2024/8

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/8/17

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています。

情報収集の時短にぜひ活用してください。

国内外の経済動向、株式市場、為替、金利、企業の業績など幅広いトピックについて、専門家による解説や独自の視点を交えて分析。

初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです。

昨日何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います。

金融市場が開いていれば(平日)毎朝更新しています。

X(Twitter)でも毎日の値動きやニュースを発信していますので、ぜひフォローよろしくおねがいします。

目次

 ファンダメンタル分析【オススメ】書籍紹介

経済ニュースを日々キャッチアップするのと同時に、ファンダメンタル分析の理解をさらに深めたい方に向けて、いくつかの優れた書籍を紹介します!

私自身も読んでいる本で、初心者の方にも読みやすく、金融リテラシーが上がること間違いなしです!是非ご覧になってください。

全てを一度に紹介しきれないので、定期的に更新します!

転換の時代を生き抜く投資の教科書 後藤 達也 (著)

「元日経新聞記者の後藤達也さんが、現代の複雑な経済環境をわかりやすく解説。新NISA、株高、円安、インフレなど、今日的なトピックを通じて、投資の基礎から経済の仕組みまで幅広く学べます。株式市場を通じて世界情勢や社会変化を理解し、ビジネスパーソンに必要な経済知識と教養を身につけられる一冊です。」

「Amazonの紹介リンクです。興味がありましたら上記のリンクから購入いただけると、日々の励みになります。よろしくお願いいたします。」

昨日の市況まとめ 1分解説

 

まとめ

今週は、インフレ鈍化と個人消費の回復を示す経済指標が発表されたことを受け、投資家のリスク選好姿勢が強まり、株式市場は上昇しました。

一方、債券市場は、FRBの金融政策の先行き不透明感から、金利が低下しました。

為替市場は、米国の経済指標が弱かったことからドルが売られ、円が買われました。

コモディティ市場では、原油は中国経済の不透明感から下落した一方、金は米国の利下げ期待から上昇

 

株式市場(総合ニュース)

昨日(16日)は金利低下、ドル安、株小幅高でした。

主要経済指標と市場の反応

  • S&P500は7週ぶりに上昇、年初来最大の上げ
    • 週間上昇率は2.27%となり、年初来最大の上げを記録
  • ダウ平均株価も上昇
    • 週間上昇率は1.43%となり、市場の楽観的な見方を反映
  • ナスダック総合指数も上昇
    • 週間上昇率は3.25%となり、ハイテク株への買いが継続
  • インフレ率の低下
    • 7月の消費者物価指数(CPI)は予想を下回る伸びとなり、インフレ鈍化の兆しが顕著に
  • 個人消費の回復
    • 7月の小売売上高は予想を上回る増加となり、堅調な個人消費を示唆

注目されるニュースイベント

  • パウエルFRB議長講演への期待
    • 8月25日からのジャクソンホール会議での講演で、今後の金融政策に関して何らかの示唆があるかどうかに注目が集まる
  • 労働市場の不確実性
    • インフレは抑制傾向にあるものの、労働市場は依然として力強い。今後の金融政策の行方を占う上で重要な要素となる

市場関係者の見方

  • 押し目買い意欲は依然として強い
    • ネーションワイドのマーク・ハケット氏は、インフレ鈍化の兆しを受けて投資家の楽観的な見方が強まり、押し目買い意欲が高まっていると指摘
  • ソフトランディングへの期待
    • インフレ鈍化と個人消費の回復を受けて、米国経済がソフトランディング(景気後退を回避した景気減速)を達成できるのではないかとの期待感が高まっている

個別銘柄の動向

  • エヌビディアが大幅上昇
    • 人工知能(AI)関連銘柄として引き続き人気が高く、今週も大幅な上昇を記録
  • ナイキが9連騰
    • 約8年ぶりの長期連続高となり、消費関連銘柄への買い意欲の強さを示唆
  • アプライド・マテリアルズは下落
    • 売上高見通しは市場予想に一致したものの、AI投資による大きな成果を期待していた投資家の間で失望感が広がった

ボラティリティー

  • VIX指数は15を下回る
    • 投資家の不安心理を示すVIX指数は低下しており、市場は比較的落ち着きを取り戻している

まとめ

今週の米国株式市場は、S&P500が7週ぶりに上昇するなど、主要指数が軒並み上昇しました。

これは、インフレ鈍化と個人消費の回復を示す経済指標が発表されたことや、パウエルFRB議長の講演への期待感から、投資家のリスク選好姿勢が強まったためとみられます。

特に、インフレ鈍化の兆しは市場に安心感を与え、ソフトランディングへの期待を高めています。

 

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

2024/09/18 

  • 1回→72.50%(-2.00%)
  • 2回→27.50%(+2.00%)

年内利下げ確率

  • 2回→0%(%)
  • 3回→20.46%(-9.36%)
  • 4回→79.54%(+9.36%)
  • 5回→0%(%)

 

米国債市場の変動

利回りの動向

  • 米30年債利回り: 4.14%、-3.1bp (-0.74%)
  • 米10年債利回り: 3.88%、-3.2bp (-0.83%)
  • 米2年債利回り: 4.05%、-4.3bp (-1.06%)
  • ミシガン大学の調査で消費者マインド指数が改善し、米国債は上昇

消費者マインド指数の影響

  • ミシガン大学の消費者マインド指数は5カ月ぶりに上昇
  • インフレ期待は横ばい、債券市場の安定に寄与

FRBの金融政策と市場の期待

パウエルFRB議長の動向

  • 来月の利下げの可能性が示唆されるも、詳細は不透明
  • 利下げ幅は25bpと予想されるが、明言は避ける可能性

今後の展望と注意点

パウエルFRB議長の発言

  • 8月25日からのジャクソンホール会議での講演で、今後の金融政策に関してどのようなメッセージを発信するかが注目される

8月の雇用統計

  • FRBの金融政策を占う上で重要な経済指標となるため、市場関係者はその内容を注視している

まとめ

米国債市場では、ミシガン大学の消費者マインド指数の改善とインフレ期待の横ばいを受けて、利回りが全体的に低下しました

FRBのパウエル議長は、来月の利下げの可能性を示唆しつつも、具体的な利下げ幅には言及しないとの見解がある中、経済データが矛盾をはらむため、市場は慎重な姿勢を崩していません。今後は、パウエル氏の講演や雇用統計が注目されるポイントとなります

 

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

米ドル下落の背景

軟調な米住宅統計

  • 住宅着工が減少
  • 2020年5月以来の低水準

ブルームバーグ・ドル・スポット指数

  • 約5カ月ぶりの低水準
  • 週間で3週連続下落

円相場の動向

対ドルで円高傾向

  • 一時1ドル=147円57銭まで上昇
  • 米ミシガン大学消費者マインド指数の影響

ヘッジファンドの動き

  • 円ポジションが2021年以降初めて強気に転換
  • レバレッジドファンドの円買い越し86枚(約700万ドル相当)

投機筋のポジション変化

CFTCの建玉報告

  • 円の売り越しから買い越しに転換
  • 7月初めの極端なネガティブセンチメントから急速に改善

キャリートレードの解消

  • 日銀の利上げ継続観測
  • 相場の急変動によりキャリートレードを解消

円相場のパフォーマンス

対ドル上昇率

  • 7月初め以降約9%上昇
  • G10通貨をアウトパフォーム

まとめ

米住宅統計の軟調さを受けてドルが下落し、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は約5カ月ぶりの低水準を記録しました。一方、円相場は対ドルで上昇傾向にあり、ヘッジファンドの円ポジションが2021年以降初めて強気に転じました。

投機筋のポジションも円の売り越しから買い越しに転換し、7月初めの極端なネガティブセンチメントから急速に改善されました。これは日銀の利上げ継続観測や相場の急変動によるキャリートレードの解消が背景にあります。

結果として、円の対ドル上昇率は7月初め以降約9%となり、他のG10通貨をアウトパフォームしています。

コモディティ市場

原油市場の動向

原油価格の反落と変動要因

  • WTI原油先物: 1バレル=$76.65、前日比1.51ドル(-1.9%)
  • 北海ブレント原油: 1バレル=$79.68、1.7%下落
  • 週間ベースで小幅安:振れ幅の大きい相場
  • 主因: 中国の景気減速と中東情勢(特にイランとイスラエル間の緊張)

市場への影響と展望

  • 米エネルギー情報局(EIA)による原油在庫増加
  • 商品投資顧問業者(CTA)による大口の売り出し
  • ヘッジファンドはブレント原油のロングポジション積み増し

金相場の上昇

金価格の動向

  • 金スポット価格: 1.9%上昇し、初の1オンス=2500ドル台に乗せる
  • COMEX金先物: 1オンス=$2537.80、前日比45.40ドル(1.8%)上昇

金相場の支援要因

  • 米利下げ期待の増加が買い圧力を引き寄せる
  • 見通し: 金相場は今年約20%上昇
  • 金融緩和期待と地政学的リスク(中東緊張やロシア・ウクライナ情勢)による逃避先需要が高まる

経済指標と金融政策への期待

米国経済の指標

  • 米住宅着工は2020年5月以来の低水準に落ち込む
  • 小売売上高や雇用データは強いが、固定資産投資や製造業活動は低調

金融政策の影響と見通し

  • FOMCによる利下げの可能性
  • TDセキュリティーズは、比較的積極的な米金融緩和を予想
  • 今後数四半期中に金価格が2700ドルに上昇する可能性

まとめ

今週の市場では、原油と金相場が注目されました。原油価格は中国の景気減速と中東情勢の不安定さが影響し、WTI原油と北海ブレント原油がそれぞれ下落しました。

一方で、金相場は米国の利下げ期待の高まりから、初めて1オンス=2500ドル台に達し、年初来約20%の上昇をみせています。

米国の経済指標は強弱混在の結果を示しており、今後の金融政策に影響を与える可能性が高いです。

市場は、金融緩和への期待と地政学的リスクを背景に、金を堅実な投資先と位置付けています。今後も経済指標と金融政策の動向に注視が必要です。