2024/12

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/12/18

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日のマーケットの動き 

米国株式市場:FOMC控え、慎重ムードで下落

主要指数の動向

  • S&P500種株価指数: 6050.61 (-23.47, -0.39%)
  • ダウ工業株30種平均: 43449.90 (-267.58, -0.61%)
  • ナスダック総合指数: 20109.06 (-64.83, -0.32%)
  • ナスダック100指数: -0.4%

注目点

  • ダウ工業株30種平均は9営業日続落 (1978年以来の長期連続安)
  • 11月の米小売売上高は個人消費の底堅さを示す
  • 11月の米鉱工業生産指数は予想外に低下 (3カ月連続のマイナス)

FOMC (Federal Open Market Committee, 連邦公開市場委員会) 会合への注目

市場予測

  • 25ベーシスポイント (bps, 1bps=0.01%) の利下げがコンセンサス
  • 今後数カ月の金融政策の方向性は不透明

市場関係者の見解

  • イアン・リンジェン氏 (BMOキャピタル・マーケッツ): 25bpsの利下げ予測は変わらず、パウエルFRB議長は2025年早期の利下げ一時停止に向けて市場に準備を促す可能性
  • ブライアン・モイニハン氏 (バンク・オブ・アメリカCEO): フェデラルファンド金利誘導目標が3.75%まで引き下げられる (現行水準から3回の追加利下げを意味)
  • クリス・ラーキン氏 (モルガン・スタンレー傘下Eトレード・ファイナンシャル): 強い経済統計が続けば1月の利下げ見送り説が強化される可能性
  • トム・エッセイ氏 (ニュースレター「ザ・セブンズ・リポート」創業者): FOMCの2025年の利下げに関する発言が株式や債券の方向性を決定付ける

個別企業動向

  • ファイザー: +4.7% (2025年通期の売上高と利益予想がアナリスト予想とほぼ一致)
  • ウォルト・ディズニー: 英BBC放送のスタジオ部門と協力し、「ブルーイ」の劇場用長編映画を2027年に公開すると発表

まとめ

米国株式市場は下落し、ダウ工業株30種平均は1978年以来の9営業日続落となった。

11月の小売売上高は個人消費の底堅さを示したが、18日のFOMC会合を控えて慎重ムードが強まった

市場は25bpsの利下げをほぼ完全に織り込んでおり、注目は同時に公表される経済見通しである。市場関係者の見解は様々だが、FOMCの2025年の利下げに関する発言が株式や債券の方向性を決定付けるとの意見もある

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

アメリカ 利下げ織り込み

今日

昨日

2024/12/18(次回FOMC) 次回利下げ確率(前日比)

現在の米政策金利⇨450-475(4.50%)

 ※1回⇨0.25% 

  • 0回→4.59%(0%)
  • 1回→95.41%(0%)
  • 2回→0%(%)

来年12まで利下げ確率(回数)

※1回⇨0.25%

  • 2回→12.63%(+1.47%)
  • 3回→87.37%(-1.47%)
  • 4回→0%(0%)

米国債利回り、FOMC控え不安定な動き

主要指標の変化

  • 米30年債利回り: 4.58% (-1.5bp, -0.32%)
  • 米10年債利回り: 4.39% (-0.4bp, -0.09%)
  • 米2年債利回り: 4.24% (-0.8bp, -0.20%)

市場の反応

  • 英国債の売りと原油安の影響で朝方は下落するも、その後反転
  • 20年債入札での需要の弱さから上昇分を縮小
  • 10年債利回りは一時4bp余り上昇し、11月21日以来の高水準を付ける

20年債入札の結果

  • 最高落札利回りがWI (When-Issued, 入札前取引) 利回りを1.5bp上回る
  • プライマリーディーラー落札分: 17.9% (前回より減少)
  • 直接応札の落札分: 20.1% (急伸)
  • 間接応札の落札分: 低下

フェデラルファンド (FF) 金利先物市場の動向

市場予測

  • 大口の取引は買い傾斜が継続
  • FF金利スワップ市場は18日の発表に向けて約22bpの利下げを織り込む
  • 12月と1月会合を合わせた緩和の織り込み具合は合計で27bp

市場関係者の見解

  • ブレンダン・マーフィー氏 (インサイト・インベストメント北米債券責任者): 最近のデータが比較的強く、利下げの必要性が明白ではないという課題を抱えている

まとめ

米国債市場は不安定な取引の中で利回りが低下した。

18日までのFOMCでは利下げが広く予想され、当面は金利引き下げを一時停止する方針が示される可能性が高いとみられている。

10年債利回りは7日ぶりに低下し、2年債利回りは一時3週間ぶりの高水準を付けた。投資家はFRBの金利決定とは別に、四半期経済予測にも注目している。

FF金利先物市場では大口の買い傾斜が継続し、FF金利スワップ市場では約22bpの利下げが織り込まれている。

市場関係者からは、最近のデータが比較的強く、利下げの必要性が明白ではないとの意見も出ている

為替市場(FX) 通貨強弱

通貨全体(前日)
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

ドル、小売売上高受けて上昇 – FOMCに注目集まる

主要通貨の変化

  • ブルームバーグ・ドル指数: 1289.48 (+0.94, +0.07%)
  • ドル/円: ¥153.53 (-¥0.62, -0.40%)
  • ユーロ/ドル: 1.0490(−0.0022, -0.21%)

市場の反応

  • ブルームバーグ・ドル指数は小幅高
  • ドルは対円で下げ、1ドル=153円に近づく
  • 米小売売上高は強弱混在した統計となり、米国債利回りを圧迫

市場の注目点

  • トレーダーの関心は18日のFOMC会合に集中
  • 金利スワップ市場は18日の25bp利下げを約90%の確率として織り込む

各国通貨の動向

  • ドル/カナダ・ドル: 一時2020年3月以来の高値を付ける (カナダのフリーランド財務相辞任の影響)
  • ブラジル・レアル: 過去最安値 (債務と財政赤字拡大への懸念)
    • 中央銀行は30億ドル余りのドル売り介入を実施

市場関係者の見解

  • シティのエコノミスト: 個人消費は全般的に底強さを維持しているが、今後の軌道は労働市場の堅調さに依存
  • ストラテジスト: 円安がこれ以上進行すれば日本当局による口先介入や日銀への利上げ圧力につながる可能性

まとめ

外国為替市場ではドルが主要通貨に対して上昇し、ブルームバーグ・ドル指数は小幅高となった。

米小売売上高の伸びが予想を上回ったことがドルを押し上げた一方、対円では下落し1ドル=153円に近づいた。

市場の関心は18日のFOMC会合に集中しており、金利スワップ市場では25bpの利下げが約90%の確率で織り込まれている

ドル/カナダ・ドルは2020年3月以来の高値を付け、ブラジル・レアルは過去最安値を記録するなど、各国通貨の動きにも注目が集まっている。

市場関係者からは、個人消費の底堅さや円安進行に対する警戒感が示されている

コモディティ市場

原油価格、中国需要懸念で続落

ニューヨーク原油先物の動き

  • 続落
  • 中国需要懸念が意識される

原油先物の年後半の動向

  • 約14%下落 (2025年の需給への懸念を背景)
  • 10月半ば以降は狭いレンジでの推移
  • 中国需要に対する悲観から、レンジ相場の上限から離れる

市場関係者の見解

  • ロバート・ヨーガー氏 (みずほセキュリティーズUSAエネルギー先物部門ディレクター): 中国のデータをきっかけにした弱気モメンタムが、相場の上抜け期待を打ち砕いた

その他の要因

  • パレスチナ自治区ガザでの停戦交渉の進展 (イスラエル当局者が現実的な見通しと発言)

主要指標の変化

  • WTI先物1月限 (NYMEX): 70.08(−0.63, -0.9%)
  • 北海ブレント2月限 (ICE): 73.19(−0.72, -1%)

金、FOMC控え売りが優勢

金相場の動き

  • 下落
  • 主要中央銀行の政策発表を控え、売りが優勢

年初来の金スポット価格

  • 28%余り上昇
  • 年間ベースで2010年以来の大幅高に向かう

市場関係者の見解

  • マックス・レイトン氏 (シティグループ商品調査グローバル責任者): 金はややゴルディロックス的な状況にあり、インフレ率の高低に関わらず米経済減速と金利低下から恩恵を受けられる

主要指標の変化

  • 金スポット価格: 2647.71(−5.01, -0.2%)
  • 金先物2月限 (NYMEX): 2662(−8, -0.3%)

まとめ

原油市場では、中国需要懸念を背景にニューヨーク原油先物が続落した。原油先物は年後半に約14%下落しており、中国需要に対する悲観から狭いレンジ相場の上限から離れた。

市場関係者からは、中国のデータをきっかけにした弱気モメンタムが相場の上抜け期待を打ち砕いたとの見方が示された。

一方、金市場では主要中央銀行の政策発表を控え売りが優勢となり、金相場は下落した。ただし、金スポット価格は年初来で28%余り上昇しており、年間ベースでは2010年以来の大幅高に向かっている。

市場関係者からは、金がインフレ率の高低に関わらず米経済減速と金利低下から恩恵を受けられるとの見解が示された