2024/8

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/8/10

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています。

情報収集の時短にぜひ活用してください。

国内外の経済動向、株式市場、為替、金利、企業の業績など幅広いトピックについて、専門家による解説や独自の視点を交えて分析。

初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです。

昨日何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います。

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

まとめ

米国株式市場はS&P500が年内最大の2日間の上昇を記録したものの、週間で4週連続の下落。市場は経済指標の弱さや金融政策の不確実性を抱えています。米国債市場では利回りカーブがフラット化し、年内の利下げが織り込まれつつある中、来週のインフレ指標やジャクソンホール会議に注目が集まります。

為替市場では、円が対ドルで大幅に上昇し(円高)、リスクセンチメントの改善と円キャリーポジションの解消が背景にあります。一方、コモディティ市場では、原油価格が中東情勢の緊張によって上昇基調を続け、金価格もリセッション懸念と利下げ見通しにより高水準にあります。

 

株式市場(総合ニュース)

昨日(9日)は長期金利低下、ドル横ばい、株小幅高でした。

市場動向

  • S&P500種株価指数の最高値更新
    • 終値:5344.16
    • 前営業日比:+24.85(+0.47%)
  • ダウ工業株30種平均
    • 終値:39497.54
    • 前営業日比:+51.05(+0.13%)
  • ナスダック総合指数
    • 終値:16745.30
    • 前営業日比:+85.28(+0.51%)

状況の対照

  • 5日のパニック売りを含む荒れた取引を経て、市場は落ち着きを取り戻した。
  • S&P500種は週間ベースの下落をほぼ回復。

経済指標と政策

米金融当局の動向

  • 経済指標の一部が弱く、米金融当局の遅れに対する懸念が高まる。
  • 日本銀行の金融政策の不確実性が市場に影響。

今後の見通し

  • 消費者物価指数(CPI)の発表(14日)まで市場のボラティリティーが低下する可能性。
  • 季節的要因(8月と9月)は株式市場にとって弱い時期。

専門家の見解

ソーファイのリズ・ヤング・トーマス氏

  • 市場は今後も米経済指標の変化や円キャリー取引の影響に敏感。
  • 投資家の利下げ期待が条件反射的であることを指摘。

データトレック・リサーチのニコラス・コラス氏

  • ボラティリティの高い市場は将来のトレンドを読むための貴重なトレーニング。
  • 現在の市場は快適ではないが、リセッションの警告は出していない。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのマーク・ルッシニ氏

  • CPI発表までのボラティリティ低下の可能性はあるが、選挙の影響で再び高まる可能性。

個別銘柄情報

エクスペディア・グループ

  • 市場予想を上回る業績により株価上昇。

シスコシステムズ

  • 今年第2弾の人員削減計画で数千人を削減予定。

まとめ

8/9の米国株式市場はS&P500種株価指数が年内最大の2日間の上昇を見せ、週間下げ幅をほぼ埋めました。

米金融当局の遅れに対する懸念や日本銀行の政策の不透明性が市場を混乱させていますが、消費者物価指数(CPI)発表までボラティリティーは低下する可能性があります。

個別銘柄では、エクスペディア・グループが好調な業績で株価上昇、一方シスコシステムズは人員削減計画を発表しています。季節的な要因や選挙期間中の影響で市場の変動には引き続き注意が必要です。

 

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

2024/09/18  1回→51.50%(+8.00%) 2回→48.50%(-8.00%)

年内利下げ確率 2回→0%(%) 3回→0%(%) 4回→88.82%(+4.07%) 5回→11.18%(-4.07%)

国債利回りの動向

  • 30年債利回り
    • 直近値:4.22%
    • 前営業日比:-5.7bp(-1.34%)
  • 10年債利回り
    • 直近値:3.94%
    • 前営業日比:-4.8bp(-1.20%)
  • 2年債利回り
    • 直近値:4.06%
    • 前営業日比:+1.7bp(+0.43%)

利下げ観測

  • 年内の利下げ幅見通しは約100bpに縮小。
  • 9月の利下げ幅は0.25ポイントにとどまるとの予測が多数。

市場の注目点

  • 米インフレ指標の発表が来週にあり、市場の関心がシフト。
  • 米失業保険申請件数が予想以上に減少し、景気後退懸念は和らぐ。

専門家の見解

DRWトレーディングのルー・ブライエン氏

  • 債券市場の主なテーマは、労働市場とFRBの今後の展望。
  • 円キャリートレードを背景に、ノイズが市場に影響。

ストーンXグループのスティーブン・ゴラ氏

  • 9月のFOMCでの50bp利下げ観測は過大評価されている可能性。

注目イベント

  • ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の発言を注視。

まとめ

米国債市場は高安まちまちで、10年債利回りは上昇しました。

年内の利下げ幅見通しが約100bpに縮小され、9月の利下げは0.25ポイントにとどまるとの見方が多数です。

市場は来週の米インフレ指標に注目しており、近日のジャクソンホール会議でのFRB議長の発言にも関心が寄せられています。

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

為替の動向

  • ドル/円
    • 直近値:¥146.67
    • 前営業日比:-¥0.56(-0.38%)
    • 円は主要10通貨の中で対ドルで値上がり率がトップ。
  • ユーロ/ドル
    • 直近値:$1.0916
    • 前営業日比:-$0.0003(-0.03%)
  • ブルームバーグ・ドル指数
    • 直近値:1245.98
    • 前営業日比:-2.20(-0.18%)

市場のトレンド

  • リスクセンチメントの改善に伴い、積極的な米利下げの織り込みが後退。
  • ドル指数は2週連続の下落。

専門家の見解

シティグループのストラテジスト

  • 過去数年にわたり積み上げられた円キャリーのポジションは依然として大規模。
  • 現在の調整はキャリー取引の終焉の始まりに過ぎないとし、来年にはドル安・円高で140円を下回るとの予測。

ウエストパックの為替戦略責任者

  • リスク状況が改善し、円キャリーポジションは多くが解消。
  • 短期的にはドル・円相場は146-148円で推移する可能性。
  • 150円への反発は短期的に難しいかもしれない。

マネックスのストラテジスト

  • 逃避先資産の需要は低下中。
  • 夏場のトレーディングデスクの人員不足がボラティリティーの一因。

 

まとめ

外国為替市場では、円が主要通貨の中で最も強い上昇を見せ、一時146円27銭まで買われました。

この動きの背景には、リスクセンチメントの改善と円キャリーポジションの解消があると専門家は分析しています。

短期的には146-148円でのレンジ推移が予想されていますが、一部の専門家は来年に140円を割り込む可能性も指摘しています。

市場のボラティリティが高い要因として、夏場の人員不足や継続的なマクロ経済要因が挙げられています。

 

コモディティ市場

原油先物相場

  • WTI先物(9月限)
    • 終値:1バレル=76.84ドル
    • 前日比:+65セント(+0.9%)
  • 北海ブレント(10月限)
    • 終値:79.66ドル
    • 前日比:+0.6%

背景要因

  • 中東情勢に注目が集まり、中東の地政学的リスクが買いを支援。
  • 米国、カタール、エジプトがガザ紛争終結に向けた停戦協議を呼びかけ。
  • 原油相場は7月上旬以来の週間上昇。

金市場

  • COMEX金先物(12月限)
    • 終値:1オンス=2473.40ドル
    • 前日比:+10.10ドル(+0.4%)
  • 金スポット相場
    • 現在値:1オンス=2428.01ドル
    • 変化:+48セント

背景要因

  • 金価格はボラティリティーの上昇、地政学的リスク、リセッション懸念、予想される利下げにより押し上げられた。
  • RBCキャピタル・マーケッツのアナリストは、金の購入には注意が必要と指摘。

専門家の見解

ヘリマ・クロフト氏(RBCキャピタル・マーケッツ)

  • ボラティリティーや地政学リスク、リセッション懸念が金価格を押し上げ。

まとめ

原油市場は中東情勢の緊迫化を背景に4日連続で上昇し、週間ベースでも7月上旬以来の上昇を記録しました。WTI原油先物9月限は$76.84で取引を終了し、ブレント原油も上昇しました。

一方、金相場は前日の大幅上昇の後、もみ合いとなりました。市場は地政学的リスク、リセッション懸念、予想される利下げなど、複数の要因に注目しています。

専門家は、これらの要因が金価格を押し上げているとしつつも、購入には慎重な姿勢を示唆しています。今後は中東情勢の推移とマクロ経済指標が市場動向を左右する重要な要因となりそうです。