2024/8

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/8/1

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています。

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国内外の経済動向、株式市場、為替、金利、企業の業績など幅広いトピックについて、専門家による解説や独自の視点を交えて分析。

初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです。

昨日何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います。

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目次

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昨日の市況を簡潔にまとめ(1分解説)

株式市場

米国株式市場は大幅に上昇し、S&P500指数が2月以来の高値を記録しました。これは、FOMCがハト派的な姿勢を示し、早ければ9月にも利下げの可能性を示唆したことが好感されたためです。特にテクノロジー株が好調で、AI関連銘柄を中心に上昇しました。

国債市場

米国債の利回りは全般的に低下しました。FRBの政策金利据え置きとインフレ抑制の進展が評価され、将来の利下げ期待が高まったことが要因です。

為替市場

円相場が対ドルで大きく上昇し、一時149円台をつけました。日銀の追加利上げ期待や、FRBの利下げ示唆が円高要因となりました。また、キャリートレードの巻き戻しも円高を後押ししています。

コモディティ市場

原油価格は急反発し、WTI原油が4.3%上昇しました。中東での緊張激化と米国原油在庫の減少が主な要因です。金価格も上昇し、地政学的リスクの高まりと将来の金融緩和期待から買われました

 

 

株式市場(総合ニュース)

昨日(31日)は金利低下、ドル安、株高でした。

主要経済指標

  • S&P500種株価指数: 5522.30 (前営業日比 +85.86, +1.58%)
  • ダウ工業株30種平均: 40842.79 (前営業日比 +99.46, +0.24%)
  • ナスダック総合指数: 17599.40 (前営業日比 +451.98, +2.64%)
  • 米雇用コスト指数 (4-6月期): 前期比 +0.9% (予想: +1.0%)
  • 7月 米ADP民間雇用者数: 12万2000人増 (1月以来の低い伸び)
  • 6月 米中古住宅販売成約指数: 3ヶ月ぶりに上昇

FOMC声明 & 専門家分析

FOMCの決定と声明

  • FF金利の誘導目標レンジを5.25-5.5%に据え置き。
  • 声明文の修正: “2大責務の両面のリスクに留意する” (従来はインフレリスクのみに焦点)。

専門家コメント

  • ニール・ダッタ氏 (ルネサンス・マクロ・リサーチ): パウエル議長の記者会見は声明文よりもハト派的。金融当局はデータが改善するのを待っている印象。
  • グレッグ・マクブライド氏 (バンクレート): 9月利下げの可能性を示唆。ただし、インフレ統計が協力的であることが前提。雇用市場の冷え込みが確認されれば、利下げ幅は0.50ポイントになる可能性も。
  • ラジーブ・シャルマ氏 (キー・ウェルズ): 9月利下げの可能性を残しつつも、明言は避けた。8月のジャクソンホール会合でのパウエル議長の発言に注目。

個別銘柄の動向

  • エヌビディア: +13%急伸。モルガン・スタンレーのアナリストによる推奨が影響。
  • メタ・プラットフォームズ: 時間外取引で上昇。決算発表で売上高が市場予想を上回る。
  • マスターカード: 利益が市場予想を上回り、値上がり。
  • ボーイング: 新たなCEO就任により、値上がり。

投資戦略 (ソリタ・マルチェリ氏, UBSグローバル・ウェルス・マネジメント)

  • 米国株式市場は引き続き良好。
  • 投資家には米国市場へのフルアロケーションを維持するよう助言。
  • AI関連銘柄に注目。
  • エネルギー移行、ブルーエコノミー、水不足関連銘柄にも妙味。

まとめ

7/31の米国株式市場は大幅に上昇、S&P500種株価指数は2月以来の高値を記録しました。この上昇はFOMC会合後のパウエルFRB議長のハト派的な発言を受けたものです。FOMCは金利を据え置きましたが、声明文でインフレと景気の両面のリスクに言及し、市場は9月の利下げ可能性を高く見ています。

テクノロジー株、特にAI関連銘柄が好調で、ナスダック100指数は3%上昇、エヌビディアは13%急伸しました。経済指標では、雇用コスト指数やADP民間雇用者数がインフレ圧力の緩和を示唆しています。

専門家は米国株への投資を引き続き推奨しており、AI関連銘柄を中心に、エネルギー移行やブルーエコノミーなどの長期トレンドにも注目しています。今後は8月下旬のジャクソンホール会合でのパウエル議長の発言が、9月の金融政策決定に向けた重要な指標になると見られています。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

  • 2024/09/18 100%(%)
  • 2024/11/07 100%

年内利下げ確率 2回→12.32%(-15.33%) 3回→87.68%(+15.33%)

市場のトレンド

パウエル議長のハト派発言

  • 米30年債利回り: 4.30% (-9.1bp, -2.07%)
  • 米10年債利回り: 4.03% (-11.0bp, -2.65%)
  • 米2年債利回り: 4.26% (-10.3bp, -2.37%)

利回りの低下

  • 10年債利回り: 一時4.091%まで低下
  • 30年債利回り: 取引終盤に4.369% (-3bp)
  • 2年債利回り:
    • 取引終盤に4.377% (+1.8bp)
    • 一時4.33%まで低下

重要な経済指標

米財務省の四半期定例入札

  • 中長期債の発行規模を2四半期連続で据え置き
  • 「向こう数四半期」は中長期債の発行を増やす必要はないとガイダンス

インフレおよび金利

  • FF金利誘導目標: 5.25-5.5%据え置き
  • インフレ: 2%の目標に向けて進展があるとする
  • 早ければ次回9月の会合で利下げの可能性を示唆

その他

  • 2年債と10年債の利回り格差: マイナス25.5bp

まとめ

米国債の利回りがパウエル議長のハト派発言を受けて年限全般で大幅に低下。

30年、10年、2年債全てで利回りが下落。

米財務省は中長期債の発行規模を継続的に据え置き、次回9月のFOMC会合で利下げの可能性を示唆しています。

 

 

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

市場のトレンド

ドル/円相場の動き

  • ドル/円: ¥150.03 (-¥2.74, -1.79%)
  • 一時149円台に上昇し、3月以来の高値を付けた

他の主要通貨ペアの動き

  • ブルームバーグ・ドル指数: 1253.77 (-7.04, -0.56%)
  • ユーロ/ドル1.0825(+0.0010, +0.09%)

円高要因

  • 日銀の政策修正: 追加利上げと長期国債買い入れ減額計画を発表
  • テクニカル要因: ドル/円相場が200日移動平均線を突破
  • キャリートレードの巻き戻し: 円安が進んでいたことから、巻き戻しによる円買いが加速
  • ヘッジファンドの円ショートポジションの減少: ショートポジションの巻き戻しによる円買いが発生

専門家の意見

  • エリアス・ハダッド氏 (ブラウン・ブラザーズ・ハリマン): 日銀総裁の発言が円上昇のきっかけとなり、テクニカルな支持線を突破したことで、さらなる円高が進む可能性。
  • 宮入祐輔氏 (ノムラ・インターナショナル): 日銀の政策修正は小さな一歩だが、より大きなトレンドの始まりとなる可能性。市場のタカ派的な見方が強まれば、円高が進む可能性。
  • ウェルズ・ファーゴのストラテジスト: 円の売り持ちの減少は、巻き戻しによる円高の勢いを弱める可能性。ドル/円相場は150円付近で値固めとなり、円売り・ドル買いのタイミングとなる可能性。

重要な経済指標

米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明

  • パウエル議長: 「早ければ9月にも利下げの可能性」
  • FF金利誘導目標: 5.25-5.5%据え置き

日本銀行の影響

  • 日銀の追加利上げ: 0.25%への利上げを発表
  • 長期国債買い入れ減額: 日銀の新たな方針

注目のニュースイベント

テクニカル分析とサポート水準

  • ドル/円の支持線: 151円60銭(200日移動平均線)を超える
  • 下値支持線: 148円50銭近辺

キャリー取引の巻き戻し

  • JPモルガンの試算: 主要10通貨のキャリー取引のうち約40%が巻き戻された
  • ヘッジファンドの円ショート: 2011年前半以来の大幅減少

まとめ

外国為替市場では、円相場が対ドルで大きく上昇し、一時149円台をつけ3月以来の高値を記録しました。この円高の主な要因として、日本銀行の追加利上げ期待と長期国債買い入れ減額計画が挙げられます。

同日のFOMC会合とパウエルFRB議長の会見も市場に影響を与えました。FOMC声明後に一時円安に振れたものの、パウエル議長が9月の利下げ可能性に言及したことで再び円高に転じました。

市場では、キャリートレードの巻き戻しも円高の追い風となっており、ヘッジファンドの円ショートポジションが2011年以来の大幅な減少を見せています。

専門家は150円付近での値動きに注目しており、一部のアナリストは148円50銭を次の重要なサポート水準と見ています。一方で、円の売り持ち減少により上値が抑制される可能性も指摘されています。

今後は、日銀の金融政策の変更やFRBの利下げタイミング、さらには経済指標の動向が円相場に大きな影響を与えると予想されます。

 

コモディティ市場

市場のトレンド

原油先物相場の動き

  • WTI先物(9月限): 1バレル=77.91ドル (+3.18ドル, +4.3%)
  • 北海ブレント(9月限): 1バレル=80.72ドル (+2.09ドル, +2.7%)
  • 中心限月のブレント(10月限): 80.84ドル

金相場の動き

  • 金スポット価格: 2432.22ドル (+21.44ドル, +0.9%)
  • 金先物(12月限): 2473ドル (+21.10ドル, +0.9%)

重要な経済指標

米国の原油在庫

  • 先週の原油在庫: 344万バレル減少 (2月以来の低水準)
  • 5週連続減少: 2022年1月以来の長さ

中東情勢

  • イスラム組織ハマスの指導者: イスマイル・ハニヤ氏がイランで死亡(イスラエルによる空爆と見られる)
  • 地政学的リスク: 中東産油国の生産と輸出への影響を注視

注目のニュースイベント

CIBCプライベート・ウェルス・グループの見解

  • シニアエネルギートレーダー: レベッカ・バビン氏のコメント
    • 地政学的リスクプレミアムは一時的なショートカバーの動きと見られる
    • 実際の供給懸念ではない可能性が高い

まとめ

原油先物相場は急反発し、WTI先物(9月限)は1バレル77.91ドル、北海ブレント(9月限)は80.72ドルで引けました。これは、イスラエルによる空爆でイスラム組織ハマスの指導者イスマイル・ハニヤ氏がイランで死亡したとの報道により、中東情勢の緊張が高まったことが主な要因です。さらに、米国の原油在庫が344万バレル減少し、2月以来の低水準となったことも影響しました。

一方、金相場も続伸し、金スポット価格は2432.22ドル、金先物(12月限)は2473ドルとなりました。中東情勢の緊迫化や米経済指標、公表されるFOMC政策発表が市場に影響を与え、安全資産としての金の需要が高まっています。また、アジアでの現物需要の高まりや、中央銀行の買いが金相場を支えています。

今日は以上になります。最後まで見て頂きありがとうございます😊