2024/10

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/10/16

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています。

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国内外の経済動向、株式市場、為替、金利、企業の業績など幅広いトピックについて、専門家による解説や独自の視点を交えて分析。

初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです。

昨日何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います。

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

米国株式市場:半導体株の失速で主要指数は軒並み下落

ASMLの決算失望と半導体輸出規制の懸念

  • オランダの半導体製造装置大手ASMLの決算が失望され、2025年の業績見通しを引き下げ
  • ASMLの米預託証券(ADR)は16%下落
  • 半導体輸出規制が厳格化される可能性も懸念され、半導体株に売りが集中

主要指数の下落

  • S&P500種株価指数:5815.26(-0.76%)
  • ダウ工業株30種平均:42740.42(-0.75%)
  • ナスダック総合指数:18315.59(-1.01%)
  • フィラデルフィア半導体株指数は9月上旬以来の大幅な下げ

投資家の見方と市場の反応

  • BofAの投資家調査で、世界的に株式を売却するタイミングの可能性が示唆
  • 株式への資産配分が拡大、債券へのエクスポージャーは縮小(債権への投資割合を減らすこと)
  • 現金の資産配分比率は10月に3.9%と前月から縮小し、世界の株式の「売りシグナル」が点灯

個別企業の動向

  • エヌビディアは4.5%下落
  • ユナイテッドヘルス・グループは業績見通しを嫌気して株価が大幅下落
  • BofAは決算が予想を上回り上昇、ゴールドマン・サックス・グループはほぼ変わらず
  • シティグループは好調な決算にもかかわらず下落

市場関係者の見解

ダン・ワントロブスキ氏(ジャニー・モンゴメリー・スコット)

  • 米株市場は大型株の主導に傾斜を強めていたが、決算シーズンに入り利益確定が見られるようになった
  • チャート上で買われ過ぎと過度の伸長が示されたことが要因

スコット・ルブナー氏(ゴールドマン・サックス・グループ)

  • 米株式相場は年末に向けて上昇基調を継続し、S&P500種株価指数は6000を上回ると予想
  • 法人買いが市場に戻り、機関投資家がヘッジを外すことが見込まれる

まとめ

米国株式相場は、ASMLの決算失望と半導体輸出規制の懸念から反落しました。主要指数は軒並み下落し、特に半導体株への売りが目立ちました。投資家の間では、世界的に株式を売却するタイミングの可能性が示唆されています。一方で、ゴールドマン・サックス・グループのスコット・ルブナー氏は、年末に向けて米株式相場が上昇基調を継続すると予想しています。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

2024/11/07(次回FOMC) 1回⇨0.25% 

  • 0回→9.35%(-2.78%)
  • 1回→90.65%(+2.78%)
  • 2回→0%(%)

年内利下げ確率

  • 1回→14.33%(-8.07%)
  • 2回→85.67%(+8.07%)
  • 3回→0%(%)

米国債券市場:原油価格下落でインフレ懸念後退、長期金利が低下

原油価格の急落によるインフレ懸念の緩和

  • 原油価格の急落を受け、インフレ加速への懸念が和らぐ
  • 原油価格は数週間前から激しい値動きを続け、トレーダーは中東を注視

主要国債利回りの低下

  • 米30年債利回り:4.32%(-2.10%)
  • 米10年債利回り:4.03%(-1.72%)
  • 米2年債利回り:3.95%(-0.25%)
  • 10年債利回りは2カ月半ぶりの高水準から低下し、一時は7ベーシスポイント下げて4.03%を付けた

市場関係者の見解

クリストフ・リーガー氏(コメルツ銀行 金利・クレジット調査責任者)
  • ディーラーの動きは単に原油先物に自動的に反応しているようだ
  • この状況で長期のインフレ予想を調整することが理にかなうかどうかは別の問題

関連記事:米大統領選とインフレ・成長見通し

エコノミスト調査の結果

  • ハリス副大統領、トランプ前大統領のいずれが勝利しても、今後4年間のインフレ率はFRBが予測する長期水準を上回ると予想
  • 両候補が当選した場合、PCE価格指数は年率2.2%上昇、GDPは同2%増と見込まれる
  • エコノミストの62%はハリス氏の方が経済成長や雇用、インフレの長期見通しにとって好ましい政策課題を追求すると予想

候補者の政策課題と懸念点

  • トランプ氏の関税政策が最大の懸念
  • どちらの候補の政権下でも米国の財政問題は悪化の可能性
  • ハリス氏は富裕層や法人への増税を計画、トランプ氏は「トランプ減税」の延長や法人税率の一層の引き下げを掲げる

 

まとめ

米国債相場は、原油価格の急落によるインフレ懸念の緩和を受けて上昇しました。(価格上昇、利回り低下)

主要国債利回りは軒並み低下し、10年債利回りは一時7ベーシスポイント下げて4.03%を付けました。市場関係者からは、ディーラーの動きが原油先物に自動的に反応しているとの指摘がありました。

11月の米大統領選に関しては、エコノミスト調査の結果、ハリス副大統領とトランプ前大統領のいずれが勝利しても、今後4年間のインフレ率はFRBの予測を上回ると予想されています。両候補の政策課題には懸念点もあり、どちらの政権下でも米国の財政問題は悪化する可能性があります。

 

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

外国為替市場:トランプ氏の関税発言でドル上昇、対円では一時下落も

ブルームバーグ・ドル指数の上昇

  • ブルームバーグ・ドル指数が2カ月ぶりの高水準に達する
  • トランプ氏がメキシコや欧州、中国などとの貿易に関して、外国からの輸入品に対する関税の大幅引き上げ案を主張

主要通貨の動き

  • ドル/円:¥149.21(-0.37%)
  • ユーロ/ドル:$1.0889(-0.18%)
  • ドルは対円では一時148円85銭まで下げ、前日の上昇分を帳消し
  • メキシコ・ペソはドルに対して一時約2%下落

市場関係者の見解

パレシュ・ウパダヤ氏(アムンディ 債券・為替戦略担当ディレクター)
  • トランプ氏当選への期待が高まっているため、市場は同氏の発言に注目
  • 為替市場では関税に関する発言が直接影響する
ティエリー・ウィズマン氏(マッコーリー・グループ ストラテジスト)
  • トランプ氏の戦略はメキシコへの信頼感を損なう可能性が高い
  • メキシコ・ペソにはもっと大きく下げるリスクが生じている
スカイラー・モンゴメリー・コニング氏(バークレイズ 外為ストラテジスト)
  • トランプ氏が掲げる通商や財政、外交政策はどれもドルへの追い風
  • 最も影響を受けるのは中国のように対米貿易で大幅な黒字を抱える国

ニューヨーク外為市場の動向

ドルの小幅上昇と高値圏での推移

  • 主要通貨に対するドル指数は0.1%高の103.26と、8月8日以来の高値圏を推移
  • マクロ経済指標が安定して推移する限り、ドル高のトレンドは維持される見通し

主要通貨ペアの動き

  • ユーロ/ドル:1.0882ドルと8月8日以来の安値を付ける
  • 英ポンド/ドル:1.3068ドルと小幅に上昇
  • ドル/円:149.25円と0.4%安
  • ドル/ノルウェークローネ:1ドル=10.827クローネと0.3%高
  • 豪ドル/米ドル:0.6701米ドルと0.4%安
  • ニュージーランドドル/米ドル:0.6078米ドルと0.3%安

まとめ

外国為替市場では、トランプ氏の関税に関する発言を受けてブルームバーグ・ドル指数が2カ月ぶりの高水準に達しました。トランプ氏の通商政策はドルを押し上げる要因になるとの見方が広がっています。一方、ドルは対円では一時148円85銭まで下げ、メキシコ・ペソに対しては一時約2%上昇しました。

ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して小幅上昇し、高値圏で推移しました。マクロ経済指標が安定している限り、ドル高のトレンドは維持されると予想されています。英ポンドは小幅に上昇しましたが、ユーロは8月8日以来の安値を付けました。

コモディティ市場

原油市場の動向

ニューヨーク原油相場の大幅下落

  • イスラエルがイランの石油生産施設を標的にしない可能性があるとの報道を受け、供給混乱を巡る懸念が後退
  • 来年早期にかなりの供給過剰が生じるとの見通しにトレーダーの関心が移行
  • WTI先物は一時5.6%下げて1バレル=70ドルを割り込む

イスラエルとイランの石油施設を巡る動き

  • イスラエルのネタニヤフ首相は、イランの石油・核施設ではなく軍事施設を攻撃する用意があると米国に伝達
  • イスラエルは、石油・核施設を攻撃対象から外すよう求めた米国の要請に関し、最終決定はイスラエルの国益に基づいて下すと発表

国際エネルギー機関(IEA)の見通し

  • 2025年早期には石油が供給過剰になるとの見通しを示す

市場関係者の見解

エワ・マンティー氏、ウォーレン・パターソン氏(INGアナリスト)
  • イスラエルがイランの石油インフラを標的にしないという最新の兆候は、短期的に原油市場の大きな懸念を取り除いた

主要原油先物の動き

  • WTI先物11月限:1バレル=70.58ドルで終了(前日比3.25ドル安、4.4%下落)
  • 北海ブレント12月限:74.25ドルで引け(3.21ドル下落、4.1%下落)

金市場の動向

金先物の上昇

  • 米長期金利の上昇が一服したことを好感した買いに反発
  • 中心限月12月物の清算値は1オンス=2678.90ドル(前日比13.30ドル高、0.50%上昇)

金スポット相場の上昇

  • 米国をはじめ複数の中央銀行当局者の発言を消化する中で、金は買い進まれる
  • 金スポットは一時0.8%上昇して1オンス=2668ドルを上回り、9月の過去最高値に接近
  • メキシコ、モンゴル、チェコの中銀当局者が金について前向きな発言

主要金価格の動き

  • 金スポット価格:1オンス=2664.77ドル(前日比16.23ドル高、0.6%上昇)
  • 金先物12月限:2678.90ドルで取引終了(13.30ドル上昇、0.5%上昇)

まとめ

ニューヨーク原油相場は、イスラエルがイランの石油生産施設を標的にしない可能性があるとの報道や、来年早期の供給過剰見通しから大幅下落しました。WTI先物は一時5.6%下げて1バレル=70ドルを割り込みました。

一方、金市場では米長期金利の上昇が一服したことや、各国中央銀行当局者の発言を受けて金先物・金スポット相場ともに上昇しました。

中東情勢や石油供給の見通し、金利動向など、原油・金価格に影響を与える要因を注視する必要があります。特に、イスラエルとイランの対立や、主要国の金融政策の行方が市場の焦点となりそうです。ただし、短期的には原油市場の供給懸念が後退したことで、価格下落圧力が強まる可能性があります。