2024/10

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/10/10

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

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初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです。

昨日何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います。

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日(9日)は金利上昇、ドル高、株高でした

米株式市場の概況

S&P500種株価指数

  • 5800の大台に接近
  • 今年44回目の過去最高値更新

業種別の動向

  • テクノロジーセクターが相場を主導
    • アップル: 1.7%上昇
    • エヌビディア: 小反落
    • テスラ: 1.4%安(「ロボタクシー」発表イベントを控える)

市場関係者の見解

  • ソリタ・マルチェリ(UBSグローバル・ウェルス・マネジメント最高投資責任者)
    • テクノロジーセクターとAIの見通しに楽観的
    • ボラティリティー(価格変動性)を活用し、AIへの長期的なエクスポージャー(投資配分)を構築すべき

連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

  • 0.5ポイント利下げを推進したパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が抵抗に遭う
  • 一部の当局者は0.25ポイントの方が好ましいと考えていた

9月消費者物価指数(CPI)への注目

  • 前月比0.1%上昇と予想(3カ月で最小の伸び)
  • 前年同月比では2.3%上昇の見込み(6カ月連続で伸び鈍化、2021年初頭以来最も緩やかな上昇)

強気相場の継続条件

  • インフレの沈静化
  • 経済のソフトランディング(軟着陸)
  • 米企業の利益成長の強さと広がり

まとめ

9日の米株式市場はS&P500種株価指数が過去最高値を更新し、テクノロジーセクターが相場を主導した。市場の関心は10日発表の9月消費者物価指数(CPI)に移っており、インフレの鈍化が予想されている。連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、利下げ幅をめぐる意見の相違が明らかになった。

市場関係者は、テクノロジーセクターとAIの見通しに楽観的であり、ボラティリティーを活用した長期的な投資を推奨している。強気相場の継続には、インフレの沈静化、経済のソフトランディング、米企業の利益成長の強さと広がりが必要とされている。

CPIの発表がボラティリティーを招く可能性があることに注意が必要だが、金融当局の焦点がインフレから労働市場に移っていることから、インフレ関連のデータの影響は限定的になりつつある。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

2024/11/07(次回FOMC) 1回⇨0.25% 

  • 0回→29.67%(+16.40%)
  • 1回→70.33%(-16.40%)
  • 2回→0%(%)

年内利下げ確率

  • 1回→17.19%(+15.45%)
  • 2回→82.81%(-15.45%)
  • 3回→0%(%)
  • 4回→0%(%)

米国債相場の動向

利回りの変化

  • 米30年債利回り: 4.34% (+4.9bp, +1.14%)
  • 米10年債利回り: 4.07% (+6.1bp, +1.51%)
  • 米2年債利回り: 4.02% (+6.3bp, +1.60%)

10年債入札の結果

  • 最高落札利回り: 4.066%(入札前取引を上回る)
  • 応札倍率: 2.48倍(8月以来の低水準)

市場の反応

  • 22Vリサーチの調査結果
    • 投資家の42%が消費者物価指数(CPI)統計に対する市場の反応を「反応薄・まちまち」と予想
    • 「リスクオフ」の予想は32%、「リスクオン」はわずか25%

市場関係者の見解

  • デニス・デブシェール(22Vリサーチ創業者)
    • インフレについては全般的に楽観的な見方
    • リセッション(景気後退)を予想する投資家の割合は低下
    • 金融環境を引き締める必要があると考える人の割合は6月以来の高水準

利回り上昇の背景

  • 連邦準備制度理事会(FRB)の利下げサイクルが予想より緩やかになるとの見方が織り込まれている
  • 10年債入札が軟調だったことも影響

まとめ

米国債相場は下落し、利回りが上昇した。10年債利回りは一時4.078%と7週間ぶりの高水準を付け、2年債利回りも過去6営業日のうち5日で上昇している。この動きは、FRBの利下げサイクルが予想より緩やかになるとの見方が織り込まれていることと、10年債入札が軟調だったことが背景にある。

22Vリサーチの調査によると、投資家の多くはCPI統計に対する市場の反応が「反応薄・まちまち」になると予想しており、「リスクオフ」の予想が「リスクオン」を上回っている。ただし、同社創業者のデニス・デブシェール氏は、インフレについては全般的に楽観的な見方があり、リセッションを予想する投資家の割合は低下していると指摘している。

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

外国為替市場の動向

主要通貨の変化

  • ブルームバーグ・ドル指数: 1244.41 (+5.09, +0.41%)
  • ドル/円: ¥149.31 (+¥1.11, +0.75%)
  • ユーロ/ドル: 1.0941(−0.0039, -0.36%)

ドル高の背景

  • FOMC議事要旨で0.5ポイント利下げへの反対意見が明らかになった
  • ウィン・シン(ブラウン・ブラザーズ・ハリマン市場戦略グローバル責任者)
    • 9月の0.5ポイント利下げは、7月に据え置いた分を若干取り戻す動きと考える多くの意見と一致

市場関係者の見解

  • マーク・ダウディング(RBCブルーベイ・アセット・マネジメント最高投資責任者)
    • 米大統領選の候補者がインフレを加速させるような政策を掲げているため、FRBが来年利上げを余儀なくされるリスクがある
    • 米国の5年物ブレークイーブン・レート(インフレ期待の指標)は今後数か月で2.5%まで上昇すると予想
    • 米国債の2年物と30年物の利回りスプレッドは、現在の35ベーシスポイント(bp)前後から150bpまで拡大する可能性がある
  • 宮入祐輔(ノムラ・インターナショナル通貨ストラテジスト)
    • ドル/円相場は150円に向かってじわじわ上昇しており、現在は金利差から推測される「適正価値」水準を上回っている
    • 150円を超えて一段と大幅に上昇する可能性は限定的

まとめ

外国為替市場ではドル買いが継続し、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は8営業日続伸した。主要10通貨では円の下落が目立ち、ドル/円は150円に接近している。FOMC議事要旨で0.5ポイント利下げへの反対意見が明らかになった後、ドルは上昇を維持した。

一方、RBCブルーベイ・アセット・マネジメントのマーク・ダウディングCIOは、米大統領選の候補者がインフレを加速させるような政策を掲げていることから、FRBが来年利上げを余儀なくされるリスクがあると指摘。インフレ期待の指標である米ブレークイーブン・レートの上昇と、米国債のイールドカーブのスティープ化を予想している。

ノムラ・インターナショナルの宮入祐輔氏は、ドル/円相場が150円に向かって上昇しているものの、それを超えて大幅に上昇する可能性は限定的とみている。

コモディティ市場

原油市場の動向

ニューヨーク原油先物相場

  • 続落し、もみ合う場面が目立ったが、総じて売りが優勢
  • WTI先物11月限は33セント(0.4%)安の1バレル=73.24ドルで終了
  • 北海ブレント12月限は0.8%安の76.58ドルで引け

米エネルギー省の在庫統計

  • 先週分の米原油在庫は581万バレル増加
  • APIの推計(1100万バレル増加)ほどは増加しなかった

市場の注目点

  • 中東情勢の緊迫が続いていることが相場を下支え
  • 中国の需要は投資家にとって依然として大きな懸念材料
  • 市場関係者の間では来年の供給過剰を予想する声が強まっている

市場関係者の見解

  • デニス・キスラー(BOKファイナンシャル・セキュリティーズ トレーディング担当シニアバイスプレジデント)
    • 現在の地政学的な状況を考えると、70ドル台前半で原油のショートポジションを積み増したいとは誰も思わない

金市場の動向

金スポット相場

  • 6日続落
  • 米金融当局者の発言を受け、利下げが従来考えられていたほど積極的なものにはならないとの見方が強まり、売りが続いた
  • ニューヨーク時間午後3時44分現在、0.5%安の1オンス=2608.64ドル

金先物

  • ニューヨーク商品取引所の金先物12月限は9.40ドル(0.4%)安の2626ドルで引け

市場関係者の見解

  • ローガン(ダラス連銀総裁)
    • 政策金利を約20年ぶり高水準から引き下げるにあたり、より緩やかなペースでの利下げを支持

まとめ

ニューヨーク原油先物相場は続落し、もみ合う場面が目立ったものの、総じて売りが優勢だった。米エネルギー省の在庫統計では、先週分の米原油在庫が581万バレル増加したが、APIの推計ほどは増加しなかった。中東情勢の緊迫が相場を下支えする一方、中国の需要への懸念や来年の供給過剰予想が市場関係者の間で強まっている。

金スポット相場は6日続落した。米金融当局者の発言を受け、利下げが従来考えられていたほど積極的なものにはならないとの見方が強まり、売りが続いた。ダラス連銀のローガン総裁は、より緩やかなペースでの利下げを支持すると述べた。