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目次
- 1 ファンダメンタル分析【オススメ】書籍紹介サイト
- 2 外為どっとコム タイアップ企画
- 3 今朝のニュースまとめ
- 4 暗号資産から投資家退散、アルトコイン崩壊
- 5 アルトコイン市場が深刻な下落
- 6 市場構造の変化が進行
- 7 個人投資家の資金は新たな投機先へ
- 8 収益を生むプロジェクトは僅か
- 9 AI株など新興セクターへ資金移動
- 10 メタ、メタバース予算を最大30%削減へ-AI事業に資源シフト、株価は5.7%上昇
- 11 メタバース構想から大幅撤退へ
- 12 資金はAI関連プロジェクトへシフト
- 13 投資家から批判を受けてきた巨額損失
- 14 ザッカーバーグ氏の関心はAIへ
- 15 ハードウェア開発は継続
- 16 円が急上昇、154円台まで買い進まれる-高市政権が日銀12月利上げを容認
- 17 日銀利上げ容認で円が11月中旬以来の高値
- 18 米雇用指標は底堅さを示す
- 19 FOMCでの利下げ観測は維持
- 20 その他の通貨と資産の動き
- 21 今後の注目点
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今朝のニュースまとめ
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暗号資産から投資家退散、アルトコイン崩壊
- 中小規模トークン50銘柄は年初から70%近く下落、アルトコイン全体で約31兆円の時価総額消失
- 個人投資家は暗号資産からゼロ・デー・オプションや予測市場など新たな投機先へ移行
- 明確な収益モデルを持つプロジェクトが少なく、投資家の疲弊感が広がる
アルトコイン市場が深刻な下落
暗号資産(仮想通貨)市場で、特にリスクの高いトークンの下げが著しくなっています。マーケットベクターの指数が追跡する中小規模のトークン50銘柄は、年初から70%近く下落しました。
ビットコイン以外の暗号資産(アルトコイン)は、ピーク時から2,000億ドル(約30兆9,200億円)の時価総額を失っています。あまりにも多額の損失に、個人投資家の間では仕組まれているのではないかという陰謀論さえ広がっている状況です。
アルトコインとは?
ビットコイン以外の暗号資産の総称です。イーサリアムやドージコインなど、数千種類が存在します。
人気テーマも下落
犬をテーマにしたトークンなども人気を失い、ドージコインは9月高値から50%下落しました。従来、ソーシャルメディアで盛り上がる話題や次の10倍銘柄を狙う期待が価格を動かしていましたが、このモデルは資金流出とともに急速に崩壊しています。
市場構造の変化が進行
投資家の行動が変化
ブロックチェーンプラットフォームのメガエスを創設中のコン氏は「多くのトークンは何年も前から、単に市場のサイクルで価値が上がっていたが、その時代は終わろうとしている」と話します。
現在では以下の要因が市場を左右するようになっています。
- サイファーパンクやトレーダー
- ウォール街の機関投資家
- 政治的要因
- 伝統的なバリュエーション
サイファーパンクとは?
暗号技術を用いてプライバシーやセキュリティを重視する活動家やエンジニアのコミュニティを指します。
取引高の減少が顕著
10月の急落以降、ハイパーリクイッド(中小型銘柄のパーペチュアルスワップを扱うアルトコイン取引拠点)での小型・中型暗号資産デリバティブの日次取引高は大きく落ち込みました。
一方、対照的にポリマーケットでの予測市場取引は過去最高を記録しています。
個人投資家の資金は新たな投機先へ
取引プラットフォームも方向転換
かつてアルトコインへ個人マネーを導いたアプリは、別の賭け方を提供し始めています。
- ロビンフッド・マーケッツ: スポーツ賭博に傾斜
- ジェミニ・スペース・ステーション: 予測取引の提供を準備
- ハイパーリクイッド: 株価指数から未公開株まで連動する独自銘柄の作成が可能
- コインベース・グローバル: 提供商品を拡大
ゼロ・デー・オプションとは?
取引開始日と満期日が同じオプション取引のことで、短期的な価格変動に賭ける投機的な金融商品です。
トレーダーの声
暗号資産トレーダーのメルニック氏は、多くの取引をアルトコインから株価連動型の暗号資産商品へ移したと述べました。
「これらの商品はレバレッジが手軽で、暗号資産より合理的なバリュエーションの企業を対象に取引し、実際に収益を生むことができる」と説明しています。
収益を生むプロジェクトは僅か
トークン・ターミナルは、過去1カ月で100万ドル以上の収益を上げた暗号資産プロジェクトはわずか十数件にとどまると報告しています。依然として数千ものプロジェクトが取引されていますが、大半は下落基調で価値を支える材料が乏しい状況です。
多くのトークンはユーザーの実利用に至らず、非公開の資金調達ラウンドを経て過大評価されてから公開されるため、「個人投資家が参加する頃には既に上昇余地の多くが失われている」という指摘もあります。
AI株など新興セクターへ資金移動
ファルコンXのリム氏は「主流の個人投資家はもはや、過去のサイクルで見られたような高いリターンをアルトコインに期待できない」と述べました。
代わりに個人投資家は以下のような新興セクターに結び付いた株式にリターンを見出しています。
- 人工知能(AI)
- 量子コンピューティング
- 原子力
暗号資産市場の構造的な変化が、個人投資家の投資行動を大きく変えつつある状況です。
メタ、メタバース予算を最大30%削減へ-AI事業に資源シフト、株価は5.7%上昇
- メタバース関連部門の来年予算を最大30%削減する案を検討中
- 削減で生じる資金はAIグラスなど他のウェアラブル機器開発に振り向ける方針
- リアリティー・ラボ部門は2021年以降、700億ドル超の損失を計上
メタバース構想から大幅撤退へ
ソーシャルメディア大手の米メタ・プラットフォームズのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、かつて同社の将来と位置づけ、社名をフェイスブックから変更するきっかけにもなったメタバース構想へのリソースを大幅に削減する見通しです。
この報道を受け、メタの株価は一時5.7%上昇し、7月31日以来の大幅高を記録しました。
メタバースとは?
仮想現実(VR)や拡張現実(AR)技術を使って構築される3次元の仮想空間のことです。ユーザーはアバターを通じて交流や経済活動を行います。
削減の詳細
事情に詳しい複数の関係者によると、同社幹部はメタバース関連部門の来年の予算を最大30%削減する案を検討しています。この部門には以下の事業が含まれます。
- 仮想世界プラットフォーム「メタ・ホライズン・ワールズ」
- 仮想現実(VR)ヘッドセット「Quest(クエスト)」
仮に予算がこれほど削減された場合、早ければ来年1月にもレイオフ(人員削減)が実施される可能性があるものの、最終決定には至っていません。
資金はAI関連プロジェクトへシフト
メタバース関連予算の削減によって生じる余剰資金は、メタのリアリティー・ラボ部門内の他の先端プロジェクトに振り向けられる見通しです。
具体的には以下のような分野が対象となります。
- 人工知能(AI)グラス
- その他のウェアラブル機器
全社的なコスト削減の一環
今回検討されているメタバース関連の削減は、同社が現在進めている2026年度の年間予算策定の一環です。先月ハワイにあるザッカーバーグ氏の私邸で行われた一連の会議も含まれていました。
ザッカーバーグ氏はメタの幹部に対し、全社的に10%の削減を模索するよう指示しており、これは過去数年にわたる同様の予算策定の際にも標準的に求められてきた方針だと関係者は述べています。
投資家から批判を受けてきた巨額損失
メタバース関連への全体的な取り組みは、リソースを浪費しているとの批判を投資家から受けてきました。また、仮想空間における子どものプライバシーや安全が損なわれているとする監視団体からの指摘も相次いでいました。
リアリティー・ラボ部門の累積損失
メタバース関連の部門は、VRヘッドセットやARグラスといった長期的なプロジェクトに取り組むリアリティー・ラボ部門の傘下にあります。同部門は2021年初め以降、700億ドル超の損失を計上してきました。
ARグラスとは?
拡張現実(Augmented Reality)技術を搭載した眼鏡型のウェアラブルデバイスです。現実世界にデジタル情報を重ねて表示します。
ザッカーバーグ氏の関心はAIへ
ザッカーバーグ氏は公の場や決算説明会でメタバースについて言及することをほとんどやめています。代わりに以下のような生成AI関連の開発に注力しています。
- AIチャットボット
- 大規模AIモデルの開発
- スマートグラス「Ray-Ban Meta(レイバン・メタ)」
アナリストの見方
一部のアナリストや投資家は以前から、収益に結びつかず資源を浪費し続けているリアリティー・ラボの製品から、ザッカーバーグ氏が手を引くべきだと主張してきました。
調査・助言会社フォレスターのプルー氏は4月、「メタは年内にホライズン・ワールズのようなメタバース関連プロジェクトを終了させるだろう」と予測していました。「リアリティー・ラボ部門は依然として穴の開いたバケツのような状態だ」と述べ、メタバース事業を終了させれば「Llama(ラマ)」、メタAI、AIグラスといったAIプロジェクトにより集中できると指摘していました。
ハードウェア開発は継続
メタは依然としてコンシューマー向けハードウェアの開発に注力しており、最近ではアップルの最も著名なデザイン幹部を引き抜きました。
メタバースからAIへという同社の戦略転換が、今後の業績にどのような影響を与えるかが注目されます。
円が急上昇、154円台まで買い進まれる-高市政権が日銀12月利上げを容認
- 高市政権が日銀12月利上げを容認する姿勢で円が急伸、一時154円51銭
- 市場が織り込む12月利上げ確率は約90%に上昇(1週間前は56%)
- 米失業保険申請は3年ぶり低水準も、来週のFOMC利下げ観測は維持
日銀利上げ容認で円が11月中旬以来の高値
4日の外国為替市場では円が上昇しました。日本銀行が今月利上げを行うことを、高市早苗政権が容認する姿勢であることが明らかになったためです。
円は対ドルで一時0.5%高の154円51銭と11月17日以来の高値を付けました。終値では0.2%高の155円01銭となり、11月中旬以来の高値に迫っています。
H3: 利上げ確率が急上昇
ロイター通信は事情に詳しい政府関係者3人の話として、日本銀行が12月に利上げに踏み切る公算が大きく、政府もこの判断を容認する見通しだと報じました。
オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)が織り込む12月の日銀利上げ確率は約90%に上昇しました。1週間前はわずか56%だったため、劇的な変化となっています。
オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)とは?
短期金利を交換する金融派生商品で、市場参加者が予想する将来の政策金利を反映します。中央銀行の政策変更の確率を測る指標として使われます。
日銀の利上げ幅
複数の関係筋によると、日銀が18、19日の金融政策決定会合で政策金利を0.75%に引き上げる可能性が強まっています。現在の政策金利は0.50%のため、0.25ポイントの引き上げとなります。
米雇用指標は底堅さを示す
失業保険申請が予想外に減少
先週の米新規失業保険申請件数は予想外に減少し、約3年ぶりの低水準となりました。11月29日までの1週間の新規失業保険申請件数は2万7,000件減の19万1,000件と、3年超ぶりの低水準です。
レイオフの発表が相次ぐ中でも、雇用主は総じて労働力を減らしていないことが示唆されています。
企業の人員削減は増加傾向
米民間再就職支援会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスによると、米企業が11月に発表した人員削減数は前月から減少しました。ただし、同月としては3年ぶりの高水準となっています。
オックスフォード・エコノミクスのカナバン氏は「感謝祭の週前後は季節要因によるデータの歪みが生じやすいため、今回の数字を深読みするのは難しい」と指摘しています。
FOMCでの利下げ観測は維持
労働市場の急激な悪化に対する懸念は和らぎましたが、米利下げ観測に影響を及ぼすには至りませんでした。
LSEGのデータによると、金融市場は来週の連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25ポイント利下げの確率を90%近く織り込んでいます。
コーペイのシャモッタ氏は「トレーダーは、FRBが来週の会合で利下げに踏み切り、あからさまなタカ派的なメッセージは打ち出さない見方を強めている」と述べました。
ドル指数は小幅高
主要通貨に対するドル指数は0.1%高の99.02となり、10営業日ぶりの上昇に転じる勢いです。ただし、序盤に付けた5週間ぶりの安値である98.765に近い水準にとどまっています。年初来では約9%安となっています。
その他の通貨と資産の動き
主要通貨ペア
- ユーロ/ドル: 0.2%安の1.1649ドル
- ポンド/ドル: 0.2%安の1.3333ドル
- ブルームバーグ・ドル指数: 1,214.04(前日比+0.08%)
暗号資産
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは上昇一服で、1.7%安の9万2,142ドルとなりました。
今後の注目点
来週は以下のイベントが市場の注目を集めます。
- 12月9~10日: FOMC会合(0.25ポイント利下げが濃厚)
- 12月18~19日: 日銀金融政策決定会合(0.25ポイント利上げの可能性)
日米の金融政策が逆方向に動くことで、円高ドル安の流れが一層強まる可能性があります。オックスフォード・エコノミクスのカナバン氏が指摘するように、「現時点で唯一重要なのは、来週のFOMC会合だ」との見方が市場では支配的です。
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