • ナスダック: 17446.34 (-0.09%)

第1四半期の米GDP速報値が予想外のマイナス成長となったことを受け、市場は一時大幅に下落。

しかし、同時に発表されたPCE価格指数が落ち着きを見せたことや、米中が複数のルートで協議を進めているとの報道を受けて貿易摩擦緩和への期待が広がったことから、引けにかけて急速に値を戻し、S&P500種は7営業日続伸となりました。

経済指標の軟化を受けて、市場ではFRBによる早期利下げ期待が一段と高まりました。

決算発表では、モンデリーズが上昇した一方、スーパー・マイクロ・コンピューターやスナップは業績見通しへの懸念から急落、引け後に発表されたメタとマイクロソフトの決算は市場予想を上回りました。

5月1日(木)ハイテク決算好感で大幅続伸、リスク志向回復鮮明に

  • S&P500: 5604.14 (+0.63%)
  • ダウ平均: 40752.96 (+0.56%)
  • ナスダック: 17710.74 (+1.52%)

前日引け後に好決算を発表したマイクロソフトとメタ・プラットフォームズが大幅高となり、ハイテク株中心に買い戻しが進みました。

S&P500種は8営業日続伸し、ナスダック総合は1.5%超の上昇となりました。

関税ショックによる悲観論が後退し、市場のリスク志向が鮮明に回復。

一方で、新規失業保険申請件数の増加や製造業指数の悪化、GMの通期見通し下方修正、マクドナルドやクアルコムの冴えない決算・見通しなど、懸念材料も残りました。

 

5月2日(金)9日続伸! 雇用統計と貿易協議進展期待でリスクオン加速

  • S&P500: 5686.67 (+1.47%)
  • ダウ平均: 41317.43 (+1.39%)
  • ナスダック: 17977.73 (+1.51%)

週間を通して市場の重石となっていた懸念が和らぎ、主要3指数そろって大幅続伸。

S&P500種は9営業日続伸と、20年ぶりの長期連騰を記録しました。

発表された4月の米雇用統計は市場予想を上回る強さを示したものの、賃金の伸びは落ち着いており、経済の底堅さを示しつつも過度なインフレ懸念には繋がらない「適温」な内容と受け止められました。

さらに、中国商務省が米国からの関税協議の申し出を「評価」していると表明したことで、米中貿易摩擦緩和への期待が一気に高まり、投資家心理が大きく改善しました。

個別では、前日に決算を発表したアップルとアマゾンが、関税の影響や今後の見通しへの懸念から下落。一方、メタやエヌビディアは上昇、決算が好感されたシェブロンやエクソンモービルも買われました。

まとめ

今週は、貿易摩擦と企業業績という二つの大きなテーマに市場が揺さぶられましたが、最終的にはハイテク企業の底堅さと、米中対話への期待感が勝り、力強い上昇で締めくくられました。来週以降も、引き続き関税交渉の行方や経済指標、企業業績が注目されます。

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