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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日

昨日

米30年債入札が好調、インフレ鈍化で債券市場に安定感
30年債入札で需要が堅調
米国の30年債入札(発行額220億ドル)が実施され、結果として需要の強さが確認されました。最高落札利回りは4.844%となり、入札前の市場利回り4.895%を下回りました。これは投資家からの需要が予想以上に強かったことを示しています。
入札後、30年債利回りは4.8%に近づき、長期金利全体が以下のように下落しました
- 米30年債利回り:4.85%(前日比-7.1bp、-1.44%)
- 米10年債利回り:4.37%(前日比-5.5bp、-1.25%)
- 米2年債利回り:3.91%(前日比-4.2bp、-1.06%)
※bp(ベーシスポイント):金利の変動を表す単位で、1bp=0.01%
インフレ指標が市場を支援
米生産者物価指数(PPI)※の結果がインフレ抑制を示しました。5月のPPIは前月比0.1%上昇と、エコノミスト予想の0.2%上昇を下回りました。これにより、関税による価格上昇圧力がまだ本格化していないことが示唆されています。
※PPI(生産者物価指数):企業が販売する商品やサービスの価格変動を測る指標で、将来の消費者物価を予測する重要な指標
金融政策への影響
2日連続でインフレ指標が予想を下回ったことで、連邦準備制度理事会(FRB)※は金融政策について慎重な姿勢を維持する余地が生まれました。専門家は、インフレ率が安定している間は、FRBが関税措置の影響を見極めるために時間をかけることができると分析しています。
※FRB:米国の中央銀行で、金利政策を決定する機関
政治的な動向
トランプ大統領は利下げペースが不十分だと主張する一方で、パウエルFRB議長を解任する意図はないと表明しました。また、ベッセント財務長官は共和党主導の減税法案について、長期的には借り入れが減少すると予想していると述べました。
まとめ
✅ 米30年債入札は堅調な需要を示し、高水準の利回りでも投資家の関心が強いことが確認されました
✅ 生産者物価指数が予想を下回り、インフレ圧力の抑制が継続していることが示されました
✅ 2日連続のインフレ指標改善により、FRBは金融政策で様子見姿勢を維持する余地が生まれました
✅ トランプ大統領はパウエル議長の解任意図を否定し、政治的な不確実性が一部和らぎました
✅ 長期金利全体が下落し、債券市場には安定感が戻りつつあります