【経済ニュースまとめ】
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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説
経済指標カレンダー
株式市場(総合ニュース)
米株式相場は反発、企業業績の強さを評価
主要な株価指数の動向
- S&P500種株価指数:5728.80(前営業日比+0.41%)
- ダウ工業株30種平均:42052.19(前営業日比+0.69%)
- ナスダック総合指数:18239.92(前営業日比+0.80%)
好調な企業決算が株価を支える
- アマゾン・ドット・コム、インテル:前日の決算が好感され急伸
- エクソンモービル、シェブロン:純利益、生産量、売上高がアナリスト予想を上回る
- ボーイング:長引くストライキの終結が近いとの楽観から値上がり
- アップル:慎重な業績見通しを示し下落
米雇用統計は低調も、一時的な要因の影響大
10月の雇用統計の概要
- 非農業部門雇用者数:前月比1.2万人増(2020年以来の低い伸び)
- 失業率:4.1%(前月と変わらず)
- ハリケーンや大規模なストライキが統計に影響
市場関係者の見解
- サラ・ハウス氏(ウェルズ・ファーゴ シニアエコノミスト)
- 労働市場は十分軟化しており、安定化になお時間がかかることが示唆される
- ブレット・ケンウェル氏(eToro)
- 経済指標や企業決算、FOMC会合、米選挙で大忙しだが、大局的な見方は変わっていない
- イアン・リンジェン氏(BMOキャピタル・マーケッツ 米金利戦略責任者)
- 雇用統計はノイズが多過ぎ、労働市場の状況を大ざっぱに把握し直すことができない
- リンゼー・ロスナー氏(ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント マルチセクター投資責任者)
- 弱い雇用統計は来週のFOMCでの緩和サイクル継続を裏付けた
- シーマ・シャー氏(プリンシパル・アセット・マネジメント)
- ハリケーンが雇用の数字に大きな打撃を与えたのは明確で、金融当局は緩和サイクルを継続する必要がある
まとめ
米株式市場は、ノイズの多い経済指標や米大統領選の不確実性よりも、堅調な企業業績を重視し反発した。
一方、10月の雇用統計は2020年以来の低い伸びとなったが、ハリケーンや大規模なストライキの影響が大きいとみられている。
市場関係者の見方は様々だが、総じて労働市場の軟化を指摘しつつも、FOMCによる緩和的な金融政策の継続を予想している。
10月米雇用統計の概要と市場関係者の見方
雇用統計の概要
- 非農業部門雇用者数が2020年以来の低い伸び
- 失業率は前月から変わらず
- 複数の強力なハリケーンや大規模なストライキが統計に影響
市場関係者の見解
ブライス・ドティ氏(シット・インベストメント・アソシエーツ)
- 先月の統計の熱気を削ぐ内容だが、リセッション可能性は低い
- 来週のFOMC会合での利下げ幅は25bpにとどまると予想
リンゼー・ロスナー氏(ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント マルチセクター投資責任者)
- データの弱さは一度限りの要素だが、緩和サイクル継続を裏付ける
- 11月の25bp利下げに向けた空模様は晴れてきた
フロリアン・イエルポ氏(ロンバー・オディエ・インベストメント・マネジャーズ)
- 金融当局の焦点がインフレから労働市場に移っていることを踏まえ、次回会合での利下げへの自信を与える
クラーク・ベリン氏(ベルウェザー・ウェルス)
- 労働市場は大幅に減速したが、ハリケーンと労働争議というノイズの影響が大きい
- 弱い数字を理由にFOMCが11月の25bp利下げから離れる公算は小さい
シーマ・シャー氏(プリンシパル・アセット・マネジメント)
- 10月の雇用統計は脇に置いてもよい。ハリケーンの影響が明確
- 米金融当局は緩和サイクルを継続する必要があり、11月と12月に25bpの利下げ実施の可能性が高い
ジェフリー・ローチ氏(LPLファイナンシャル)
- マクロ環境の弱まりを考慮し、債券利回りは急低下
- 経済情勢の弱まりにより、FOMCは年内残り2回の会合で利下げを実施する可能性が高い
ジェフリー・ローゼンバーグ氏(ブラックロック ポートフォリオマネジャー)
- 数字には多くのノイズがあるが、労働市場は正常化しつつあり、ソフトランディングが示唆されている
リチャード・フリン氏(チャールズ・シュワブUK マネジングディレクター)
- 経済活動は健全だが、労働市場の過熱リスクはない
- 金利は緩やかに引き下げられるかもしれないが、低下基調は続く
イアン・リンジェン氏(BMOキャピタル・マーケッツ 米金利戦略責任者)
- 最新の雇用統計は残念な内容で、ノイズが多過ぎて労働市場の状況を把握し直すことが難しい
まとめ
10月の米雇用統計は、ハリケーンや大規模なストライキの影響により、2020年以来の低い伸びとなった。市場関係者の見方は、データの弱さを一時的な要因によるものとみなす一方で、FOMCによる緩和的な金融政策の継続を予想している。多くの専門家が、11月と12月のFOMC会合で25bpの利下げを予想しているが、労働市場の正常化や経済のソフトランディングへの期待も示されている。
債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
今日
昨日
総合的利下げ織り込み(前日比)
今日
昨日
次回利下げ確率(前日比)
2024/11/07(次回FOMC) 1回⇨0.25%
- 0回→3.56%(-6.38%)
- 1回→96.44%(+6.38%)
- 2回→0%(%)
年内利下げ確率
- 1回→16.38%(-12.62%)
- 2回→83.62%(+12.62%)
- 3回→0%(%)
米国債は下落、利回りは上昇
国債利回りの変化
- 米30年債利回り:4.58%(前営業日比+10.1bp、+2.26%)
- 米10年債利回り:4.38%(前営業日比+9.7bp、+2.27%)
- 米2年債利回り:4.21%(前営業日比+3.5bp、+0.84%)
市場の反応と見通し
- 雇用統計発表後、一時的に買われたが、その後売りに転じる
- 来週の四半期定例入札や米大統領選、FOMC決定を控え、リスク減らしの動き
- ブラックロックのリック・リーダー氏:雇用統計に留意するが、天候の影響が不透明なため執着しない。FOMCは来週25bpの利下げを実施し、12月にも行う可能性
国債利回りの上昇要因
- 大統領選の接戦予想と共和党候補の当選確率上昇
- トランプ氏の政策(新たな関税導入など)がインフレを助長する可能性
- 大統領選の結果に関わらず、米国の財政状況悪化の予想
雇用統計の影響
- 非農業部門雇用者数が予想を大幅に下回る(前月比1.2万人増、2020年12月以来の最小の伸び)
- ボーイングのストライキや大型ハリケーンの被害などの一時的な影響
- FRBが0.25%ポイントの利下げを行う確率が上昇(98%)
今後の見通し
- 来週の財務省による1,250億ドルの国債入札が相場の重しになる可能性
- 10年債利回りは4.361%まで上昇、7月5日以来の高水準
- 2年債利回りは4.201%まで上昇、一時3カ月ぶりの高水準
- 2年債と10年債の利回り格差は約5bp拡大し、16bpに
まとめ
米国債市場では、雇用統計の発表を受けて一時的に買いが入ったものの、その後売りに転じた。
来週に控える米大統領選やFOMC決定を前に、リスクを減らす動きが広がっている。市場関係者は、雇用統計の弱さを一時的な要因によるものとみなしつつも、FRBによる利下げの継続を予想している。
国債利回りは上昇し、10年債利回りは4カ月ぶりの高水準を付けた。今後は、大統領選の結果や財務省の国債入札が相場に影響を与える可能性がある。
為替市場(FX) 通貨強弱(前日)
通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑