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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日

昨日

米国債市場、長期債の利回りが上昇
米国債市場では長期債の利回りが上昇しています。特に30年債利回りは4.996%まで上昇し、5%に迫る水準となりました。主要な利回りの状況は以下の通りです
- 米30年債利回り:4.96%(前営業日比+6.2bp、+1.25%)
- 米10年債利回り:4.48%(前営業日比+3.4bp、+0.76%)
- 米2年債利回り:3.97%(前営業日比-1.0bp、-0.26%)
市場上昇の主な要因
財政懸念の高まり
米国議会での予算交渉が行き詰まり、市場の関心は財政支出の伸びに集中しています。特に減税法案の審議が難航していることが債券市場に影響を与えています。
格付け引き下げの影響
先週ムーディーズが米国債の格付けを引き下げたことも市場に影響しています。これにより、AAA格付けを付与しているのは日本のR&Iのみとなりました。
国際的な影響
日本の20年国債入札が不調だったことやカナダ国債利回りの急伸など、国際的な要因も米国債市場を圧迫しています。
専門家の見解
財政政策への警鐘
ガルダ・キャピタル・パートナーズのマグヌスンCIOは、「財政政策での最終的な決定権は、債券市場が持つだろう」と述べ、5%の利回りが限界ではないと警告しています。
投資戦略の変化
KKRのマクベイ氏は、従来の「リスクオフ時に国債が買われる」という関係性が崩れつつあると指摘し、国債が従来型ポートフォリオにおける「ショック吸収剤」としての役割を果たさなくなっていると論じています。
市場要因の分析
TDセキュリティーズのネブルージ氏は「関税政策の影響がデータに反映されるのを待つ中、財政政策への注目は確実に高まっている」と分析しています。
香港年金基金の動向
香港の強制積立基金制度(MPF)下のファンド(約24兆円相当)は、格付け引き下げにより米国債の強制売りに追い込まれる可能性があります。
今後の見通し
財務省は今後、20年債の入札(160億ドル)と10年物インフレ連動債(TIPS)の入札(180億ドル)を予定しており、これらの需要状況も今後の市場動向に影響を与える可能性があります。
まとめ
✅ 米国債市場では長期債利回りが上昇し、30年債利回りは5%に迫る水準に達しています
✅ 主な要因は米国の財政懸念、格付け引き下げ、国際的な債券市場の軟調などです
✅ 専門家は「財政規律の回復が必要」と警鐘を鳴らし、伝統的な債券と株式の関係性の変化を指摘しています
✅ 今後の国債入札の結果や財政政策の行方が市場動向を左右する重要なポイントとなります