2025/8

経済ニュースまとめ 今朝のニュース 2025/8/29

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※更新はAM8:00頃

FRB理事がトランプ大統領を提訴:中央銀行の独立性を巡る歴史的法廷闘争

  • FRBのクック理事がトランプ大統領による解任に抗議して提訴
  • 住宅ローン不正疑惑を理由とした解任だが、理事側は「事務上の手違い」と反論
  • FRBの独立性を巡る前例のない法廷闘争が開始

訴訟の背景と争点

解任理由と理事側の反論

トランプ大統領は、クック理事の住宅ローン申請における不正疑惑を理由に即時解任を表明しました。しかし、クック理事側は以下の点で反論しています

  • 疑惑は意図せぬ「事務上の手違い」
  • FRB理事就任前の出来事で解任の「正当な理由」に該当しない
  • 正式な調査も起訴も受けていない

FRBの独立性への影響

FRBとは?
米国の中央銀行で、金利政策やインフレ対策など金融政策を担当する独立機関

クック理事の弁護士は、今回の解任が「権力掌握」を狙った政治的な動機によるものと主張。FRBの独立性が損なわれれば、米経済に「修復不能な危害」をもたらす可能性があると警告しています。

今後の展開

連邦地裁のコッブ判事が29日午前10時に緊急審理を設定。クック理事は解任の効力を停止する仮差し止め令を求めています。

この判決は、大統領によるFRBへの政治的介入に対する重要な先例となり、米国の金融政策の独立性と市場の信頼性に大きな影響を与える可能性があります。

リスクの高い債券が大人気 「安全資産」よりも買われる異常相場

  • 債券のクレジットスプレッドが1990年代後半以来の低水準に縮小
  • 過剰流動性と利回り追求により市場にゆがみが発生
  • 専門家は景気減速時のリスク拡大を警告

クレジットスプレッドの歴史的縮小

クレジットスプレッドとは?
安全な国債と比較して、リスクが高い債券が上乗せする金利差のこと

現在の市場状況は以下の通りです

  • 世界の投資適格企業債と米国債のスプレッドは81bp(0.81%)
  • 過去5年平均の116bpを大幅に下回る水準
  • アジア投資適格債は60bpと過去最低を記録

一部社債利回りが国債を下回る異常事態

特に注目すべきは、一部の社債利回りが米国債を下回る前例のない現象が発生していることです。

市場ゆがみの背景要因

ファンダメンタルズ要因

  • 企業の利払い能力に問題なし
  • 主要中央銀行の利下げで債務負担軽減
  • 経済指標の改善

テクニカル要因

  • パッシブ運用ファンドの急増
  • 年金・保険会社の利回り追求
  • 需要が供給を大幅に上回る状況

専門家の警告

FOMOとは?
Fear of Missing Out(取り残される恐怖)の略で、投資機会を逃すことへの不安

ダブルライン・キャピタルのコーエン氏は「金融資産を追い求める資金があまりにも多すぎる」と指摘。マン・グループのオッセス氏は「信用リスクの区別をやめた市場」への懸念を表明しています。

アバディーン・インベストメンツのヒックモア氏は、米経済の腰折れ懸念から今後12カ月でスプレッドが130-140bpまで拡大する可能性があると予想しています。

現在の状況は「全てが素晴らしく見えるが、極めて危うい」状態といえるでしょう。

エヌビディア、業績予想慎重もアナリストは強気維持

  • エヌビディアの決算発表後、10社以上が目標株価を引き上げ
  • 売上高予想は慎重だったものの、長期展望への評価は高い
  • ウォール街では依然として圧倒的多数が「買い」推奨を継続

アナリストの反応と目標株価

目標株価の引き上げ状況

決算発表を受けて、少なくとも10社のアナリストが12カ月先の目標株価を引き上げました

  • 平均目標株価: 202.60ドル(3%引き上げ)
  • 27日終値からの上昇余地: 約12%
  • 主要アナリストの評価:
    • JPモルガン: 215ドル(26%引き上げ)
    • トゥルイスト: 228ドル(9%引き上げ)
    • モルガン・スタンレー: 210ドル(206ドルから引き上げ)

決算内容と市場の評価

売上高見通しは慎重

8-10月期の売上高見通しは約540億ドル(約8兆円)と慎重な内容でした。ウォール街の平均予想と一致したものの、一部では600億ドル超を期待する声もありました。

ブラックウェルへの期待

ブラックウェルとは?
エヌビディアの最新AI向け半導体チップ

JPモルガンのスール氏は「12カ月先の受注残が供給を上回る状況」を指摘し、同チップの強化を評価しています。

中国市場への期待と不透明性

フアンCEOがトランプ政権とブラックウェルの中国向け販売について協議していることを明らかにし、売上の一部を政府に納める意向を示したことが株価を押し上げました。

ただし、中国向けAI半導体の輸出規制緩和の兆しはあるものの、売上回復への明確な道筋は見えていません。

市場での圧倒的支持

ウォール街の評価は以下の通りです

  • 買い推奨: 72社
  • 中立: 7社
  • 売り: 1社

株価は5月の第1四半期決算発表から約35%上昇し、時価総額は1兆ドル以上増加しています。長期的なAI需要への期待が、慎重な短期見通しを上回る評価につながっています。

ドル全面安、9月利下げ観測で-FRB独立性の法廷闘争も影響

  • NY連銀ウィリアムズ総裁の利下げ示唆発言でドル指数が0.34%下落
  • 市場は9月の0.25%利下げを85%の確率で織り込み
  • FRB独立性を巡る政治的混乱もドル売り要因に

ドル下落の主要因

FRB高官の利下げ示唆

ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が27日、「金利がある時点で下がる可能性がある」と発言。9月のFOMCについて「ライブ」と位置付け、政策変更の可能性を示唆しました。

FOMCとは?
Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)の略で、米国の金融政策を決定する会合

各通貨ペアの動き

  • ドル指数: 97.830(0.34%安)
  • ユーロ/ドル: 1.1688ドル(0.43%高)
  • ポンド/ドル: 1.3516ドル(0.13%高)
  • ドル/円: 146.815円(0.4%安)

良好な経済指標も下支え限定的

堅調な米経済データ

朝方発表された経済指標は市場予想を上回りました

  • 新規失業保険申請件数が予想より良好
  • 第2四半期GDP改定値も上方修正

しかし、これらの好材料でもドル売りの流れは変わりませんでした。

政治的不安も重し

FRB独立性への懸念

トランプ大統領によるクックFRB理事の解任表明と、それに対する理事の提訴がドルへの圧力となっています。金融政策への政治介入への懸念が高まっています。

注目の今後の指標

PCE価格指数とは?
Personal Consumption Expenditures(個人消費支出)価格指数で、FRBが重視するインフレ指標

29日発表予定の米PCE価格指数が注目されます。BMOのライ氏は「コアPCEがやや上振れれば、FRBのインフレ対応が後手ではないことが浮き彫りになる」と指摘しています。

市場の見通し

CMEフェドウォッチによると、市場は9月の0.25%利下げを約85%の確率で織り込んでいます。投資家は今夜予定のウォラーFRB理事の講演や、来週の雇用統計に注目しています。

インサイト・インベストメントのフォルナサーリ氏は「全てはFRBの行動と来週の雇用統計にかかっている」と述べ、労働市場の動向が今後の金融政策を左右するとの見方を示しました。

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