2024/12

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/12/11

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日のマーケットの動き 

米国株式市場:CPI発表控え警戒ムード、主要3指数が続落

主要指数の推移

  • S&P500種株価指数:6,034.91 (-17.94, -0.30%)
  • ダウ工業株30種平均:44,247.83 (-154.10, -0.35%)
  • ナスダック総合指数:19,687.24 (-49.45, -0.25%)

主要セクターと個別銘柄の動き

  • 情報技術セクター下落:オラクル株の決算不振が影響
  • 半導体株下落:エヌビディアに対する中国の独占禁止法違反調査の影響
  • アルファベット株上昇:新しい量子チップ「ウィロー」の発表が好感
  • アラスカ航空株急騰:第4四半期の利益見通し上方修正
  • ボーイング株上昇:「737MAX」の生産再開報道

市場関係者の見解

インタラクティブ・ブローカーズのホセ・トレス氏

  • CPI発表を前にアニマルスピリッツ(投資家心理)は落ち着いている
  • 今年最後のCPIデータを控え、米国株は最高値近辺で小動き
  • CPI統計では総合指数の上昇が再び加速する見通し

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH)のウィン・シン、エリアス・ハダッド両氏

  • 米国の経済状況が好調なことを踏まえると、利下げを急ぐ必要はない
  • 利下げを決めても、来年1月以降は金利据え置きにつながるタカ派な利下げになる

パイパー・サンドラーのクレイグ・ジョンソン氏

  • CPI発表を控え、一部で利益確定の動きが出たため、上昇の勢いは弱まった
  • 主要な上昇トレンドは依然として健在で、株高の裾野は広がっている
  • 有力セクターについては、下落局面を買いの好機として利用すべき

eToroのブレット・ケンウェル氏

  • CPI統計で、食品とエネルギーを除くコア指数の前年比上昇率に注目
  • コアCPIの伸びが予想通りか下振れなら、利下げが確実視される
  • 予想を上回るようなら、追加利下げの是非を巡り一定の疑問が生じ得る

まとめ

米国株式市場は、11月の消費者物価指数(CPI)発表を控えた慎重ムードから続落した。市場関係者は、CPIの結果が来週の連邦準備理事会(FRB)の金利決定に影響を与える可能性があると指摘している。CPIが予想通りとなれば、FRBが25ベーシスポイント(bp)の利下げを実施するゴーサインと受け止められるだろう。

一方で、米国の経済状況が好調なことを踏まえると、利下げを急ぐ必要はないとの見方もある。主要な上昇トレンドは依然として健在で、株高の裾野は広がっているため、有力セクターについては下落局面を買いの好機として利用すべきとの意見もある。

投資家は、CPIの結果を注視しつつ、FRBの金融政策の方向性を見極める必要がある。特にコアCPIの伸びが予想を上回るようなら、追加利下げの是非を巡り一定の疑問が生じる可能性があるため、慎重な投資判断が求められる。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

アメリカ 利下げ織り込み

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

現在の米政策金利⇨450-475(4.50%)

2024/12/18(次回FOMC) 1回⇨0.25% 

  • 0回→14.16%(0%)
  • 1回→85.84%(+0%)
  • 2回→0%(%)

来年12まで利下げ確率

  • 2回→0%(%)
  • 3回→61.74%(+12.00%)
  • 4回→38.26%(-12.00%)

米国債券市場:入札控え続落、10年債利回りは4.2%台に

国債利回りの推移

  • 米30年債利回り:4.42% (+3.1bp, +0.70%)
  • 米10年債利回り:4.23% (+2.5bp, +0.60%)
  • 米2年債利回り:4.14% (+1.8bp, +0.45%)

主要イベントと市場の反応

  • 10・30年債入札に備えた動きが続き、利回りは上昇
  • 3年債入札(発行額580億ドル)の最高落札利回りは4.117%、市場への影響は限定的
  • 消費者物価指数(CPI)や卸売物価指数(PPI)の発表待ちの状況

市場の見通し

  • 連邦公開市場委員会(FOMC)で25ベーシスポイント(bp)の利下げ可能性は86%と織り込まれている
  • 1月は金利据え置きとの見方が最も多い

まとめ

米国債市場は、10・30年債入札に備えた動きから続落した。指標となる10年債利回りは2.5ベーシスポイント(bp)上昇の4.224%、2年債利回りは2.4bp上昇の4.151%となった。2年債・10年債利回り差は、7bpとほぼ変わらずだった。

市場は、今週予定されている消費者物価指数(CPI)や卸売物価指数(PPI)の発表を待つ状況となっている。また、17─18日までの連邦公開市場委員会(FOMC)では、25bpの利下げ可能性を86%と織り込んでいる一方、1月は金利据え置きとの見方が最も多い

この日実施された3年債入札(発行額580億ドル)は堅調な需要を集め、最高落札利回りは4.117%と入札前取引の水準をわずかに上回った。

為替市場(FX) 通貨強弱

通貨全体(前日)
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

為替市場:米金利上昇を背景にドル高、円は152円台に下落

主要通貨の推移

  • ブルームバーグ・ドル指数:1,282.32 (+1.63, +0.13%)
  • ドル/円:¥151.94 (+¥0.73, +0.48%)
  • ユーロ/ドル:1.0527(−0.0027, -0.26%)

市場の主な動き

  • 米国債利回りの上昇を背景に、ブルームバーグ・ドル・スポット指数が3営業日続伸
  • ユーロがポンドに対し2022年以来の安値をつけ、円も対ドルで売られる
  • 豪ドル/米ドルは一時8月以来の安値を付け、ニュージーランドドル/米ドルも下落
  • カナダドルは対米ドルで2020年4月以来の安値を記録

市場関係者の見解

マネックスの外国為替トレーダー、ヘレン・ギブン氏
  • 市場心理は来週の米利下げで固まりつつあるが、来年1月の追加利下げ観測は大幅に後退
  • 緩和策に関しては二者択一の状況になりそう
ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH)
  • 日本銀行による利上げ観測の後退が円安の背景
  • 日米の金融政策見通しが劇的に変化するまで、円相場は当面、1ドル=150-155円のレンジで推移すると予想
三菱UFJアセットマネジメント戦略運用部の加藤章夫シニアマネジャー
  • 円相場は来年、160円を超えて円安・ドル高が進むだろうと指摘
  • 日本銀行は円相場の下落について非常に懸念していると述べた

まとめ

ニューヨーク外国為替市場では、米国債利回りの上昇を背景にドルが上昇し、主要通貨に対するドル指数は0.23%高の106.4となった。ドル/円は0.47%高の151.925円で取引を終えた。

市場は、11日発表される米消費者物価指数(CPI)が米金利の道筋に関する手がかりを示すか注目しており、CPIが強めの数字となれば、米連邦準備理事会(FRB)がややタカ派的な見通しを示す可能性があるとの見方がある。

一方、円は対ドルで続落し、一時、日中としては11月27日以来の安値となる152円18銭まで売られた。日本銀行による利上げ観測の後退が背景にあるとみられている。

豪ドルやニュージーランドドルも対米ドルで下落し、カナダドルは2020年4月以来の安値を記録した。

コモディティ市場

原油、中国の景気刺激策期待で小幅高

ニューヨーク原油先物相場

  • 小幅高で終了
  • 中国の貿易統計で弱さが示されたものの、より大胆な景気刺激策への期待から買いが優勢

中国の貿易統計と政策方針

  • 11月の中国輸入は3.9%減少、2月以来の大幅減少で需要への悪いシグナル
  • 中国共産党指導部は、2025年に金融緩和と財政支出の拡大を進める方針を示す

市場の注目点

  • OPEC(石油輸出国機構)とIEA(国際エネルギー機関)の市場見通し
  • 11日の米消費者物価指数(CPI)

中東情勢

  • シリアのアサド政権崩壊による権力の空白と混乱の拡大懸念
  • 地域紛争の激化による原油供給減少の可能性とリスクプレミアムの上昇

原油価格の動向

  • WTI先物1月限:前日比22セント(0.3%)高の1バレル=68.59ドルで終了
  • 北海ブレント2月限:5セント(0.1%)上昇の72.19ドルで引け

金、米インフレ指標に注目し続伸

金スポット相場

  • 3営業日続伸、最近の狭いレンジを上抜ける
  • 市場の関心は米国の主要インフレ指標に移行

米国のインフレ指標

  • 11日に消費者物価指数(CPI)、12日に生産者物価指数(PPI)が発表予定
  • FOMC(連邦公開市場委員会)会合を来週に控え、インフレ環境を把握する最後の手掛かり

金価格を支える要因

  • 中国による金購入再開を受けた中央銀行からの買い増加期待
  • シリアのアサド政権崩壊への懸念から逃避需要

金価格の動向

  • 金スポット価格:前日比32.48ドル(1.2%)高の1オンス=2,692.78ドル
  • 金先物2月限:32.60ドル(1.2%)上げて2,718.40ドルで引け

まとめ

原油市場では、中国の貿易統計で弱さが示されたものの、より大胆な景気刺激策への期待から買いが優勢となり、小幅高で終了した。市場は、OPECとIEAの市場見通しや米国のCPIに注目している。また、中東情勢の悪化による原油供給減少の可能性とリスクプレミアムの上昇も懸念されている。

金市場では、金スポット相場が3営業日続伸し、最近の狭いレンジを上抜けた。市場の関心は米国の主要インフレ指標に移っており、インフレ抑制の進展が失速すれば利下げの妨げになりかねない。中国による金購入再開への期待やシリアのアサド政権崩壊への懸念も金価格を支えている。