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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日

昨日

米国債急落で世界に波及:長期金利5%接近、投資家警戒強まる
米国債相場は5営業日連続で下落し、投資家の間で懸念が高まっています。特に長期債(満期が長い国債)の需要が世界的に落ち込んでおり、市場全体に影響を与えています。
主要な利回り状況
- 30年債利回り:4.93%(5%に接近、6月中旬以来の高水準)
- 10年債利回り:4.40%
- 2年債利回り:3.89%
今週は中・長期債の入札が合計1,190億ドル予定されており、市場の注目を集めています。
下落の主な要因
雇用統計の好調さが利下げ期待を後退させる
6月の雇用統計が予想以上に強い結果となったことで、投資家の年内利下げ期待が後退しました。金利スワップ市場※では、年内の利下げは9月に1回、さらに追加で1回の25ベーシスポイント(0.25%)の利下げしか織り込んでいません。
※金利スワップ市場:将来の金利変動リスクを回避するための金融商品が取引される市場
世界的な長期債の軟調さ
アメリベット・セキュリティーズの専門家は「世界的に長期債は弱い」と指摘しており、この傾向は米国だけでなく、日本やドイツの国債市場にも波及しています。
世界への影響の拡大
日本市場への波及
- 日本の30年債相場が大きく下落
- 30年債利回りが過去最高水準に接近
- 参院選を控えた歳出拡大の公約に対する投資家の警戒感
ヨーロッパ市場への影響
- ドイツ国債利回りも上昇
- 先週は英国債が財政見通しへの懸念で急速に売られる場面も
長期債市場の構造的問題
長期債が軟調になっている背景には、以下の構造的な問題があります
- 供給拡大:各国政府の国債発行量増加
- 買い手の手控え:従来の投資家が購入を控える傾向
- 金利リスクの高さ:長期債は金利変動の影響を受けやすい
- 流動性の低さ:売買しにくいため、値動きが激しくなりやすい
今後の見通し
専門家は「ベア・スティープニング※ばかりだ」と述べており、長期債金利の上昇傾向が続く可能性を示唆しています。また、貿易関税政策や財政政策、金利政策など、複数の要因が複雑に絡み合っている状況です。
※ベア・スティープニング:長期金利が短期金利よりも大きく上昇する現象
まとめ
✅ 米国債相場は5営業日連続で下落し、30年債利回りは5%に接近している
✅ 好調な雇用統計により年内利下げ期待が後退し、金利上昇圧力が強まっている
✅ 長期債の軟調さは世界的な現象で、日本やドイツの国債市場にも波及している
✅ 供給拡大と買い手の手控えにより、長期債市場の構造的な問題が浮き彫りになっている
✅ 今週予定されている1,190億ドルの中・長期債入札の結果が市場の方向性を左右する可能性がある