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目次
- 1 ファンダメンタル分析【オススメ】書籍紹介サイト
- 2 外為どっとコム タイアップ企画
- 3 今朝のニュースまとめ
- 4 米雇用統計10月分が発表中止に、失業率の算出が困難
- 5 10月分の雇用統計発表が中止
- 6 家計調査と事業所調査の違い
- 7 その他の経済統計の発表予定
- 8 FOMC議事要旨、年内の利下げ見送り派が多数
- 9 年内の金利据え置きが有力に
- 10 当局者間で意見が分かれる背景
- 11 AI関連株価の急変リスクを警戒
- 12 バランスシート削減は終了へ
- 13 ブラックロック、29兆円規模で米国株への投資を拡大
- 14 懐疑論の中で米国株への投資を拡大
- 15 強気姿勢を支える3つの要因
- 16 投資戦略を大幅に転換
- 17 エヌビディア、売上高見通しが市場予想を上回りAIバブル懸念を払拭
- 18 市場予想を上回る売上高見通し
- 19 AIへの需要は加速を続ける
- 20 驚異的な成長を継続
- 21 第4四半期の見通し
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今朝のニュースまとめ
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米雇用統計10月分が発表中止に、失業率の算出が困難
- 米労働統計局が10月分の雇用統計発表を中止
- 家計調査データの事後収集が不可能に
- FRBは年内最後の会合前に重要データを入手できず
- 11月分の雇用統計にデータを統合、12月16日発表予定
10月分の雇用統計発表が中止
米労働統計局(BLS)は10月分の雇用統計を発表しないと明らかにしました。失業率の算出に必要な家計調査データを事後的に収集できなかったためです。10月分のデータは12月発表予定の11月分に統合される方針となっています。
FRBの金融政策判断に影響
この発表中止により、米連邦準備制度理事会(FRB)は年内最後の連邦公開市場委員会(FOMC)会合前に重要な雇用データを入手できなくなりました。金融政策の判断材料が不足することになります。
FOMCとは?
米国の金融政策を決定する会合で、利上げや利下げなどを議論します。
家計調査と事業所調査の違い
雇用統計は2種類の調査で構成されています。
- 家計調査:個人への電話調査で失業率を算出
- 事業所調査:企業から電子的にデータ収集、雇用者数を算出
企業データは電子的に収集可能ですが、個人への電話調査を事後に行うのは極めて困難
その他の経済統計の発表予定
政府機関閉鎖で延期されていた他の統計も発表日が決定しました。
- 9月小売売上高:11月25日
- 9月耐久財受注:11月26日
FOMC議事要旨、年内の利下げ見送り派が多数
- 10月FOMC会合で「多くの」当局者が年内の金利据え置きを支持
- 12月の利下げ可能性について当局者間で意見が分かれる
- AI関連株価の急変リスクを一部当局者が懸念
- FRBの資産削減プログラムは12月1日で終了へ
年内の金利据え置きが有力に
米連邦準備制度理事会(FRB)が19日に公表した10月28〜29日開催のFOMC議事要旨で、「多くの」当局者が年内は政策金利の据え置きが適切との見方を示していたことが明らかになりました。
FOMCとは?
米国の金融政策を決定する会合で、利上げや利下げの方向性を議論します。
12月利下げには慎重論
議事要旨によると、「幾人かの」当局者が10月会合での利下げに反対の立場を示していました。一方、別の「幾人かの参加者」は経済が予想通りに推移すれば12月の利下げは「十分に適切」との意見も表明しています。
FOMC用語では「多くの(many)」は「大部分の(most)」より下位の表現です。つまり、12月の利下げ慎重派は10月時点でまだ少数派でした。
当局者間で意見が分かれる背景
メンバー間では、インフレと失業のどちらが米経済にとってより大きな脅威かを巡り、見解が分かれています。10月会合では0.25ポイントの利下げが決定されましたが、2名が反対票を投じました。
AI関連株価の急変リスクを警戒
金融安定リスクについて、一部当局者が「資産価格の割高感」に言及しました。特に人工知能(AI)関連技術への期待が急変した場合、株価が無秩序に下落する恐れを指摘しています。
バランスシート削減は終了へ
バランスシートとは?
中央銀行が保有する資産と負債の一覧表のことです。
FRBは保有証券の削減プログラムを12月1日で終了することを決定しました。「ほぼ全ての参加者」がこの判断を支持しています。
ブラックロック、29兆円規模で米国株への投資を拡大
- 世界最大の運用会社ブラックロックが1,850億ドル規模で米国株比重を引き上げ
- AI関連銘柄の高バリュエーション懸念の中でもリスク資産を選好
- 成長株から、バリュー株とモメンタム株への配分にシフト
- 企業業績好調とインフレ鈍化を背景にリスク資産に前向き
懐疑論の中で米国株への投資を拡大
世界最大の資産運用会社ブラックロックは、約29兆円規模のモデルポートフォリオ全般で米国株へのエクスポージャーを拡大しています。人工知能(AI)関連銘柄を中心とした今年の相場上昇の持続力に懐疑的な見方が強まる中でも、株式の比重を引き上げました。
エクスポージャーとは?
特定の資産や市場への投資割合や投資額のことです。
同社は株式のオーバーウエート比率を3%に拡大しました。この配分調整を受けて、関連する上場投資信託(ETF)間で18日に数十億ドル規模の資金が移動しています。
オーバーウエートとは?
標準的な配分よりも多く投資することを意味します。
強気姿勢を支える3つの要因
ブラックロックは米企業業績の好調、インフレ鈍化、FRBの利下げ継続の可能性を根拠に、リスク資産に前向きな姿勢を維持しています。
同社のマイケル・ゲイツ氏は「直近の力強い決算シーズン、FRBの緩和姿勢、総じて流動性が改善している環境は、リスク資産に前向きなスタンスを維持する根拠となる」と述べました。
投資戦略を大幅に転換
ブラックロックは米国株のオーバーウェイトを強化する一環として、投資戦略も刷新しています。具体的には以下の変更を実施しました。
- 成長株:比重を縮小
- バリュー株:投資を拡大
- モメンタム株:重視する方針へ
バリュー株とは?
企業の実力に対して株価が割安と評価される銘柄のことです。
モメンタム株とは?
価格上昇の勢いが強い銘柄のことです。
ETFの資金移動状況
直近の取引日には以下の資金移動が確認されました。
- クオリティー・ファクターETFから42億ドルが流出(過去最大)
- バリューETFに32億ドルが流入
- モメンタム・ファクターETFに13億ドルが流入
ゲイツ氏は「成長株は依然として重要なテーマだが、意図的にそのオーバーウエートを一部縮小し、バリュー株を追加している」と説明しています。
エヌビディア、売上高見通しが市場予想を上回りAIバブル懸念を払拭
- 第4四半期売上高見通しは約10兆2,000億円で市場予想を上回る
- AIアクセラレーターへの旺盛な需要が継続
- データセンター部門が好調で売上高512億ドルを達成
- 最新チップ「ブラックウェル」が完売状態
市場予想を上回る売上高見通し
米半導体大手エヌビディアは19日、2026年1月期第4四半期の売上高見通しを約650億ドル(約10兆2,000億円)と発表しました。アナリスト予想平均の620億ドルを上回り、AI投資バブル懸念を和らげる内容となりました。
AIアクセラレーターとは?
AIモデルの開発に使われる高性能半導体のことです。
決算発表を受け、同社株は引け後の時間外取引で約4%上昇。年初来では39%上昇しています。
AIへの需要は加速を続ける
ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は「コンピューティング需要は加速し続けている。AIはあらゆる場所であらゆることを同時に行っている」と述べ、AI投資の持続性に自信を示しました。
フアン氏は先月、最新チップで5,000億ドルの売り上げを生み出す軌道にあると表明しています。主力の「ブラックウェル」と次世代「ルービン」が、2026年いっぱいまで前例のない成長をけん引するとの見通しです。
第3四半期も好調な業績
8〜10月期の実績は以下の通りです。
- 売上高:570億ドル(前年同期比62%増)、市場予想552億ドル
- 1株利益:1.30ドル、市場予想1.26ドル
- データセンター部門:512億ドル、市場予想493億ドル
データセンター部門が売上高の大半を占め、クラウドプロバイダーからのAI半導体需要が急増していることを示しました。
驚異的な成長を継続
今回の四半期売上高は3年前の同四半期から約10倍に拡大する見通しです。通期の純利益は、競合のインテルとアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の売上高を合わせた額を上回る勢いとなっています。
ブラックウェルが完売
フアン氏は「ブラックウェルの売り上げは桁外れで、クラウドGPUは完売している」と指摘しました。AIのエコシステムは急速に拡大しており、より多くの企業や国に広がっている状況です。
第4四半期の見通し
同社は第4四半期の調整後売上総利益率について、75%(プラスマイナス50ベーシスポイント)を見込んでいます。市場予想の74.5%を上回る水準です。
ベーシスポイントとは?
金利や利益率を表す単位で、1ベーシスポイント=0.01%です。
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