米大統領選、共和党候補指名争い開始

アイオワ州党員集会の意義

15日に始まるアイオワ州党員集会で、共和党の大統領候補指名争いがスタートします。

最新の世論調査ではトランプ前大統領が48％の支持率でリードしており、2位のヘイリー元国連大使を大きく引き離しています。

しかし、アイオワ州での勝利が必ずしも最終的な党の指名を意味するわけではありません

過去の例を見ると、2020年の民主党ではブティジェッジ現運輸長官、2016年の共和党ではテッド・クルーズ上院議員がそれぞれ勝利していますが、最終的な指名を受けたわけではありませんでした。

今回の投票には、極寒の天候が投票者の動向に影響を与える可能性があります。

今日の重要ニュース5本

 

想定外のインフレ圧力

 

米議会が700億ドルの税優遇措置で合意すれば、米経済は想定外の財政拡大に直面することになります。

議会は企業向け優遇税制の更新と子供税額控除の拡充を巡り協議中です。

法案が可決されれば、米経済にとってもろ刃の剣となり、インフレ圧力の再燃リスクがあります。

 

市場は先走っている

 

シカゴ連銀のグールズビー総裁は、金融市場が積極的な利下げを予想しているが、これは政策当局者よりも先走っている可能性があると指摘しました。

実際のデータに基づく金利の判断が重要であると述べています。

 

緩慢な回復の見込み

 

中国の2023年成長率目標5％前後の達成が確実となっています。

17日に発表されるGDPでは前年比5.2％増に拡大する見込みです。

中国人民銀行はデフレ圧力に対処するため、中期貸出制度の金利を引き下げる予定です。

 

台湾総統に頼清徳氏

 

台湾総統選で民主進歩党の頼清徳副総統が当選しました。

得票率は40.1％で、頼氏は台湾海峡の平和維持を表明しています。

米国は台湾の独立を支持しないとの立場を示しています。

 

米株市場で明るい材料

 

米半導体大手エヌビディアの株価が約10％上昇し、時価総額が1280億ドルに拡大しました。これは同社の過去最大の時価総額増加規模です。

エヌビディアは市場全体およびテクノロジー大手7社の中で最も優れた成績を示しています。

先週のCPI、PPIの結果を受け３月の利下げ確率が上昇しています。

特に、CPIは予想を上ブレ（利上げ要因）たのですが、終わってみたら利下げの織り込みが上昇しました。

この事から、CPIの感度が低くなってきている事（もうインフレは下がると思っている）、３月の利下げの織り込みが相当強いことがあげられます。

よほどの事がない限り３月の利下げ織り込みは変わらなそうです。変わるとしたら雇用統計ですかね（大きく上ブレ）。CPIでは織り込みが変わらない事がわかりましたので、これからは雇用統計に注目したいですね。

３月の利下げ織り込みが続くかぎり、ドル安目線でいきたいですね。

しかし、チャート的（DXY）にサポートまで一旦落ちてしまっていますので、目先は反発のドル高局面もありそうな感じですね。

つまり、ドルの動きは少しわかりづらい、さらなるドル安材料待ちといったところでしょうか。

月末のPCEの結果も気になりますが、前述した通り、インフレが落ちるは織り込まれていますので、余程大きく予想からハズレない限り本質的な動きになりづらそうです。

特に大きな材料もなく、ドル高で上がるなら（反発）ドル安方向へ戻り売りしたいと思っています。