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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

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株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
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昨日

米国債市場の最新動向と金利見通し
米国債市場の現状
米国債市場は総じて小動きとなっています。主要な経済指標の発表はなかったものの、この日は米金融当局者(FRB関係者)から様々な発言がありました。
現在の利回り状況は以下の通りです
- 米30年債利回り:4.84%(前営業日比-0.5bp)
- 米10年債利回り:4.38%(前営業日比+0.6bp)
- 米2年債利回り:3.89%(前営業日比+1.5bp)
※bp(ベーシスポイント):金利の変動単位で、0.01%を表します
FRB当局者の発言内容
主な見解
- クーグラー理事:当面、金利を据え置くべきとの見解。米経済が安定していることとトランプ大統領の関税政策に不確実性があることを理由に挙げています。
- バー理事:トランプ政権の貿易政策がインフレ圧力と失業増加をもたらす可能性を警告。ただし金利については、関税の影響がより明らかになるまでは現状水準が適切との見解です。
- その他の当局者:
- アトランタ連銀総裁:先行きが見通せない中での金利調整は賢明でないと発言
- リッチモンド連銀総裁:企業が関税を価格に転嫁できるとは限らないと指摘
- NY連銀総裁:インフレ期待の安定は不可欠で、不確実性は当面続くと予測
市場の反応と投資家動向
オプション市場の動き
オプション市場では、FRBが年内に利下げをしないことに賭ける「逆張りポジション」が急速に拡大しています。この逆張りポジションは
- 担保付翌日物調達金利(SOFR)先物2025年12月限のプットオプションの形を取っています
- 権利行使価格は95.6875
- 未決済建玉は27万5000枚余り
※逆張りポジション:市場の多数派とは逆の方向に賭ける投資ポジションのこと
このポジションの取引には推計2500万ドル(約36億3000万円)が投じられており、FOMCの会合以降、勢いを増しています。
利回りと市場見通し
- 10年国債利回りは横ばいの4.374%で推移(週足では5.6bp上昇し2週連続上昇)
- 30年債利回りも4.833%とほぼ横ばい(週足では4.3bp上昇し2週連続上昇)
- 2年債利回りは1bp低下し3.885%
米英の貿易協定合意を受け、7月のFOMCでの利下げ確率は70%から60%に低下。年内の利下げ幅予想は82bpから68bpに縮小しています。
今後の焦点
市場では今週末にスイスで予定される米中高官による貿易協議に注目が集まっています。
トランプ米大統領は中国製品に80%の関税をかけることは「正しいようだ」と発言し、この発言を受け10年債利回りは低下しました。
まとめ
✅ 米国債市場は小動きですが、FRB当局者は金利据え置きを支持する発言が多く、警戒姿勢を示しています
✅ オプション市場では年内利下げなしに賭ける逆張りポジションが急増しており、投資家の見方が分かれています
✅ 貿易政策の不確実性が市場の焦点となっており、今週末の米中協議が重要な転機となる可能性があります
✅ 当面はトランプ政権の貿易政策とインフレへの影響を市場が注視する展開が続きそうです