経済ニュース速報まとめ
わかりやすい「AI市場分析」とは?
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株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています。
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国内外の経済動向、株式市場、為替、金利、企業の業績など幅広いトピックについて、専門家による解説や独自の視点を交えて分析。
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株式市場(総合ニュース)
昨日(16日)は金利上昇、ドル高、株安でした。
米国株、利下げ期待薄れで下落
S&P500、ダウ、ナスダック指数の動向
米国株式市場は下落しました。
利下げの観測が後退し、売りが優勢になった結果です。
主要な指数では、S&P500種株価指数が0.37%下落、ダウ工業株30種平均は0.62%減少し、ナスダック総合指数も0.19%の下落を記録しました。
金融株の動き
モルガン・スタンレーの株価は大幅に下落しました。
ウェルス事業の利益率が低水準で続くとの見通しによるものです。
一方で、ゴールドマン・サックス・グループの株価は上昇。
株式トレーディング部門の収入がアナリストの予想を大幅に上回りました。
ボーイングとアップルの株価下落
アナリストによる投資判断の引き下げを受けてボーイングの株価は下落しました。
また、アップルも下落しています。
これは、アプリ市場運営を巡る米エピックゲームズとの反トラスト法訴訟に関連し、米最高裁判所がアップルの上訴を退けたためです。
投資家の米国株エクスポージャー
バンク・オブ・アメリカのファンドマネジャー調査によると、利下げに対する楽観的な見方が背景にあり、投資家の米国株へのエクスポージャーは約2年ぶりの高水準に達しています。
マイケル・ハートネット氏率いる調査チームは、利下げへの楽観的な見方が記録的な高水準にあると指摘しています。
また、調査回答者の79%が2024年に世界経済がソフトランディングまたはノーランディングを経験すると予想しています。
主要銀行のS&P500見通し
UBSグループは、昨年12月のFOMCのハト派的な政策転換を受け、2024年のS&P500種株価指数の見通しを6%引き上げ、5150に設定しました。
これは約1カ月前の4850からの大幅な上方修正です。同様に、RBCキャピタル・マーケッツとゴールドマン・サックスも見通しを上方修正しています。
業績予想の下方修正と利益予想
過去3カ月の間に業績予想は大幅に下方修正されましたが、ウォール街のストラテジストたちは、ほとんどの企業がアナリストの予想を容易に上回るだろうと見ています。
しかしながら、喜ぶ理由は少ないとも言えます。
モルガン・スタンレーのストラテジストは、昨年第4四半期の利益予想が7%引き下げられたことは、米企業が前年比でほとんど成長していないことを意味していると指摘しています。
債券市場 金利市場
今日
昨日
米国債市場での利回り上昇:FOMCの利下げ臆測後退
国債利回りの上昇動向
16日の米国債市場では、30年債、10年債、2年債の利回りがそれぞれ上昇しました。
これは、連邦公開市場委員会(FOMC)による積極的な利下げの期待が後退したことによるものです。
具体的には、30年債が4.29%、10年債が4.05%、2年債が4.21%となりました。
利下げの可能性と市場の反応
金利スワップ市場では、3月の利下げ確率が65%まで低下。
FRBのウォラー理事の発言が影響しており、現在の経済状況と労働市場の好調さ、インフレ率の漸進的低下を理由に、利下げの必要性が以前ほど高くないとの見方が示されました。
専門家の見解
エバコアISIのクリシュナ・グハ氏は、FRBの行動が当初の予想よりも遅れる可能性が高いと指摘。
ブック・リポートのピーター・ブックバー氏は、米金融当局が年内に3回の利下げを行う可能性があるとしました。
また、B・ライリー・ウェルスのアート・ホーガン氏は、利下げのタイミングよりもその理由に注目すべきだと述べ、経済の状況に基づいた適切な対応が必要であると強調しました。
為替市場(FX) 通貨強弱
通貨全体
ドル単体
☑️ ドルが10カ月ぶりの大幅高を記録、ウォラー理事の発言がキー要因
☑️ 円、1.1%下落して1ドル=147円31銭に
☑️ 利下げ観測の後退によりドルが強含む
☑️ ユーロと英ポンド、それぞれ下落
☑️ ビットコイン、1.39%上昇
ブルームバーグ:ドル指数が10カ月ぶりの大幅高、FRB理事の発言が影響
ドルの急騰と円の下落
ニューヨーク外国為替市場で、ブルームバーグ・ドル・スポット指数が10カ月ぶりの高値を記録しました。
これは、米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事の発言が影響したもので、米国債利回りの上昇を受けてドル買いが加速した結果です。
円については、1.1%の下落を見せ、一時1ドル=147円31銭に達しました。
利下げ観測の後退
ウォラー理事の発言は、FRBのインフレ目標達成が「射程圏内」にあるというもので、インフレ率の低下が持続するまでは利下げを急ぐべきではないとの立場を示しました。
これにより、3月の利下げ観測が後退し、ドル指数は一時103.42まで上昇しました。
その他の通貨動向
ユーロは0.72%下落し、1.0869ドルに。
英ポンドも0.79%の下落を見せ、1.262ドルに落ち着きました。
この背景には、各国の中央銀行関係者の発言や経済データが影響しています。
暗号資産市場の動き
ビットコインは1.39%上昇し、43272ドルを記録しました。
その他の市場 金 原油
☑️ 原油相場の小反落:ノースダコタ州の生産障害と紅海の商船攻撃にも関わらず
☑️ 紅海での商船攻撃激化:英シェルの航行停止と原油供給への影響
☑️ 金相場の大幅安:米利下げ観測の後退と中東情勢の影響
☑️ 金の市場動向:労働市場と経済指標が今後の価格動向に影響
ニューヨーク原油と金相場の最新動向
原油市場の動き
ニューヨークの原油相場は小幅に下落しました。
この動きは、ノースダコタ州での生産障害や紅海での商船攻撃によるリスク増大にも関わらず、リスク回避のムードが強まり、不安定な価格変動を招いた結果です。
また、ドルの値上がりが原油価格の高騰感を強め、価格下落の一因となりました。
ノースダコタ州では寒波の影響で日量65万バレルの原油生産停止が発生しましたが、紅海の商船攻撃は、イエメンの武装組織によるもので、この影響で一時的に価格が上昇する場面も見られました。
紅海での攻撃激化により、英シェルは同海域での船舶航行を停止しましたが、原油の現物供給には影響はないとされています。
NYMEXのWTI先物2月限は前日比28セント安の1バレル=72.40ドルで取引を終えました。
金市場の現状
金市場は大幅な価格下落を経験しました。
これは、米国の利下げ観測が行き過ぎとの見方からくるもので、スポット価格は約1ヶ月ぶりの大幅な下落となりました。
米国の金利上昇が金価格の下落要因となっています。
また、紅海での商船攻撃などによる中東情勢の緊迫が、物価上昇や世界経済への新たなリスクとなっています。
このような地政学的なリスクや経済の不透明感は、安全資産である金への逃避買いを誘発する傾向にあります。金スポット価格は、ニューヨーーク時間午後2時24分現在、前日比28.32ドル(1.4%)安の1オンス=2028.23ドルでした。
COMEXの金先物2月限も前営業日比1%下落し、2030.20ドルで取引を終えています。
金相場の今後の動向については、労働市場の状況や失業保険データなどの経済指標に注目が集まっています。
借り入れコストの高止まりとこれらの経済データが、金価格にどのような影響を及ぼすかが注目されています。
市場分析(まとめ)
ドル上昇、FRBの利下げ観測後退で一時1カ月ぶり高値
ドルの上昇とその背景
ドルは最近、FRBのウォラー理事の発言を受けて上昇しました。
3月の利下げ観測が後退したことが主な理由です。
CMEのフェドウォッチによると、FRBが3月に少なくとも25ベーシスポイントの利下げを実施する可能性が減少しました。
FRBの政策見通しと市場の反応
ウォラー理事は、FRBが設定した2%のインフレ目標が達成可能であるとしながらも、インフレ率の低下が持続するまでは利下げを急ぐべきではないと述べました。
ゴールドマン・サックスはFRBが3月から3回連続で利下げを実施するとの見方に変更はありませんが、利下げのペースや時期についての見方が変わりつつあると指摘しています。
その他の通貨と債券市場の動向
ユーロは下落し、英ポンドも下落しました。
米国債市場では、祝日明けに10年国債利回りが上昇し、ドルを下支えしました。ドル/円は高値を付けました。
また、暗号資産のビットコインも上昇しています。
米金融・債券市場の動き
米債利回りはFRBとECB当局者の発言を受けて上昇しました。
FRBの利下げ観測と市場の見方に乖離があり、その結果、国債利回りの振れが続いています。
10年債利回りと30年債利回りはともに上昇し、2年債利回りも上昇しました。
これにより、2年債と10年債の利回り格差が拡大しています。
株式市場の状況
米国株式市場は下落しました。
金融大手のモルガン・スタンレーとゴールドマン・サックスの決算が銀行株に影響を与え、ボーイングやアップルに売りが先行しました。
S&P500は主要11セクターのうち10セクターが下落し、エネルギーセクターが特に大きな下落を見せました。
金先物と原油先物の動き
金先物は米欧の早期利下げ観測の後退を受けて反落しました。
一方で、原油先物は中東情勢の緊迫化への警戒感が背景にあるものの、ドルの上昇による割高感から反落しました。
米WTIの中心限月2月物の清算値は前営業日比で下落しました。米国の主要生産地域での暖冬予報も相場の重しとなりましたが、中東情勢の不安定さが相場の下値を支える要因となっています。
今日は以上になります。最後まで見て頂きありがとうございます😊