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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説
株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日

昨日

米国債相場の上昇と世界的な債券高
最近の市場動向
米国債相場が上昇しています。特に30年債の利回りが大きく低下し、一時4.93%まで下がりました。これは世界的な債券高(価格上昇・利回り低下)の流れが米国市場にも影響したためです。
主な米国債の利回り変化
- 米30年債利回り: 4.95%(前営業日比-8.8bp)
- 米10年債利回り: 4.44%(前営業日比-6.7bp)
- 米2年債利回り: 3.98%(前営業日比-1.3bp)
※bp(ベーシスポイント)とは:金利の変動を表す単位で、1bp=0.01%を意味します。
日本からの影響
日本の財務省が国債市場の混乱を受けて、国債発行額についてアンケートを市場参加者に送付していたことが明らかになりました。これにより日本当局が借り入れ計画の見直しを検討している可能性が市場に安心感を与えました。
日本の40年、30年国債利回りも20bp余り低下し、欧州債も値上がりしました。日本当局は超長期金利の急上昇を受けて、債務計画の見直しを検討していることを示唆しています。
専門家の見解
ペッパーストーン・グループのマイケル・ブラウン氏は「日本国債の供給減少は、長期債の買い手を米国債市場に向かわせる可能性が高い」と指摘しています。
一方、INGグループのベンジャミン・シュローダー氏は「今後数週間から数カ月に、米国債利回りが弱気なトレンドから脱却するのは特に難しい」と慎重な見方を示しています。
他国の動向
英国も需要低下を受けて長期国債の発行を控える方針を続けています。英30年債利回りは一時9bp低下し、ドイツの同年限の国債利回りも7bp低下して3%を下回りました。
今後の見通し
日本政府が国債の発行量を削減する可能性は需要に関する懸念を和らげる可能性がありますが、これは財政赤字のファイナンスを巡る世界的な懸念を完全に解消するわけではありません。今回の国債相場反発は一時的な現象にとどまる可能性があります。
米国では、ムーディーズ・レーティングスが米国の信用格付けを最上位から引き下げて以来、米国債市場に注目が集まっています。また、トランプ大統領が推進する大型の税制・歳出法案の修正案に債務上限を4兆ドル引き上げる条項が盛り込まれていることも市場の不安材料となっています。
まとめ
✅ 米国債相場が上昇し、特に30年債の利回りが大きく低下しました
✅ 日本の財務省による国債発行額のアンケートが市場に安心感を与えました
✅ 専門家は「日本国債の供給減少が米国債市場への資金流入につながる可能性がある」と指摘
✅ 一方で、財政赤字に関する世界的な懸念は解消されておらず、今回の国債相場反発は一時的な可能性も
✅ 米国の債務上限引き上げなど財政問題は今後も市場の重要な焦点となります