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米財務長官「日本の参院選が日米貿易協議の障壁に」7月9日期限を前に交渉継続
- 日本の7月20日参院選が日米貿易協議を複雑化させている
- 7月9日に上乗せ関税の一時停止措置が期限切れ
- 米財務長官がFOMCの金利政策を批判
- ドル下落でも基軸通貨の地位は維持と主張
日本の国内政治が貿易交渉に影響
ベッセント米財務長官は、日本との貿易協議について「7月20日の参議院選挙が取引を進める上で多くの国内的制約をもたらしている」と発言しました。複数回の交渉にもかかわらず、日米はまだ合意に至っていません。
一方、EU(欧州連合)との協議については、週末に精力的に作業を進めるとしています。
7月9日期限後の交渉継続は未定
現在、日本やEUなどには一律10%の追加関税が課されていますが、これは90日間の交渉期間中の措置です。7月9日以降の延長については「トランプ大統領が判断する」と述べました。
金融政策への言及
FOMCとは?
連邦公開市場委員会のことで、米国の金融政策を決定する機関です。
ベッセント長官は、FOMCが次回会合で利下げしなければ「9月にもっと大幅な利下げが必要になる」と述べ、現在の政策金利は高すぎるとの見解を示しました。
ドル政策について
6月30日にドル指数が年初来11%近く下落したものの、長官はドルの基軸通貨としての地位は維持されると主張。「強いドル政策」とは為替レートではなく、準備通貨としての地位維持が重要だと説明しました。
米6月雇用統計:公教育分野の大幅増で4カ月連続予想上回る 民間雇用は鈍化
- 非農業部門雇用者数が14万7000人増と4カ月連続で予想上回る
- 公教育分野が異例の大幅増で全体を押し上げ
- 民間部門は7万4000人増と昨年10月以来の小幅な伸び
- 失業率は4.1%と前月より改善、7月利下げ観測は後退
雇用統計の詳細
非農業部門雇用者数とは?
企業や政府機関で働く人の数で、農業以外の全業種を対象とした雇用の指標です。
6月の非農業部門雇用者数は前月比14万7000人増となり、エコノミスト予想の10万6000人増を上回りました。これで4カ月連続の予想上回りとなります。
失業率は4.1%と前月の4.2%から改善し、市場予想の4.3%も下回りました。
公教育分野が全体を押し上げ
政府部門の雇用が大幅増
- 州・地方政府の雇用が大幅に増加
- 特に教育分野で顕著な伸び
- 州政府雇用は2023年以来の大幅増
一部のエコノミストは、これらの数字の強さについて季節調整の問題の可能性を指摘しています。
民間部門は雇用鈍化を示唆
民間部門の雇用者数は7万4000人増と昨年10月以来の小幅な伸びにとどまりました。これは雇用が鈍化しつつある状況を示しています。
業種別の動向
- ヘルスケア・社会扶助:5万9000人増(4カ月ぶりの低い伸び)
- 娯楽・ホスピタリティー:2万人増(伸び鈍化)
- 製造業、卸売り、ビジネスサービス:減少
金融政策への影響
今回の統計を受けて米国債利回りが上昇し、7月のFOMC会合での利下げ観測が後退しました。パウエルFRB議長は関税によるインフレ影響が明確になるまで利下げを急がない考えを示しています。
賃金の伸びは前年同月比3.7%増と市場予想を下回り、2024年7月以来の低い伸びとなりました。
米国株、S&P500とナスダックが過去最高値更新 雇用統計好調でAI関連株高
- S&P500とナスダック総合が過去最高値で取引終了
- 6月雇用統計が市場予想上回り、9月利下げ観測が後退
- エヌビディアが1.3%上昇、時価総額世界首位を維持
- 9月利下げ確率が74%から68%に低下
雇用統計好調で株価押し上げ
S&P500とナスダックとは?
S&P500は米大型株500社の株価指数、ナスダック総合はハイテク銘柄中心の株価指数です。
6月の雇用統計で非農業部門雇用者数が14万7000人増と市場予想を上回り、失業率も4.1%と前月の4.2%から予想外に改善しました。これを受けて両指数が過去最高値を更新しました。
利下げ観測が後退
CMEのフェドウオッチによると、FRBが9月のFOMCで25ベーシスポイント(0.25%)の利下げを行う確率は68%と、1週間前の74%から低下しました。
AI関連株が牽引
エヌビディアが時価総額首位維持
AI半導体大手のエヌビディアが1.3%上昇し、6月末時点の時価総額は3兆8600億ドルとなりました。マイクロソフトの3兆6900億ドルを約4.3%上回り、世界の時価総額ランキングで首位を維持しています。
時価総額とは?
企業の株式時価総額で、株価×発行済み株式数で計算される企業の市場価値
個別銘柄の動向
大幅上昇銘柄
トリップアドバイザー:16.7%上昇
- アクティビスト(物言う株主)のスターボード・バリューが9%超保有と報道
データドッグ:14.9%急騰
- S&P500指数に新規採用決定
アクティビストとは?
物言う株主のことで、企業の経営に積極的に関与して企業価値向上を求める投資家を指します。
市場の見通し
マン・グループのチーフ・マーケット・ストラテジスト、フーパー氏は「市場には非合理的な熱狂が訪れつつある」と指摘しつつも、雇用統計が懸念されていたような弱い結果ではなかったことで「ある程度の安堵感」があったと分析しています。
ドル急上昇、円やユーロに対し全面高 雇用統計好調で7月利下げ観測ほぼ消滅
- 6月雇用統計好調でドルが主要通貨に対し全面高
- 7月利下げ据え置き確率が76.2%から95.3%に急上昇
- ドル指数は0.40%高、ドル円は145円台に上昇
- 9月利下げ開始との観測が市場の主流に
雇用統計がドル押し上げ
6月の雇用統計で非農業部門雇用者数が14万7000人増と予想の11万人を大幅に上回り、失業率も4.1%と前月の4.2%から改善しました。これを受けてドルが円、ユーロ、スイスフランなどの主要通貨に対して上昇しました。
ドル指数とは?
主要6通貨に対するドルの価値を示す指標で、ドルの総合的な強さを測る重要な指標です。
利下げ観測の大幅後退
CMEフェドウオッチとは?
金利先物市場の価格から算出される利下げ確率で、市場参加者の金融政策予想を示します。
CMEフェドウオッチによると、FRBが7月会合で金利据え置きを決定する確率は95.3%と、前日の76.2%から大幅に上昇しました。
メルク・ハード・カレンシー・ファンドのメルク氏は「労働市場がこれほど堅調な環境下で、FRBが利下げを行うことは極めて困難になる」と述べました。
主要通貨ペアの動向
終盤取引の結果
- ドル指数:0.40%高の97.135
- ドル/円:0.94%高の145.075円
- ユーロ/ドル:0.41%安の1.175350ドル
- ポンド/ドル:0.07%高の1.3646ドル(前日下落から反発)
ドル下落トレンドに変化
FXストリートのトレビサニ氏は「ドルは2月以降、対ユーロで約13%下落したが、その大部分はFRBの利下げ観測によるものだった」と分析しています。
今回の雇用統計を受けて、これまでのドル安トレンドに変化が生じる可能性が出てきました。
市場全体への波及効果
雇用統計好調とドル高を背景に、米国債利回りが上昇し、米株価も上昇しました。S&P500とナスダック総合は過去最高値で取引を終えており、9月利下げ開始との観測が市場の主流となっています。
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