米国市場まるわかり|株式・債券・為替・商品先物を毎日要約とは?
このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)を初心者にも分かりやすく要約しています
株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています
情報収集の時短にぜひ活用してください
初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします
当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです
昨日、何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います
金融市場が開いていれば(平日)毎朝更新しています
X(Twitter)でも毎日の値動きやニュースを発信していますので、ぜひフォローよろしくおねがいします
目次
ファンダメンタル分析【オススメ】書籍紹介(書評)サイト
経済ニュースを日々キャッチアップするのと同時に、ファンダメンタル分析の理解をさらに深めたい方に向けて、いくつかの優れた書籍を紹介します!
初心者の方にも読みやすく、金融リテラシーが上がること間違いなしです!是非ご覧になってください。
昨日の市況まとめ 1分解説

株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日

昨日

米国債入札好調で相場反発 – 10年債に強い需要、財政不安が緩和
米国債相場は反発(金利低下)しました。これは、10年債入札で予想以上の強い需要が確認されたことが主な要因です。発行額390億ドルの入札結果を受けて、米財政見通しへの不安が和らぎました。
各国債利回りの動き
- 米30年債利回り:4.87%(前営業日比-5.7bp、-1.16%)
- 米10年債利回り:4.33%(前営業日比-6.7bp、-1.53%)
- 米2年債利回り:3.84%(前営業日比-4.8bp、-1.22%)
※bp(ベーシスポイント):1bp=0.01%を表す金利の単位
10年債入札の好調な結果
入札結果の詳細
10年債入札では以下の好材料が確認されました
- 最高落札利回り:4.362%(入札前の予想水準を約0.5bp下回る)
- 応札倍率:2.61倍(4月以来の高水準)
- 需要の強さ:予想を上回る投資家の関心
専門家の見解
オックスフォード・エコノミクスのアナリスト、ジョン・キャナバン氏は「堅調な入札結果は市場ムードをさらに明るくした」と評価しています。また、アクション・エコノミクスのキム・ルパート氏は「米資産売りの考え方は大幅に後退した」との見方を示しました。
金利政策と市場の背景
最近の市場動向
- 強い雇用データ:先週発表された雇用統計が好調で、利下げ期待が後退
- 米減税・歳出法の成立:これにより利回りは上昇傾向にあった
- FOMC議事要旨:6月の会合では、関税がインフレに与える影響について当局者間で見解が分かれていることが判明
政治的な影響
トランプ大統領は継続的にFRB(連邦準備制度理事会)に対して利下げ圧力をかけており、現在の政策金利は少なくとも3ポイント高すぎると述べています。
今後の見通し
財政面での安心材料
- 外国投資家の動向:米国債離れを示す明確な兆候は見られない
- ベセント財務長官の発言:現在の金利水準では国債入札規模を拡大する予定はないと表明
- 今後の入札予定:10日には220億ドルの30年債入札が実施予定
利回り格差の動き
2年債と10年債の利回り格差は48bpと、約3bp縮小しました。これは長期と短期の金利差が若干狭まったことを意味します。
まとめ
✅ 米国債相場は10年債入札の好調な結果を受けて反発し、各年限の利回りが軒並み低下しました
✅ 390億ドルの10年債入札では応札倍率が2.61倍と4月以来の高水準を記録し、米国債への需要の強さが確認されました
✅ 強い雇用データや減税法成立で利回りは上昇傾向にあったものの、入札結果が市場の安心感を高めました
✅ 外国投資家の米国債離れの兆候は見られず、財務省も入札規模拡大予定がないと表明し、需要を下支えしています
✅ 政治的な利下げ圧力が続く中でも、堅調な入札結果により米債市場への信認が維持されていることが示されました