2024/12

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/12/31

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日のマーケットの動き 

米国株式市場、薄商いの中大幅続落

主要指数の動向

  • S&P500種株価指数が3営業日続落、前週末比1.7%安の場面も
  • ダウ工業株30種平均、ナスダック総合指数も続落
  • テクノロジー銘柄が軟調、アップルやテスラ、マイクロソフトが下落

市場の関心事

  • 裾野の広がりに欠けるとの懸念はあるが、上昇が止まるとの予想は少ない
  • 2025年の国際貿易を巡る不透明感からリスクオフの動きも
  • 年末の税金対策、バリュエーション、国債利回りの上昇、2025年に関する不透明感など、リスク回避ムードが高まっている

専門家の見解

  • オプティジェスチョンのファンドマネジャー、ニコラス・ドモン氏
    • 米国株への投資が有望、グロース株のアウトパフォームと良好な業績見通しから楽観的
  • コーレ・キャピタル・マーケッツのチーフ市場アナリスト、ティム・ウォタラー氏
    • 年末に向けて不安感があり、一部のトレーダーはリスクオフを進めている

その他の注目点

  • 韓国チェジュ航空の事故を受け、ボーイング株が一時下落
  • カーター元米大統領の死去に伴い、2025年1月9日の米株式市場は休場

まとめ

米国株式市場は、年末に向けて薄商いの中、リスク回避ムードが強まり主要指数が続落

ただし、2024年通年では大幅な上昇基調にある。市場の関心事は、ハイテク大手銘柄の動向や2025年の国際貿易の不透明感

専門家の見解は、米国株への投資の有望性を指摘する一方、年末に向けた不安感も示唆している。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

アメリカ 利下げ織り込み

今日

昨日

2025/1/29(次回FOMC) 次回利下げ確率(前日比)

現在の米政策金利⇨425-450(4.25%)

 ※1回⇨0.25% 

  • 0回→88.78%(-1.06%)
  • 1回→11.22%(+1.06%)

来年12まで利下げ確率(回数)

※1回⇨0.25%

  • 1回→0%(-27.32%)
  • 2回→0%(-72.68%)
  • 3回→13.20%(+13.20)
  • 4回→86.80%(86.80)

米国債相場、株安受け上昇

国債利回りの変化

  • 米30年債利回り: 4.75% (-6.8bp, -1.42%)
  • 米10年債利回り: 4.53% (-9.3bp, -2.00%)
  • 米2年債利回り: 4.24% (-8.4bp, -1.95%)

市場の関心事

  • 年内最後の取引日(31日)に月末の買いが入るとの期待から堅調な展開
  • 中期ゾーンの国債が特に買われる
  • 株安を受けて債券市場に資金が流入、国債利回りが低下

経済指標の影響

  • 12月のMNIシカゴ購買部協会景況指数が市場予想に反して低下
  • 11月の中古住宅販売成約指数は4カ月連続の上昇

専門家の見解

  • ブリン・マウアー・トラストの債券部門ディレクター、ジム・バーンズ氏
    • 株式市場の影響を受けて、利益確定した資金が債券に振り向けられている可能性
    • 最近の利回り上昇を踏まえると、債券市場は魅力的になっている

まとめ

米国債市場では、年内最後の取引日を控え、月末の買いが入るとの期待から堅調な展開となった。

特に中期ゾーンの国債が買われ、10年債利回りは7.2bp低下の4.549%、2年債利回りは7.4bp低下の4.252%となった。

株安を背景に債券市場に資金が流入したことが、国債利回りの低下につながった。一方、経済指標では、シカゴ購買部協会景況指数が予想に反して低下したものの、中古住宅販売成約指数は4カ月連続で上昇した。専門家は、最近の利回り上昇により債券市場の魅力が高まっていると指摘。

 

為替市場(FX) 通貨強弱

通貨全体(前日)
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

外国為替市場、円は対ドルで一時上昇(円高)もその後上げ幅縮小

主要通貨の動き

  • 円が対ドルで上昇、一時0.76%高の1ドル=156円67銭を付ける
  • 円は他の主要10通貨全てに対して上げる
  • ドル指数も一時0.3%上昇し、2022年11月以来の高値を付ける
  • ユーロは対ドルで一時0.5%下落

市場の関心事

  • 日本当局はドル・円が160-162円の水準まで上昇するのを食い止めたい
  • 2025年1-3月期にかけて、ドル・円の上昇とそれに対する警戒感のせめぎ合いが予想される
  • 年末のリバランシングがドルを支えている

専門家の見解

  • ジェフリーズのグローバル為替責任者ブラッド・ベクテル氏
    • 日本当局はドル・円が160-162円まで上昇するのを食い止めたいと予想
    • そのせめぎ合いは2025年1-3月期に見られると予想
  • マネックスの外国為替トレーダー、ヘレン・ギブン氏
    • 年末のリバランシングがドルを支えていると述べる

まとめ

外国為替市場では、円が対ドルで上昇し、一時0.76%高の1ドル=156円67銭を付けた。

円は他の主要10通貨全てに対しても上げた。一方、ドル指数も一時0.3%上昇し、2022年11月以来の高値を付ける場面があった。

市場では、日本当局がドル・円の160-162円への上昇を食い止めたいと予想されており、2025年1-3月期にかけてそのせめぎ合いが見られると専門家は指摘している。

また、年末のリバランシングがドルを支えているとの見方もある。ユーロは対ドルで一時0.5%下落した。

コモディティ市場

原油相場は続伸、2週間ぶり高値を記録

WTI原油先物の動き

  • ニューヨーク原油相場は続伸し、終値では2週間ぶりの高値となる71ドル弱
  • WTI先物は100日間移動平均を超えたところで、さらなる買いを集める
  • 北海ブレント原油では、アルゴリズムトレーダーがネットショートからネットロングに転じる

市場の関心事

  • 平年より寒冷な冬になるとの予報を受け、天然ガス先物が20%上昇
  • 天然ガス需給のタイト化が、短期的に原油需要を刺激する可能性
  • 来年の供給超過に対する懸念と中東の地政学的リスクの間で、市場は動きづらい状況

専門家の見解

  • TDセキュリティーズの商品戦略世界責任者、バート・メレク氏
    • 寒冷な天気の予報と地政学リスクで、裁量権のあるトレーダーがロングポジションを積み上げ、価格上昇を受けた追随買いを呼び込んだと解説

まとめ

原油市場では、WTI先物が100日間移動平均を超えたことや、北海ブレント原油でアルゴリズムトレーダーがネットロングに転じたことなどから、続伸し2週間ぶりの高値となった。

平年より寒冷な冬になるとの予報を受けた天然ガス先物の上昇も、原油価格を押し上げた。ただし、市場は来年の供給超過に対する懸念と中東の地政学的リスクの間で動きづらくなっている。

金相場は続落

金価格の動き

  • ニューヨーク金相場は続落し、一時は約1%下げて1オンス=2596.19ドルを付ける
  • 年初からは26%高と、21世紀入り後でトップクラスの年間上昇率

金価格を支える要因

  • 米金融緩和と地政学リスクの継続
  • 中央銀行による金の購入

まとめ

金相場は、薄商いの中で売りが優勢となり続落。中心限月2月物の清算値は前週末比13.80ドル(0.52%)安の1オンス=2618.10ドルとなった。

ただし、年初からは26%高と、21世紀入り後でトップクラスの年間上昇率を維持している。金価格は、米金融緩和や地政学リスクの継続、中央銀行による購入などに支えられている。