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昨日の市況まとめ 1分解説
株式市場(総合ニュース)
トランプの対中関税警告で米株急落 安全資産に資金集中
- トランプ大統領が「対中関税の大幅引き上げ」を示唆
- 米株3指数がそろって急落、ナスダックは3.5%安
- 円高・米国債高・金上昇とリスク回避姿勢が強まる
- 市場心理を示す「恐怖指数(VIX)」は22に上昇
米株市場、トランプ発言でリスクオフに急転
10日の米金融市場では、トランプ大統領の突然の対中関税引き上げ警告が引き金となり、投資家の「リスク回避(リスクオフ)」姿勢が一気に広がりました。
米国株は大きく売られ、主要3指数は以下の通り急落しました。
指数 |
終値 |
前日比 |
変化率 |
S&P500種株価指数 |
6,552.51 |
-182.60 |
-2.71% |
ダウ工業株30種平均 |
45,479.60 |
-878.82 |
-1.90% |
ナスダック総合指数 |
22,204.43 |
-820.20 |
-3.56% |
ナスダックとS&P500の下落率は4月以来の大きさでした。
一方で、安全資産とされる米国債と金(ゴールド)が買われ、円は151円17銭まで上昇。ドルが下落する展開となりました。
発端はトランプ大統領のSNS投稿
トランプ大統領は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、
また、中国の習近平国家主席と会談する「理由はない」とも発言。
この投稿が市場に「米中関係悪化への懸念」を広げ、売りが加速しました。
投資家心理の急変とボラティリティ上昇
インタラクティブ・ブローカーズのソスニック氏は、「市場が聞きたくなかった言葉だった」とコメント。
最近の市場では「リスク資産(株式など)」が安定していたため、
油断していた投資家が一気に反応したと指摘しました。
また、「恐怖指数」と呼ばれるVIX指数は22まで上昇。
一般的に20を超えると市場の不安心理が高まっているとされます。
VIX指数とは?
「Volatility Index(ボラティリティ指数)」の略で、
投資家の不安や警戒感を示す指標。数値が高いほど「市場が不安定」とされます。
中国株・半導体株にも波及
米市場に上場している中国企業の株も軒並み下落しました。
また、フィラデルフィア半導体指数(SOX)は6.3%安。
レアアース問題を背景に、半導体関連銘柄への売りも広がりました。
専門家の見方:過度な楽観から一転
ジョーンズトレーディングのマイケル・オルーク氏は、「夏を通じて市場は“欲望”が“恐怖”を上回っていた」と指摘。
米中関係の緊張が再燃すれば、さらに大きな調整局面に入る可能性があると警戒しました。
一方、ノースライト・アセット・マネジメントのザッカレリ氏は、
「良好な貿易関係は市場安定に寄与するが、貿易戦争の再燃は市場にとって極めて悪材料」と述べました。
まとめ
-
トランプ大統領のSNS投稿が米株急落の引き金に
-
米中関係の再緊張がリスクオフを招く
-
安全資産(円・国債・金)が買われる
-
VIX指数が22まで上昇し、不安心理が拡大
-
半導体・中国株にも波及し、全面安の展開
債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日
昨日
米国債利回り
米国債利回りが大幅低下、安全資産への逃避強まる
米国債相場は上昇(=利回りは低下)しました。
背景には、トランプ大統領の対中関税引き上げ発言によるリスク回避の動きがあります。
投資家は株式から安全資産である米国債へ資金を移し、主要年限の利回りがいずれも数週間ぶりの低水準となりました。
米国債利回りの動き
国債 |
利回り |
前日比 |
変化率 |
米30年債 |
4.64% |
-8.0bp |
-1.71% |
米10年債 |
4.06% |
-7.9bp |
-1.92% |
米2年債 |
3.53% |
-6.4bp |
-1.79% |
10年債利回りは約1カ月ぶりの低水準に下落。
長短金利差(2年債と10年債の差)は52.8bpに縮小しました。
トランプ発言で「貿易戦争」懸念再燃
トランプ大統領は10日、中国からの輸入品に対する大幅な関税引き上げを検討していると発言。
さらに、中国の習近平国家主席との会談を「行う理由はない」と述べ、中国がレアアース関連の輸出を制限する書簡を各国に送っていると批判しました。
この発言により、米中貿易摩擦の再燃懸念が広がり、市場はリスクオフ(※安全資産に逃避する動き)へと傾きました。
FRB当局者の発言も影響
→ この発言が追加利下げ観測を後押しし、国債買いをさらに強めました。
その他の材料
用語補足
bp(ベーシスポイント)とは?
金利の変化を表す単位で、1bp=0.01%。たとえば「10bp低下」は「0.10%下落」を意味します。
利回り格差とは?
2年債と10年債の金利差。景気の先行き懸念が強いと、長期金利が低下してこの差が縮まる傾向があります。
まとめ
為替市場(FX) 通貨強弱
通貨全体の動き

ドル単体の動き
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