2024/10

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/10/8

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日(7日)は金利上昇、ドル横ばい、株安でした。

米株式相場下落 大幅利下げ観測後退とハイテク株安で

主要指数の動向

  • S&P500種株価指数:5695.94(-0.96%)
  • ダウ工業株30種平均:41954.24(-0.94%)
  • ナスダック総合指数:17923.90(-1.18%)

利下げ観測の変化

  • 9月雇用統計が予想を上回り、インフレ減速も見込まれる
  • 11月のFOMC(連邦公開市場委員会)で小幅利下げの見方が強まる
  • 年内の50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)追加利下げ可能性は排除され、25bp利下げも完全には織り込まれていない

地政学的リスクと市場の反応

  • 中東情勢の悪化がボラティリティー(価格変動率)を増幅させる可能性
  • リスク回避の局面ではディフェンシブ銘柄(景気の影響を受けにくい株式)へのローテーションが起きるが、一部は割高
  • 石油株が上昇する可能性

個別銘柄の動向

  • エネルギー株以外の全ての主要業種が下落
  • 大型ハイテク株の「マグニフィセント・セブン」指数は1.9%下落
  • アルファベット(グーグルの親会社)、アップル、アマゾン・ドット・コムが下落

市場関係者の見解

  • クリス・ラーキン氏(Eトレード・ファイナンシャル)
    • 雇用統計は11月の50bp利下げ可能性を消滅させ、据え置き観測も浮上
    • 地政学的要因を無視できず、中東情勢の悪化はボラティリティーを増幅
  • デーブ・セケラ氏(モーニングスター)
    • リスク回避局面ではディフェンシブ銘柄へのローテーションに注意
    • 石油株が上昇する可能性
  • マイケル・ウィルソン氏(モルガン・スタンレー)
    • 景気循環株の判断を引き上げ、雇用統計と追加利下げ見通しを根拠に
  • デービッド・コスティン氏(ゴールドマン・サックス・グループ)
    • S&P500種の向こう1年の予想を6000から6300へ引き上げ
  • ジェームズ・デマート氏(メイン・ストリート・リサーチCIO)
    • CPI(消費者物価指数)と決算シーズンが市場にとって重要
    • 強気姿勢が裏付けられ、S&P500種が年末までに6150に届くと予想

まとめ

米株式相場は、9月雇用統計の予想上回りとインフレ減速見通しを受けて大幅利下げ観測が後退したことや、地政学的リスク、大型ハイテク株の下落により下落しました。

市場関係者からは、地政学的要因への注意や、リスク回避局面でのディフェンシブ銘柄や石油株の動向に言及がありました。

一方で、有力ストラテジストからは、雇用統計や金利低下を背景に米国株への楽観姿勢を示す見解も出ています。今週はCPIと決算シーズンが市場の焦点となり、強気姿勢が裏付けられるかが注目されます。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

2024/11/07(次回FOMC) 1回⇨0.25% 

  • 0回→13.75%(+13.75%)
  • 1回→86.25%(-9.97%)
  • 2回→0%(-3.78%)

年内利下げ確率

  • 1回→3.47%(+3.47%)
  • 2回→96.53%(+14.10%)
  • 3回→0%(-17.57%)
  • 4回→0%(%)

米国債相場下落 雇用統計を受けて利回り上昇

米国債利回りの動向

  • 10年物米国債利回り:4.01%(+4ベーシスポイント)
  • 2年物米国債利回り:10年債利回りを上回る(+9ベーシスポイント)
  • 30年物米国債利回り:4.30%(+5.4ベーシスポイント)

雇用統計の影響

  • 9月の雇用者数が予想外に堅調
  • FRB(Federal Reserve Board:連邦準備制度理事会)が大幅利下げする可能性が低下
  • 11月のFOMC(Federal Open Market Committee:連邦公開市場委員会)での50ベーシスポイント利下げ可能性は排除、25ベーシスポイント利下げも完全には織り込まれていない

イールドカーブの変化

  • 2年債利回りが10年債利回りを上回り、イールドカーブが再び逆転
  • 先月には2年物利回りが10年物利回りを下回るなど正常化の兆しがあったが、再逆転

欧州債の動向

  • 米国債の下落に追随
  • ドイツ10年債利回り:2.25%(+4ベーシスポイント、約1カ月ぶりの高水準)
  • 英10年債利回り:4.19%(+6ベーシスポイント)

市場関係者の見解

  • ジョージ・コール氏(ゴールドマン・サックス・グループストラテジスト)
    • 利回り上昇を予想していたが、段階的な調整を見込んでいた
    • 雇用統計の強さが政策による景気抑制の度合いや利下げ幅に関する議論を呼び、利回り上昇を加速させた可能性

今後の注目点

  • 今週発表される米国のインフレデータ(消費者物価指数、CPI)
    • 9月のCPIは0.1%上昇と、3カ月ぶりの小幅な上昇が見込まれる

まとめ

米国債相場は、9月の雇用統計が予想外に堅調だったことを受けて下落しました。(金利上昇)

これにより、FRBが大幅利下げする可能性が低下し、10年債利回りは8月以来の4%を回復しました。

また、2年債利回りが10年債利回りを上回り、イールドカーブが再び逆転しました。欧州債も米国債の下落に追随し、ドイツと英国の10年債利回りが上昇しました。

市場関係者からは、雇用統計の強さが利回り上昇を加速させた可能性が指摘されています。今後は今週発表される米国のインフレデータ(CPI)が注目されます。

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

外国為替市場 ドルはほぼ横ばい、円は上昇(円高)

主要通貨の動向

  • ブルームバーグ・ドル指数:1238.67(+0.03%)
  • ドル/円:¥148.21(-0.33%)
  • ユーロ/ドル:$1.0974(変化なし)
  • 英ポンド/ドル:$1.3083(-0.25%)

円の動向

  • 1ドル=148円を挟んで推移
  • ニューヨーク時間午前の取引では一時147円86銭を付ける
  • 先週末の米雇用統計の影響で一時149円13銭まで円安が進行

市場関係者の見解

  • ウィン・シン氏(ブラウン・ブラザーズ・ハリマン市場戦略グローバル責任者)
    • 雇用統計が米金融政策見通しの劇的な再調整につながった
    • ドルには中東の緊張激化を受けた逃避需要もある
  • ボブ・サベージ氏(BNYメロン)
    • 今週のCPI(消費者物価指数)とFOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨がリスクムードを変える主要な材料
  • マーク・チャンドラー氏(バノックバーン・グローバル・フォレックスチーフ・マーケット・ストラテジスト)
    • 円1ドル=150円に近づくにつれ市場は慎重になった

日本の財務相の見解

  • 加藤勝信財務相兼金融担当相
    • 為替の急激な変動は企業活動や国民生活にマイナス
    • 為替動向を見極めつつ、経済財政運営に当たる
  • 三村淳財務官
    • 投機的な動きを含め為替市場動向を緊張感を持って注視

暗号資産(仮想通貨)の動向

  • ビットコイン:$63,334.40(+1.49%)
  • イーサ:$2,456.20(+1.13%)

まとめ

外国為替市場では、ドルがほぼ横ばいで推移する一方、円は上昇しました。先週末の米雇用統計の影響で一時的に円安が進行したものの、財務官の発言などを受けて円高に転じました。

市場関係者からは、雇用統計による米金融政策見通しの再調整や、地政学的リスクによるドル需要などが指摘されています。

また、今週のCPIとFOMC議事要旨がリスクムードを変える材料になるとの見方もあります。日本の財務相は為替の急激な変動がマイナスだと述べ、為替動向を注視する姿勢を示しました。

コモディティ市場

原油価格上昇 イランのミサイル攻撃を受けて地政学的リスクが高まる

原油価格の動向

  • 北海ブレント原油が1バレル=80ドルを上抜き、8月以来の高値を記録
  • ニューヨーク原油先物相場(WTI)は5営業日続伸、1バレル=77.14ドル(+3.7%)で終了
  • 北海ブレント12月限は80.93ドル(+3.7%)で引け

地政学的リスクの高まり

  • イランのミサイル攻撃を受け、イスラエルがイランの石油インフラを攻撃するとの観測が強まる
  • バイデン米大統領はイスラエルに自重を促す発言
  • 中東は依然として緊張状態にあり、ハマスがテルアビブにロケット弾を発射、イスラエルがガザ北部に部隊を派遣
  • イランの原油生産量はほぼフル稼働状態に戻っており、緊張が高まると生産が滞る可能性

市場関係者の見解

  • レベッカ・バビン氏(CIBCプライベート・ウェルス・グループシニア・エネルギー・トレーダー)
    • 不安が募っており、懸念は強まっている
    • ジェットコースターに乗って頂上へと向かい、落下を予測しているような状況
  • ゴールドマン・サックス・グループのアナリスト
    • イランの原油輸出が途絶えた場合、北海ブレント先物は90ドル台に急伸する可能性

金、下落 米雇用統計を受けて利下げ観測が後退

金価格の動向

  • スポット価格:1オンス=2,644.03ドル(-0.4%)
  • ニューヨーク商品取引所の金先物12月限:2,666ドル(-0.1%)で引け
  • 年初から約28%上昇し、史上最高値を何回も更新

金価格の背景

  • 利下げ観測が上昇基調の背景にあるが、中央銀行による旺盛な購入や地政学的リスクによる逃避需要にも支えられる
  • 予想を上回る米雇用統計を受け、利下げ観測が後退

市場関係者の見解

  • オレ・ハンセン氏(サクソバンク商品戦略責任者)
    • 金と銀は最近の価格上昇の後、買い疲れが見られ、利益確定のための売りが出た
    • 金については、地政学要因を背景にした急上昇を恐れて空売り筋が持ち高を減らす一方、長期にわたって買い持ちを維持してきた投資家が利益確定を続けたため、ロングとショートの両方のポジションが減少

まとめ

原油価格は、イランのミサイル攻撃を受けてイスラエルがイランの石油インフラを攻撃するとの観測が強まり、地政学的リスクが高まったことで上昇しました。市場関係者からは不安の高まりや、イランの原油輸出途絶による価格急伸の可能性が指摘されています。一方、金価格は予想を上回る米雇用統計を受けて利下げ観測が後退したことで下落しましたが、中央銀行の購入や地政学的リスクによる逃避需要に支えられ、底堅く推移しています。