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目次
- 1 ファンダメンタル分析【オススメ】書籍紹介サイト
- 2 外為どっとコム タイアップ企画
- 3 今朝のニュースまとめ
- 4 米国雇用統計悪化で利下げ確実に 労働市場の冷え込みが鮮明
- 5 雇用統計の詳細結果
- 6 市場への影響と今後の見通し
- 7 労働市場の構造変化
- 8 米雇用統計悪化で年内3回利下げ観測、9月FOMC会合が焦点
- 9 市場の利下げ予想
- 10 専門家の見解
- 11 今後のスケジュールと課題
- 12 バンク・オブ・アメリカ、年内2回利下げ予想
- 13 予想の大幅修正
- 14 インフレ見通しが10月見送りの要因
- 15 市場との見方が一致
- 16 米雇用統計悪化でドル急落
- 17 主要通貨ペアの動き
- 18 利下げ観測の高まり
- 19 専門家の分析
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※更新はAM8:00頃
米国雇用統計悪化で利下げ確実に 労働市場の冷え込みが鮮明
- 雇用者数の伸びが大幅に鈍化し、失業率が約3年ぶりの高水準に上昇
- FOMC(連邦公開市場委員会)の利下げが確実視される状況
- 労働市場の本格的な悪化懸念が高まる
雇用統計の詳細結果
8月の米雇用統計では、以下の結果となりました
- 非農業部門雇用者数:前月比22,000人増(予想75,000人増を大幅下回る)
- 失業率:4.3%(前月4.2%から上昇、2021年以来の高水準)
- 過去3カ月平均:29,000人増にとどまり、コロナ禍以降で最も弱い伸び
FOMCとは?
連邦公開市場委員会の略で、米国の金利政策を決定する会議のことです。
市場への影響と今後の見通し
この結果を受け、金融市場では以下の動きが見られました
- 米国債利回りが全年限で7-12ベーシスポイント低下
- S&P500株価指数は下落に転じる
- 9月16-17日のFOMC会合での利下げが確実視
ベーシスポイントとは?
金利の単位で、1ベーシスポイント=0.01%のことです。
労働市場の構造変化
エコノミストは「労働市場が凍結状態から亀裂状態へ移行している」と分析。
情報・金融・製造業で雇用が減少する一方、医療・娯楽分野では増加が見られました。長期失業者も2021年以来の水準まで増加しており、労働市場の本格的な悪化が懸念されています。
今回の統計により、米国経済の軟着陸(ソフトランディング)への道筋がより困難になったと見る専門家が多く、FRBの金融政策転換が注目されます。
米雇用統計悪化で年内3回利下げ観測、9月FOMC会合が焦点
- 8月雇用統計の低調な結果により、年内3回の利下げ観測が強まる
- 9月FOMC会合での0.25ポイント利下げは確実視
- 一部専門家は0.5ポイントの大幅利下げの可能性も指摘
市場の利下げ予想
投資家は現在、以下の利下げを見込んでいます
- 9月FOMC会合:0.25ポイント利下げを完全に織り込み済み
- 年内合計:3回の利下げを予想(先物市場データより)
- 大幅利下げの可能性:一部では0.5ポイント利下げの検討も
ポイントとは?
金利の単位で、0.25ポイント=0.25%のことを指します。
専門家の見解
KPMGのチーフエコノミスト、ダイアン・スウォンク氏は「0.25ポイントの利下げについては疑いの余地はない」と断言。労働市場の悪化を深刻視しています。
DWSアメリカの債券責任者は「雇用統計の弱さはもはや無視できない」と指摘し、一時的現象ではないとの見方を示しました。
今後のスケジュールと課題
FOMCは9月会合後、以下の日程で会合を開催予定です
- 10月28、29日
- 12月9、10日
ただし、来週発表されるインフレ指標が利下げ幅の判断材料となる見込み。また一部当局者は、関税政策による物価上昇圧力の再燃を懸念しており、次回会合では激しい議論が予想されます。
パウエルFRB議長は既にジャクソンホール会合で利下げの可能性を示唆しており、政策転換への道筋が明確になってきました。
バンク・オブ・アメリカ、年内2回利下げ予想
- BofAが従来の「年内利下げなし」予想を撤回し、9月・12月の2回利下げを予測
- 来年6月から3回の追加利下げでFF金利は3-3.25%まで低下見込み
- ウォール街大手行で最後まで9月利下げに慎重だったBofAが方針転換
予想の大幅修正
バンク・オブ・アメリカ(BofA)のエコノミスト、アディティア・バーベ氏は8月雇用統計について「労働需要の悪化を示すより明確な証拠」と分析し、以下の利下げスケジュールを予想
年内利下げ予想
- 9月:0.25ポイント利下げ
- 10月:見送り(インフレ懸念により)
- 12月:0.25ポイント利下げ
来年の予想
- 6月から3回の0.25ポイント利下げ
- FF金利目標レンジ:現行4.25-4.5%から3-3.25%へ低下
FF金利とは?
フェデラルファンド金利の略で、米国の政策金利のことです。銀行間の短期資金取引金利を指します。
インフレ見通しが10月見送りの要因
バーベ氏は、PCEコア価格指数で見た米インフレ率が以下のように推移すると予想
- 8月:3%に達する見込み
- 年末まで:上昇継続の可能性
このインフレ懸念により、10月FOMC会合では利下げが見送られるとしています。
PCEコア価格指数とは?
個人消費支出価格指数から変動の大きい食品・エネルギーを除いた指標で、FRBが重視するインフレ指標です。
市場との見方が一致
この予想転換により、BofAの見方は市場や他の大手銀行と歩調を合わせる形となりました。OIS市場では既に9月利下げを完全に織り込み、10月・12月の利下げ確率も上昇しています。
OISとは?
オーバーナイト・インデックス・スワップの略で、将来の短期金利予想を示す金融派生商品です。
BofAは4月以降「来年下期まで利下げなし」の予想を維持していましたが、パウエル議長のジャクソンホール発言以降、「リスクは利下げ方向に大きく傾いた」と認めていました。
米雇用統計悪化でドル急落
- 8月雇用統計の悪化を受けドルが主要通貨に対して全面安
- 9月FOMC会合での25ベーシスポイント利下げ確率が90%近くに上昇
- ドル/円は一時146円台まで円高進行、ユーロ・ポンドも対ドルで上昇
主要通貨ペアの動き
ドル/円
- 0.70%安の147.44円(一時146円82銭まで円高進行)
- 週間では2週連続上昇の見込み
その他主要通貨
- ユーロ/ドル:0.55%高の1.171675ドル
- ポンド/ドル:0.51%高の1.35055ドル
- ドル/スイスフラン:0.91%安の0.79830フラン(週間4週連続下落見込み)
ドル指数とは?
主要6通貨に対するドルの総合的な強さを示す指標で、0.48%安の97.767となりました。
利下げ観測の高まり
CMEのフェドウオッチによる9月FOMC会合での利下げ確率
- 25ベーシスポイント利下げ:90%近く
- 50ベーシスポイント大幅利下げ:10%
ベーシスポイントとは?
金利の単位で、25ベーシスポイント=0.25%のことです。
専門家の分析
マネックスUSAのフアン・ペレス氏は「今回のデータはこれまでの懸念を裏付ける結果」と指摘。企業が新たな関税措置によるコスト増を吸収する期間は限られており、財務圧迫が採用を困難にしていると分析しました。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのストラテジスト、エリアス・ハダッド氏は「FRBが物価安定よりも雇用の最大化を優先する可能性がある」と述べ、これがドル安要因になると予想しています。
労働市場の急激な減速により、FRBの政策スタンスが雇用重視にシフトする中、ドル安トレンドが継続する可能性が高まっています。
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