2024/7

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/7/10

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています。

情報収集の時短にぜひ活用してください。

国内外の経済動向、株式市場、為替、金利、企業の業績など幅広いトピックについて、専門家による解説や独自の視点を交えて分析。

初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです。

昨日何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います。

金融市場が開いていれば(平日)毎朝更新しています。

X(Twitter)でも毎日の値動きやニュースを発信していますので、ぜひフォローよろしくおねがいします。

目次

株式市場(総合ニュース)

昨日(9日)は金利横ばい、ドル小幅高、株横ばいでした。

S&P 500種株価指数

  • 終値: 5576.98
  • 前営業日比: +4.13
  • 変化率: +0.07%

ダウ工業株30種平均

  • 終値: 39291.97
  • 前営業日比: -52.82
  • 変化率: -0.13%

ナスダック総合指数

  • 終値: 18429.29
  • 前営業日比: +25.55
  • 変化率: +0.14%

S&P 500種の動向

  • トレンド: 6営業日続伸、1月以来の長期連続高
  • 注目株: 金融株がしっかり
  • パウエル議長の発言: 雇用市場冷え込みの兆候強調
  • 市場所見: 年内利下げの可能性は維持

重要ポイント

パウエル議長の議会証言

  • 雇用市場のリスク: 雇用市場冷え込みの兆候
    • 失業率: 3カ月連続上昇
  • 利下げのタイムライン: 明確なタイムライン提供なし
  • 金融規制: 大手銀行に求める資本増強計画の修正で合意が近い

市場関係者のコメント

  • JPモルガン・チェース マイケル・フェローリ氏
    • 市場に年内の利下げに向けた準備を促す発言
  • ブック・リポート ピーター・ブックバー氏
    • 経済見通しと金融当局の二大責務におけるバランスの取れた見方
    • 9月利下げの可能性
    • 米国債利回り上昇はパウエル議長の発言に無関係の可能性
  • エバコア クリシュナ・グハ氏
    • パウエル議長の発言をハト派的に解釈
    • 11日のインフレ統計が評価を下支えする可能性
  • BMOキャピタル・マーケッツ イアン・リンジェン氏
    • 雇用に重視するトーン
    • 9月利下げの選択肢が残されている

まとめ

現在、市場の注目点は、パウエル議長の議会証言とその影響です。特に雇用市場の冷え込みと利下げの時期が注目されています。市場関係者は年内の利下げを引き続き期待しており、これが金融株の堅調さやS&P 500種指数の過去最高値更新にも影響しています。9月の利下げ可能性が検討されており、今後のインフレ統計に注目が集まります。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

  • 2024/09/18 76.65%(-4.07%)
  • 2024/11/07 100%

年内利下げ確率 2回→98.44%(-0.06%) 3回→0%(0%)

債券市場の概要

  • 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言の影響で国債利回りが上昇
  • 米30年債利回り: 4.49% (+2.5 BP)
  • 米10年債利回り: 4.30% (+1.8 BP)
  • 米2年債利回り: 4.62% (-0.6 BP)

重要ポイント

パウエル議長の議会証言の影響

  • 市場予想とのズレ: 発言が予想ほどハト派でなかったため、国債利回りが上昇
  • 経済見通し: 米経済は「過熱状態ではない」としつつ、金利に関する具体的な今後の行動の時期については言及せず
  • インフレデータ: 「さらなる良好なデータ」が見られれば、インフレ率が2%目標に低下しているとの確信が強まると発言

債券市場の動向

  • 長期債利回り: 5日ぶりに上昇
  • 短期債利回り: 2日連続で上昇
  • 欧州債の軟調: 米国債全体に重しとなる
  • 3年債入札の影響: 堅調な3年債入札(発行額580億ドル)が下げを縮小させた

市場関係者のコメント

トーマス・ウラノ氏(セージ・アドバイザリー)

  • 経済指標が軟調だったため、パウエル議長が予想よりもハト派的になると予測していたが、実際の発言はそれほどハト派ではなかった

LSEGの先物市場予測

  • 9月に最初の利下げが実施されると予想
  • 12月末までに合計0.50%ポイントの利下げが予想されている

投資ポイント

  • 短期債と長期債のバランス: 短期債は政策緩和の恩恵を受けやすいため、短期債の比重を高める投資戦略が有効
  • インフレデータの注目: 今後発表されるインフレデータがFRBの評価に影響を与えるため、データの動向を注視

まとめ

米国債市場はパウエル議長の予想外の発言により軟調な動きを見せました。特に短期債は政策緩和の恩恵を受けやすいため、今後の投資では短期債の比重を高めることが有効とされます。市場は依然として年内の利下げを予想しており、今後のインフレデータが注目されます。

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

為替市場の概要

  • ドルが堅調: パウエル議長の証言を受けてドルが上昇
  • 円が下落: パウエル証言後に下げを拡大、一時1ドル=161円52銭
  • ユーロが対ドルで続落: 欧州株・債券の軟調な展開が影響

為替レートの動向

ブルームバーグ・ドル指数

  • 直近値: 1261.17
  • 前営業日比: +0.61
  • 変化率: +0.05%

ドル/円

  • 直近値: ¥161.30
  • 前営業日比: +¥0.47
  • 変化率: +0.29%

ユーロ/ドル

  • 直近値: $1.0814
  • 前営業日比: -$0.0010
  • 変化率: -0.09%

重要ポイント

パウエル議長の議会証言の影響

  • インフレと労働市場: 労働市場の過熱が鎮静化、インフレが依然として2%目標を上回る
  • 金利シグナル: 利下げ時期が近づいている明確なシグナルは未提供
  • 政策判断の方式: 発言は「会合ごと」に政策判断が行われることを示唆

ソシエテ・ジェネラルのスバドラ・ラジャッパ氏の見解

  • パウエル議長の発言はバランスが取れている
  • 市場は9月の利下げを予想しているが、インフレデータによりその可能性が変わる

フォレックスライブのアダム・バトン氏の見解

  • 市場は利下げシグナルを期待しており、期待に応えなかったことでドルが上昇

雇用統計の影響

  • 市場は12月までに2回の利下げを予想
  • 9月の利下げ確率は73%

その他の注目点

消費者物価指数(CPI)発表

  • 米国の消費者物価指数(CPI)は11日に公表予定
  • 市場からの注目が集まっている

欧州中央銀行(ECB)の政策

  • 段階的な利下げの継続が示唆

まとめ

外国為替市場はパウエル議長の議会証言の影響を強く受け、ドルが堅調となっています。特にインフレ率や労働市場冷え込みの発言により、利下げ時期が明確に示されなかったため、ドルの上昇と円の下落が見られます。今後のCPI発表とFRBの政策決定が注目されます。マーケットは引き続き年内利下げを期待しており、データの動向を注視する必要があります。

その他の市場 金 原油

原油市場の動向

WTI原油先物

  • 続落
  • 1.1%下落し81.41ドル/バレル

北海ブレント原油

  • 1.3%下落し84.66ドル/バレル

市場の変動要因

パウエル議長の証言

  • 労働市場の冷え込み言及で一時上昇
  • 利下げ示唆なく上昇分を消す

原油供給状況

  • テキサス州の石油設備、ハリケーンの影響軽微
  • ロシアの原油輸出が大幅減少

需要見通し

  • 夏場の消費増加期待
  • 中国の消費に対する懸念

金相場の動向

スポット価格

  • 小反発
  • 0.2%上昇し2364.53ドル/オンス

先物価格(COMEX)

  • 0.2%上昇し2367.90ドル/オンス

金市場の注目点

中央銀行の購入

  • ウズベキスタン、セルビア、チェコが金準備拡大
  • 中欧・東欧諸国での人気上昇

今後の注目イベント

  • 11日の米CPI発表
  • 中国共産党の中央委員会第3回総会

市場参加者の見方

BOKファイナンシャル・セキュリティーズ

  • 神経質な取引
  • 高金利長期化への懸念

まとめ

原油市場はパウエル議長の議会証言の影響を受けて続落しましたが、特に高金利の長期化懸念やロシアの原油輸出減少が注目されます。一方、金市場は中央銀行による金購入が続き、小反発しています。今後の市場動向に影響を与える可能性のある米CPI発表および中国の中央委員会第3回総会にも注目が集まります。

 

今日は以上になります。最後まで見て頂きありがとうございます😊