2024/12

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/12/7

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

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初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日のマーケットの動き 

米国株式市場、雇用統計受け利下げ観測で最高値更新

S&P500種株価指数が過去最高値を更新

  • 11月の雇用統計発表後に上昇
  • 今年57回目の最高値更新

11月雇用統計の影響

  • 非農業部門雇用者数は回復傾向
  • 失業率は上昇
  • 労働市場は減速しているが著しい悪化はない

12月のFOMC会合での利下げ観測が強まる

  • 雇用統計は投資家に安心材料を提供
  • 市場は12月の利下げを支持

市場関係者の見解

ブレット・ケンウェル氏(eToro)

  • 雇用統計は投資家が必要としていた安心材料
  • 労働市場が崖っぷちではないことを再確認
  • 12月の利下げ見通しは変わらない

リック・リーダー氏(ブラックロック)

  • 12月利下げは確実だが、来週の消費者物価指数(CPI)も重要

クリシュナ・グーハ氏(エバコアISI)

  • 12月利下げ確定には「インフレチェック」が必要

2025年の米株式相場の見通し

ニコル・イヌイ氏(HSBC)

  • 利益成長と好調な経済を背景に上昇すると予想
  • S&P500種の来年の目標は6700

マイケル・ハートネット氏(バンク・オブ・アメリカ)

  • 米株と暗号資産にはフロス(泡)が生じつつある
  • S&P500種が6666に迫った場合、25年初頭に「オーバーシュート」のリスク

まとめ

11月の雇用統計発表後、米株式市場ではS&P500種株価指数が過去最高値を更新しました。雇用統計では、非農業部門雇用者数の回復が見られる一方、失業率は上昇しました。市場では12月のFOMC会合での利下げ観測が強まっています。

市場関係者の見解は、雇用統計が投資家に安心材料を提供したとしつつも、12月の利下げ確定には来週の消費者物価指数(CPI)も重要との意見もあります。

2025年の米株式相場については、HSBCのニコル・イヌイ氏は利益成長と好調な経済を背景に上昇すると予想する一方、バンク・オブ・アメリカのマイケル・ハートネット氏は米株と暗号資産にフロス(泡)が生じつつあると指摘しています。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

アメリカ 利下げ織り込み

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

現在の米政策金利⇨450-475(4.50%)

2024/12/18(次回FOMC) 1回⇨0.25% 

  • 0回→12.91%(-15.26%)
  • 1回→87.98%(+15.26%)
  • 2回→0%(%)

年内利下げ確率

  • 2回→0%(%)
  • 3回→38.74%(-21.40%)
  • 4回→61.26%(+21.40%)

米国債、利下げ観測で上昇(金利低下)

米国債相場が上昇(利回りは低下)

  • 2年債利回りは一時4.10%を下回る(10月下旬以来の低水準)

主要国債利回りの変動

  • 米30年債利回り: 0.02%低下
  • 米10年債利回り: 0.69%低下
  • 米2年債利回り: 1.22%低下

市場関係者の見解

モハメド・エラリアン氏(ブルームバーグ・オピニオン・コラムニスト)

  • 失業率上昇で米金融当局は25bp利下げに違和感を感じない

ケビン・フラナガン氏(ウィズダムツリー)

  • 雇用統計は最悪の事態を回避
  • 12月利下げへの扉は開いたまま
  • 短期債相場への支えは続くが、相場上昇には限りがある

FOMCと利下げ観測

12月FOMC会合での利下げ幅予想

  • 約20bpと、雇用統計発表前の約16bpから拡大

FRB当局者の発言

  • ボウマン理事: 利下げ判断には慎重を期す必要がある
  • ハマック総裁: 利下げペース鈍化の時期に達したか、近づいている
  • グールズビー総裁: 向こう1年で金利は低下、利下げペースは経済動向次第

取引終盤の国債利回り

利回りの変動

  • 10年債利回り: 3.3bp低下の4.149%
  • 2年債利回り: 5bp低下の4.096%

週初からの変動

  • 10年債利回り: 4.4bp低下
  • 2年債利回り: 7.6bp低下

まとめ

米国債相場は上昇し、利回りは低下しました。2年債利回りは一時4.10%を下回り、10月下旬以来の低水準をつけました。雇用統計の結果を受けて、12月のFOMC会合で0.25%ポイントの利下げが決定される確率は89%に上昇しています。

市場関係者は、雇用統計が最悪の事態を回避したと評価する一方、利下げ観測がすでに織り込まれていることから、相場上昇には限りがあるとの見方を示しました。FRB当局者の発言では、利下げ判断には慎重を期す必要があるとの意見や、利下げペースの鈍化時期に近づいているとの見解が示されました。

為替市場(FX) 通貨強弱

通貨全体(前日)
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

米ドル、利下げペース減速観測で上昇

ドルが上昇

  • 雇用統計発表直後はドル売りが優勢
  • 米消費者マインド指数が4月以来の高水準
  • 米金融当局者が利下げペースに慎重な姿勢

主要通貨の変動

  • ブルームバーグ・ドル指数: 0.22%上昇
  • ドル/円: 0.07%下落
  • ユーロ/ドル: 0.19%下落

米金融当局者の発言

ボウマン理事(FRB)

  • 基調的なインフレ率は目標の2%を上回っている
  • 利下げは慎重に進めるべき

ハマック総裁(クリーブランド連銀)

  • 利下げペースを減速させるべきポイントに近い

市場関係者の見解

バレンティン・マリノフ氏(クレディ・アグリコルCIB)

  • 投資家は11月の消費者物価指数(CPI)を重視
  • CPIはFOMC会合の結果に大きな影響を与える可能性

ジャネット・ムイ氏(RBCブルーイン・ドルフィン)

  • 12月利下げの可能性は高い
  • 米国の利下げペースは鈍化し始める
  • 米金融当局は再評価のために一時停止

主要通貨の動き

  • 対ドルで上昇し、主要10通貨で最高のパフォーマンス
  • 雇用統計発表直後は149円30銭台まで上昇
  • その後は上げ幅を縮小し、150円付近で推移

まとめ

外国為替市場ではドルが上昇しました。雇用統計発表直後はドル売りが優勢でしたが、米消費者マインド指数の高水準と米金融当局者の利下げペースに対する慎重な姿勢を受けて、ドルは上値を伸ばしました。

米金融当局者の発言では、ボウマン理事が利下げは慎重に進めるべきとの考えを示し、ハマック総裁は利下げペースを減速させるべきポイントに近いと述べました。

市場関係者は、11月の消費者物価指数(CPI)がFOMC会合の結果に大きな影響を与える可能性があると指摘しています。また、12月利下げの可能性は高いものの、米国の利下げペースは鈍化し始めるとの見方もあります。

コモディティ市場

原油先物、供給過剰懸念で続落

ニューヨーク原油先物が続落

  • 3週間ぶりの安値をつける
  • テクニカルな売りと供給過剰懸念が影響

OPECプラスの決定と市場の反応

  • 生産引き上げの先送りが下値を支える
  • 供給過剰への懸念が相場の重しに

短期移動平均が抵抗線に

  • WTIとブレントの短期移動平均が抵抗線となる
  • 商品投資顧問業者(CTA)による売りを誘発

市場関係者の見解

  • ダニエル・ガリ氏(TDセキュリティーズ)
    • CTAがブレントを売っており、原油価格を圧迫
    • 来週は売りの動きが強まると予想

主要原油先物の動き

  • WTI先物1月限: 1.6%下落、67.20ドルで終了(週間で1.2%下落)
  • 北海ブレント2月限: 1.4%下落、71.12ドルで引け

金、米利下げ観測で反発

ニューヨーク金相場が反発

  • 雇用統計を受けて12月の米利下げ観測が強まり支援

市場関係者の見解

  • オレ・ハンセン氏(サクソバンク)
    • 雇用統計は12月米利下げの見通しを変えるものではない
    • ユーロ圏やスイスも利下げに加わる可能性
    • ホリデーシーズンまで金の追い風になる

金価格の動き

  • スポット価格: 2.85ドル高の1オンス=2634.52ドル
  • 金先物2月限: 0.4%上昇し、2659.60ドルで引け

まとめ

原油市場では、ニューヨーク原油先物が3週間ぶりの安値をつけました。OPECプラスの生産引き上げ先送りが下値を支える一方、供給過剰懸念が相場の重しとなっています。短期移動平均が抵抗線となり、CTAによる売りも誘発されました。市場関係者は、来週は売りの動きが強まると予想しています。

一方、金相場ではニューヨーク金相場が反発しました。雇用統計を受けて12月の米利下げ観測が強まったことが支援材料となっています。市場関係者は、ユーロ圏やスイスも利下げに加わる可能性があり、ホリデーシーズンまで金の追い風になるとの見方を示しました。