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昨日の市況まとめ 1分解説
株式市場(総合ニュース)
米株式相場が急落、CEOらが「バリュエーション過熱」に警鐘
- 米株式市場が過熱感への警戒から大幅下落
- モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスのCEOが株価調整の可能性を警告
- AI関連株やハイテク株中心に利益確定売りが拡大
- 市場では「短期的な調整は健全」との見方も
米株式市場、6カ月連続上昇後に反落
4日の米株式市場は、主要3指数がそろって下落しました。
特にS&P500とナスダック総合指数は10月10日以来の大幅な下落率を記録しました。
背景には、ウォール街の主要CEOたちが「高すぎるバリュエーション(株価水準)」を警告したことがあります。
S&P500は過去6カ月連続で上昇しており、1950年代以降でも稀な強い上昇相場となっていました。
ただ、その上昇がAI関連など一部銘柄に集中していることから、相場のもろさ(ぜい弱性)を指摘する声も増えています。
CEOたちが語る「健全な調整」とは?
モルガン・スタンレーのテッド・ピックCEOやゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモンCEOは、
「株式市場は調整局面に入る可能性がある」と発言。
これが投資家心理を冷やし、リスク資産からの資金逃避を誘いました。
ただし、キャピタル・グループやモルガン・スタンレーのアナリストたちは、
「短期的な調整はむしろ健全な展開」だと評価。
行き過ぎた熱狂を冷ます「値固め」の時間が必要だと述べています。
ハイテク株が主導して下落
今回の下落では、AI関連の「マグニフィセント・セブン(超大型ハイテク7銘柄)」のうち6銘柄が下落しました。
特に目立ったのは次の2社
また、フィラデルフィア半導体指数(SOX)も4%安となり、
AIブームを牽引してきた半導体セクター全体に調整の波が広がりました。
「バリュエーション」とは?
バリュエーション(valuation)とは、企業の株価が本来の価値に対して割高か割安かを判断する指標のことです。
株価が急騰すると、利益や成長力に対して高すぎる「割高」状態になるため、投資家が利益確定売りを行うきっかけとなります。
市場の専門家たちの見方
-
マット・メイリー氏(ミラー・タバク)
「中長期的な流れは変わらないが、短期的には意味のある調整が近い」
-
エリアス・ハダッド氏(ブラウン・ブラザーズ・ハリマン)
「企業業績や金融政策は堅調だが、投資家心理はやや熱狂的」
-
BMOキャピタル・マーケッツ
「株式の高バリュエーションへの懸念が、安全資産への資金逃避を促している」
まとめ
債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日
昨日
米国債利回り
米国債が上昇、安全資産への逃避鮮明に
- 株価下落を受け、安全資産の米国債が買われ利回りが低下
- 各年限で利回りは年初来の低水準付近に
- 政府閉鎖の長期化懸念で、経済成長鈍化への警戒も
- 雇用統計発表が見送り見通しとなり、ADP雇用報告に注目が集まる
米国債利回りが低下、安全志向強まる
4日の米国債相場は上昇しました(=利回りは低下)
株式市場が下落する中、安全資産とされる国債に資金が流入したためです。
| 指標 |
利回り |
前日比 |
変化率 |
| 米30年債 |
4.67% |
-2.3bp |
-0.49% |
| 米10年債 |
4.08% |
-2.7bp |
-0.66% |
| 米2年債 |
3.58% |
-2.9bp |
-0.80% |
利回りは複数の年限で、先月の年初来最低水準付近で推移しています。
株式の「割高感」警戒が背景に
オックスフォード・エコノミクスのアナリスト、ジョン・キャナバン氏は
「株価の下落をきっかけに、防御のため資金が米国債に流入した」と説明しました。
また、モネタ・グループのイーフィン・デビット氏は、
「ハイテク株を中心に“完璧”が織り込まれた市場では、
たとえ良い決算でも期待が高すぎて売られる状況だ」と指摘しています。
政府閉鎖が影響、雇用統計の発表見送りへ
米政府機関の一部閉鎖が過去最長に並ぶ状況となり、
経済活動の停滞が懸念されています。
この影響で、11月7日に予定されていた雇用統計の発表は見送られる見通しです。
そのため、今週発表予定のADP全米雇用報告に市場の関心が集中しています。
※「政府閉鎖」とは:予算が成立せず、一部の連邦政府機関が業務を停止する状態。
経済活動にマイナス影響を与えることが多いです。
まとめ
-
米国債利回りは下落、10年債は4.08%台へ
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株価の割高感や政府閉鎖が安全資産買いを促す
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ハイテク株中心の調整リスクが意識されている
-
雇用統計発表見送りでADP雇用報告が注目指標に
為替市場(FX) 通貨強弱
通貨全体の動き

ドル単体の動き
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