2024/11

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/11/2

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

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株式市場(総合ニュース)

米株式相場は反発、企業業績の強さを評価

主要な株価指数の動向

  • S&P500種株価指数:5728.80(前営業日比+0.41%)
  • ダウ工業株30種平均:42052.19(前営業日比+0.69%)
  • ナスダック総合指数:18239.92(前営業日比+0.80%)

好調な企業決算が株価を支える

  • アマゾン・ドット・コム、インテル:前日の決算が好感され急伸
  • エクソンモービル、シェブロン:純利益、生産量、売上高がアナリスト予想を上回る
  • ボーイング:長引くストライキの終結が近いとの楽観から値上がり
  • アップル:慎重な業績見通しを示し下落

米雇用統計は低調も、一時的な要因の影響大

10月の雇用統計の概要

  • 非農業部門雇用者数:前月比1.2万人増(2020年以来の低い伸び)
  • 失業率:4.1%(前月と変わらず)
  • ハリケーンや大規模なストライキが統計に影響

市場関係者の見解

  • サラ・ハウス氏(ウェルズ・ファーゴ シニアエコノミスト)
    • 労働市場は十分軟化しており、安定化になお時間がかかることが示唆される
  • ブレット・ケンウェル氏(eToro)
    • 経済指標や企業決算、FOMC会合、米選挙で大忙しだが、大局的な見方は変わっていない
  • イアン・リンジェン氏(BMOキャピタル・マーケッツ 米金利戦略責任者)
    • 雇用統計はノイズが多過ぎ、労働市場の状況を大ざっぱに把握し直すことができない
  • リンゼー・ロスナー氏(ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント マルチセクター投資責任者)
    • 弱い雇用統計は来週のFOMCでの緩和サイクル継続を裏付けた
  • シーマ・シャー氏(プリンシパル・アセット・マネジメント)
    • ハリケーンが雇用の数字に大きな打撃を与えたのは明確で、金融当局は緩和サイクルを継続する必要がある

まとめ

米株式市場は、ノイズの多い経済指標や米大統領選の不確実性よりも、堅調な企業業績を重視し反発した。

一方、10月の雇用統計は2020年以来の低い伸びとなったが、ハリケーンや大規模なストライキの影響が大きいとみられている。

市場関係者の見方は様々だが、総じて労働市場の軟化を指摘しつつも、FOMCによる緩和的な金融政策の継続を予想している。

10月米雇用統計の概要と市場関係者の見方

雇用統計の概要

  • 非農業部門雇用者数が2020年以来の低い伸び
  • 失業率は前月から変わらず
  • 複数の強力なハリケーンや大規模なストライキが統計に影響

市場関係者の見解

ブライス・ドティ氏(シット・インベストメント・アソシエーツ)
  • 先月の統計の熱気を削ぐ内容だが、リセッション可能性は低い
  • 来週のFOMC会合での利下げ幅は25bpにとどまると予想
リンゼー・ロスナー氏(ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント マルチセクター投資責任者)
  • データの弱さは一度限りの要素だが、緩和サイクル継続を裏付ける
  • 11月の25bp利下げに向けた空模様は晴れてきた
フロリアン・イエルポ氏(ロンバー・オディエ・インベストメント・マネジャーズ)
  • 金融当局の焦点がインフレから労働市場に移っていることを踏まえ、次回会合での利下げへの自信を与える
クラーク・ベリン氏(ベルウェザー・ウェルス)
  • 労働市場は大幅に減速したが、ハリケーンと労働争議というノイズの影響が大きい
  • 弱い数字を理由にFOMCが11月の25bp利下げから離れる公算は小さい
シーマ・シャー氏(プリンシパル・アセット・マネジメント)
  • 10月の雇用統計は脇に置いてもよい。ハリケーンの影響が明確
  • 米金融当局は緩和サイクルを継続する必要があり、11月と12月に25bpの利下げ実施の可能性が高い
ジェフリー・ローチ氏(LPLファイナンシャル)
  • マクロ環境の弱まりを考慮し、債券利回りは急低下
  • 経済情勢の弱まりにより、FOMCは年内残り2回の会合で利下げを実施する可能性が高い
ジェフリー・ローゼンバーグ氏(ブラックロック ポートフォリオマネジャー)
  • 数字には多くのノイズがあるが、労働市場は正常化しつつあり、ソフトランディングが示唆されている
リチャード・フリン氏(チャールズ・シュワブUK マネジングディレクター)
  • 経済活動は健全だが、労働市場の過熱リスクはない
  • 金利は緩やかに引き下げられるかもしれないが、低下基調は続く
イアン・リンジェン氏(BMOキャピタル・マーケッツ 米金利戦略責任者)
  • 最新の雇用統計は残念な内容で、ノイズが多過ぎて労働市場の状況を把握し直すことが難しい

まとめ

10月の米雇用統計は、ハリケーンや大規模なストライキの影響により、2020年以来の低い伸びとなった。市場関係者の見方は、データの弱さを一時的な要因によるものとみなす一方で、FOMCによる緩和的な金融政策の継続を予想している。多くの専門家が、11月と12月のFOMC会合で25bpの利下げを予想しているが、労働市場の正常化や経済のソフトランディングへの期待も示されている。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

2024/11/07(次回FOMC) 1回⇨0.25% 

  • 0回→3.56%(-6.38%)
  • 1回→96.44%(+6.38%)
  • 2回→0%(%)

年内利下げ確率

  • 1回→16.38%(-12.62%)
  • 2回→83.62%(+12.62%)
  • 3回→0%(%)

米国債は下落、利回りは上昇

国債利回りの変化

  • 米30年債利回り:4.58%(前営業日比+10.1bp、+2.26%)
  • 米10年債利回り:4.38%(前営業日比+9.7bp、+2.27%)
  • 米2年債利回り:4.21%(前営業日比+3.5bp、+0.84%)

市場の反応と見通し

  • 雇用統計発表後、一時的に買われたが、その後売りに転じる
  • 来週の四半期定例入札や米大統領選、FOMC決定を控え、リスク減らしの動き
  • ブラックロックのリック・リーダー氏:雇用統計に留意するが、天候の影響が不透明なため執着しない。FOMCは来週25bpの利下げを実施し、12月にも行う可能性

国債利回りの上昇要因

  • 大統領選の接戦予想と共和党候補の当選確率上昇
  • トランプ氏の政策(新たな関税導入など)がインフレを助長する可能性
  • 大統領選の結果に関わらず、米国の財政状況悪化の予想

雇用統計の影響

  • 非農業部門雇用者数が予想を大幅に下回る(前月比1.2万人増、2020年12月以来の最小の伸び)
  • ボーイングのストライキや大型ハリケーンの被害などの一時的な影響
  • FRBが0.25%ポイントの利下げを行う確率が上昇(98%)

今後の見通し

  • 来週の財務省による1,250億ドルの国債入札が相場の重しになる可能性
  • 10年債利回りは4.361%まで上昇、7月5日以来の高水準
  • 2年債利回りは4.201%まで上昇、一時3カ月ぶりの高水準
  • 2年債と10年債の利回り格差は約5bp拡大し、16bpに

まとめ

米国債市場では、雇用統計の発表を受けて一時的に買いが入ったものの、その後売りに転じた。

来週に控える米大統領選やFOMC決定を前に、リスクを減らす動きが広がっている。市場関係者は、雇用統計の弱さを一時的な要因によるものとみなしつつも、FRBによる利下げの継続を予想している。

国債利回りは上昇し、10年債利回りは4カ月ぶりの高水準を付けた。今後は、大統領選の結果や財務省の国債入札が相場に影響を与える可能性がある。

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

米ドル、雇用統計後の反応は限定的、米大統領選に注目

主要通貨の変化

  • ブルームバーグ・ドル指数:1263.87(前営業日比+5.05、+0.40%)
  • ドル/円:¥152.98(前営業日比+¥0.95、+0.62%)
  • ユーロ/ドル:1.0835(前営業日比−0.0049、-0.45%)

市場の反応と見通し

  • 米雇用統計発表直後はドル売りが優勢で、円は一時¥151.79まで上昇
  • 米選挙に注目が移るにつれてドルが買い戻され、円は一時¥153.09まで売られる
  • マネックスのヘレン・ギブン氏:トレーダーは統計発表前からネガティブな方向を予想し、適切に反応
  • みずほ・インターナショナルのジョーダン・ロチェスター氏:異例なほど予測の難しい雇用者数。FOMCの見方は変わらず、米選挙結果の方が重要
  • クレディ・アグリコルCIBのバレンティン・マリノフ氏:来週の米選挙にかけて、ドルは引き続き押し目で買われる可能性

ドル高の要因

  • 米選挙を控えた安全逃避先としてドルが買われる
  • 10月のドルは2年ぶりの大幅高(好調な経済指標で利下げペースの緩和が示唆)

雇用統計の影響と今後の見通し

  • 非農業部門雇用者数は前月比1.2万人増(予想の11.3万人増を大幅に下回る)
  • 失業率は4.1%で安定、労働市場の堅調さを示す
  • メシロウ・カレンシー・マネジメントのユウト・シノハラ氏:雇用統計発表後、ドル指数は値を戻し、焦点は米大統領選挙の不確実性に移る。FRBは11月のFOMCで25bpの利下げを維持
  • 主要6通貨に対するドル指数は0.36%高の104.24
  • FF金利先物市場では11月FOMCでの25bp利下げの確率を約99%織り込む
  • 日本の3連休を前に、ドル/円は0.60%高の¥152.94
  • 英ポンドは0.26%高の$1.29632

まとめ

外国為替市場では、米雇用統計の発表を受けて一時的にドル売りが優勢となったが、その後は米大統領選挙に注目が集まるにつれてドルが買い戻された。

市場関係者は、雇用統計の弱さを認識しつつも、FRBの金融政策への影響は限定的とみている。

むしろ、大統領選挙の結果が為替相場に大きな影響を与える可能性が高いと予想されている。

ドルは安全逃避先としての需要や好調な経済指標を背景に、10月に2年ぶりの大幅高となった。今後は、選挙結果の不確実性がドルの方向性を左右すると見られている。

コモディティ市場

原油市場


中東情勢の影響で原油価格が3日続伸

  • イランとイスラエルの対立リスク
    ニュースサイト「アクシオス」によると、イランがイラク領内の民兵組織を通じて、無人機や弾道ミサイルを使用したイスラエルへの攻撃を準備しているとの報道がありました。この報道を受け、原油価格が一時急伸しましたが、その後、対立激化の可能性に懐疑的な見方が広がり、上げ幅を縮小しました。
  • 市場の反応と価格推移
    中東情勢の不安定さが供給面に影響を与えるかどうかについては、専門家の間でも見方が分かれています。WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエート)原油先物は一時的な上昇を見せたものの、週間では3.2%の下落を記録しています。

WTI・ブレント原油価格

  • ニューヨーク市場(WTI先物)
    1日の取引でWTI12月限は0.3%(23セント)高の1バレル=69.49ドルで終了しました。
  • ロンドン市場(ブレント原油)
    ブレント1月限は0.4%(29セント)上昇し、73.10ドルで取引を終えました。

市場関係者の見解

  • パベル・モルチャノフ氏(レイモンド・ジェームズ・アンド・アソシエーツ)
    「イスラエルとイランの対立は、全面戦争を避けつつも強硬姿勢をアピールする『ダンス』のようなものだ。しかし、中東情勢に関するニュースは依然として市場に重要な影響を与えている」との見解を示しています。このため、原油市場では引き続き緊張状態に敏感な反応が見られる可能性があります。

金相場の動向

  • 米雇用統計の影響
    1日の金スポット相場は、朝方は堅調に推移しましたが、米雇用統計発表後に一時上昇。その後、再び下落に転じ、1オンス=2735.38ドルで取引を終えました(前日比0.3%安)。
  • ニューヨーク市場(金先物)
    金先物12月限は10セント下落し、1オンス=2749.20ドルで引けています。