2024/12

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/12/28

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日のマーケットの動き 

米国株式市場:ハイテク株中心に売られ主要3指数下落、週間では上昇

主要指数の動向

  • S&P500種株価指数: 5970.84 (-66.75, -1.11%)
  • ダウ工業株30種平均: 42992.21 (-333.59, -0.77%)
  • ナスダック総合指数: 19722.03 (-298.33, -1.49%)

市場の状況

  • 取引量が少ないため、値動きが大きくなる傾向
  • ナスダック100指数は1.4%下落
  • 大型ハイテク株が下げの中心

専門家の見解

  • ケニー・ポルカリ氏(スレートストーン・ウェルス)
    • 週末と祝日の影響で取引量が少なく、動きが増幅される可能性
    • 今週は大きな投資判断を避けるべき
  • ジェイソン・プライド氏、マイケル・レイノルズ氏(グレンミード)
    • 超大型株やテクノロジー株には大幅なプレミアムが残っている
    • 収益が予想を下回った場合、下落につながる可能性
    • ポートフォリオの多様化が重要
  • トム・エッセイ氏(ザ・セブンズ・リポート)
    • 市場の陶酔感はなくなり、投資家は平常心を取り戻している
    • アドバイザーは最近のボラティリティーを無視しており、リスクが高い

まとめ

米国株式市場は、主要3指数がそろって下落して取引を終えました。ハイテク株やグロース株が売り圧力にさらされ、S&P500の全セクターが下落しました。

専門家は、取引量が少ない中で値動きが増幅されやすいことや、超大型株やテクノロジー株のバリュエーションに注意が必要だと指摘しています。

また、投資家は平常心を取り戻しつつあるものの、アドバイザーがボラティリティーを無視していることがリスクになり得ると警鐘を鳴らしています。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

アメリカ 利下げ織り込み

今日

昨日

2025/1/29(次回FOMC) 次回利下げ確率(前日比)

現在の米政策金利⇨425-450(4.25%)

 ※1回⇨0.25% 

  • 0回→89.31%(+2.14%)
  • 1回→10.69%(-2.14%)

来年12まで利下げ確率(回数)

※1回⇨0.25%

  • 1回→48.45%(-0.39%)
  • 2回→51.55%(+0.39%)

米国債市場:利回り曲線はスティープ化、2年債利回りは低下

  • 2年債のみ上昇、他の年限は下落
  • 利回り曲線のスティープ化が進行
    • 2年債と10年債の利回り差が30bp超(2022年以来)
    • 12月第1週までは逆イールドの状態

市場の状況

  • 薄商いの中、国債利回りが上昇
  • 来週発表される経済指標に注目が集まる

専門家の見解

  • ジャック・マッキンタイア氏(ブランディワイン・グローバル・インベストメント・マネジメント)
    • 米株式市場の売り圧力が国債相場に影響
    • 潜在的な富の移転を示唆し、景気見通しが変わる可能性
    • 見通しが悲観的になれば、米国債への投資意欲に影響
  • ブライス・ドーティ氏(シット・フィクスド・インカム・アドバイザーズ)
    • 投資家の税金対策が株式売却の一因となり、年末年始にかけて国債相場に影響の可能性
    • 薄商いの中、相場の振れが拡大
    • 株式と債券の双方が税金対策の影響を受けている

今後の注目点

  • 12月30日: 住宅販売保留指数
  • 12月31日: S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数
  • 1月2日: 週間新規失業保険申請件数

まとめ

米国債市場では、2年債のみが上昇し、他の年限は下落しました。利回り曲線のスティープ化が進行し、2年債と10年債の利回り差が2022年以来の30bp超となりました。

専門家は、米株式市場の売り圧力や投資家の税金対策が国債相場に影響を与えている可能性を指摘しています。

また、景気見通しが悲観的になれば、米国債への投資意欲が影響を受ける可能性があるとの見方も示されました。

 

為替市場(FX) 通貨強弱

通貨全体(前日)
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

外国為替市場:円は対ドルで小幅高、介入警戒感も

  • 円が対ドルで小幅高
    • 加藤財務相の発言が円買いを誘う
    • 一時は1ドル=157円35銭まで上昇
    • ニューヨーク時間午後には157円90銭台まで伸び悩み

専門家の見解

  • ジョーダン・ロチェスター氏(みずほセキュリティーズ)
    • 米国の関税引き上げリスクと米金融当局の限定的な利下げ見通しが円安要因
    • 円が160円を割り込み、162円を模索する動きになれば、円買い介入の可能性
  • キット・ジャックス氏(ソシエテ・ジェネラル)
    • 来年の日銀利上げと米債利回り低下見通しから、ドル/円相場が来年末までに130円台半ばになることを示唆

その他の通貨の動向

  • 中国人民元: オンショア取引で13カ月ぶりの安値に迫る(1ドル=7.2950元)
  • 韓国ウォン: 16年ぶりの安値(1ドル=1486.7ウォン)
  • ビットコイン: 1.56%安の9万4196ドル(年間では約122%上昇)

まとめ

外国為替市場では、円が対ドルで小幅高となりました。加藤財務相の発言が円買いを誘ったものの、ニューヨーク時間午後には伸び悩む展開となりました。

専門家は、米国の関税引き上げリスクと米金融当局の限定的な利下げ見通しが円安要因になると指摘しており、円が160円を割り込むような動きになれば、円買い介入の可能性があるとの見方を示しました。

一方、来年の日銀利上げと米債利回り低下見通しから、ドル/円相場が来年末までに130円台半ばになるとの予測も出ています。

コモディティ市場

原油市場の動向

  • ニューヨーク原油先物相場は上昇
    • 年末の薄商いの中、来年の見通しや中東情勢が意識される
    • WTIのボラティリティー指数は7月以来の低水準

中東情勢

  • イエメンの発電所や港湾、首都の空港をイスラエルが攻撃
    • イスラエルは標的を親イラン武装組織フーシ派が支配していると主張
    • フーシ派は紅海の海運を脅かしており、石油タンカーは長距離航路を余儀なくされている

原油市場の見通し

  • 10月中旬以降、小幅なレンジで推移し、年間では小幅なマイナスの見込み
  • 来年は中国の需要減速と世界的な生産拡大により、需給は供給超過の懸念
  • トランプ次期政権下でイラン産原油に対する制裁強化の可能性もあり、トレーダーは慎重姿勢

米国の原油在庫とプロンプトスプレッド

  • 米国の原油在庫は先週に420万バレル減少
  • メキシコ湾岸の製油所稼働率は5年ぶりの高水準
  • WTI先物期近2限月の価格差(プロンプトスプレッド)は、バレル当たり40セント余りの期近高を示し、目先の供給引き締まりを示唆

金市場の動向

  • 金相場はホリデーシーズンの薄商いの中で下落
    • 前日発表の失業保険統計は強弱まちまちで、米政策金利見通しへの影響は限定的
  • 年間では約27%高の好調なパフォーマンス
    • 米国の金融緩和や安全資産需要、中央銀行の買い入れが支援材料
    • トランプ氏勝利によるドル高で、最近は上昇勢いが失速

まとめ

原油市場では、年末の薄商いの中、来年の見通しや中東情勢が意識され、先物相場が上昇しました。WTIのボラティリティー指数は7月以来の低水準となっています。来年は中国の需要減速と世界的な生産拡大により、需給は供給超過になるとの懸念がある一方、トランプ次期政権下でのイラン産原油制裁強化の可能性もあり、トレーダーは慎重姿勢を維持しています。

金市場では、ホリデーシーズンの薄商いの中で下落しました。年間では約27%高の好調なパフォーマンスを見せていますが、トランプ氏勝利によるドル高の影響で、最近は上昇勢いが失速しています。