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目次
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米国株式一週間の動き（S&P500）
先週
今週の株式市場
今週の米国株式市場は、米政府機関の一部閉鎖という大きな不透明要因を抱えながらも、総じて堅調に推移しました。
政府閉鎖による経済指標発表の遅れが懸念されたものの、市場は過去の経験から影響は限定的と判断。
むしろ、発表された民間の経済指標の弱さからFRB（米連邦準備理事会）による追加利下げへの期待が日に日に高まり、相場を下支えしました。
特に市場を力強く牽引したのは、AI（人工知能）分野への尽きない楽観論です。関連企業の大型契約や提携のニュースが相次ぎ、ハイテク株や半導体株が連日のように上昇。主要株価指数を最高値圏へと押し上げました。
しかし週末にかけては、急ピッチな上昇に対する過熱感や地政学的なリスクも意識され、これまで相場を引っ張ってきたハイテク株には利益確定の売りが見られました。
9月29日（月）：政府閉鎖の懸念とAI期待の綱引き
週明けの市場は、目前に迫った政府機関閉鎖への警戒感から神経質な展開
特に、金融政策の判断材料となる雇用統計の発表が遅れるリスクが懸念されました。
しかし、根強いAIブームへの期待がそれを上回り、エヌビディアなどのハイテク株が買われたことで、主要3指数は小幅ながら上昇して取引を終えました。
9月30日（火）：月末・四半期末の好成績、迫る閉鎖
政府閉鎖を翌日に控えながらも、株式市場は続伸。
9月として、また第3四半期としても、金融緩和とAIブームを追い風に非常に好調なパフォーマンスを達成しました。
FRB高官からは慎重な発言も聞かれましたが、市場は利下げへの期待を維持。ただし、明日以降の経済指標の空白が金融政策の先行きを不透明にするとの警戒感も漂っていました。
10月1日（水）：政府閉鎖開始も市場は楽観、利下げ期待で4日続伸
ついに政府機関が閉鎖されましたが、市場の反応は限定的
「過去の閉鎖による経済への影響は軽微」との見方が広がり、株価は上昇を続けました。
この日発表されたADP民間雇用者数が予想外の減少となったことで、FRBの利下げ観測がさらに強まったことも追い風となり、ヘルスケアや半導体関連株が相場を牽引しました。
10月2日（木）：ハイテク株が牽引し最高値更新、経済指標なき市場
政府閉鎖2日目も株価の上昇は止まらず、主要株価指数は軒並み終値での最高値を更新
連邦職員の解雇計画といったニュースも流れましたが、AI分野への楽観的な見方がそれを圧倒。
経済指標が発表されない中、民間の雇用関連データが労働市場の軟化を示唆したことで、市場の利下げ期待は確信に近いものへと変わっていきました。
10月3日（金）：利下げ期待と過熱懸念の交錯、ハイテク株は一服
週の最終日、ダウ平均とS&P500は最高値を更新したものの、これまで市場を牽引してきたハイテク株は利益確定売りに押され、ナスダックは反落
発表されたISM非製造業指数が市場予想を下回り、追加利下げ観測を一層強めた一方で、AIブームの過熱感や中東情勢を巡る地政学リスクも意識され始め、強気一辺倒だった市場に変化の兆しが見られた一日でした。
