2024/8

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/8/23

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています。

情報収集の時短にぜひ活用してください。

国内外の経済動向、株式市場、為替、金利、企業の業績など幅広いトピックについて、専門家による解説や独自の視点を交えて分析。

初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです。

昨日何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います。

金融市場が開いていれば(平日)毎朝更新しています。

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

まとめ

米国の金融政策に対する不透明感が各市場に大きな影響を与えています。株式市場は押し下げられ、為替市場ではドルが相対的に強くなりました。

債券市場では慎重な利下げの動向が見られ、コモディティ市場では特に原油が供給減少を背景に反発しています。

パウエルFRB議長のジャクソンホール会合での講演に注目

 

株式市場(総合ニュース)

昨日(22日)は金利上昇、ドル高、株安でした。

米国株式市場

ハイテク株の売り

  • 特に「マグニフィセント・セブン」がナスダック総合を押し下げ
  • エヌビディア、インテルなどの大手ハイテク株が下落
  • 原因として明確な材料はないが、ポジション調整やリスク回避行動が影響している可能性

    影響を受けたセクターと銘柄

    • 情報技術セクターが2.1%と最大の下落率
    • スノーフレークが急落(14.7%)
    • ズーム・ビデオが急伸(13.0%)

ジャクソンホール会議への注目

  • 日程と注目講演

    • 8月23日にパウエルFRB議長の講演に注目が集まっている
    • 投資家は講演での利下げに関する発言を注視

利下げに関する予測

  • 市場の動きと期待

    • パウエル議長が9月の利下げを示唆する可能性
    • 25ベーシスポイントずつの慎重な利下げが予測される
    • 年内に3回の利下げが行われると期待されている

労働市場と失業保険申請件数

  • 現状分析

    • 新規失業保険週間申請件数が増加に転じた
    • 労働市場の鈍化は依然として緩やか

資源株とその他の上昇銘柄

  • エネルギー株の上昇

    • 原油相場の上昇を受けてエネルギー株が高値を記録
    • フィットネス機器のペロトン・インタラクティブが35%高

まとめ

米国株式市場は、ハイテク株の売り圧力を受けて反落しました。特に「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる超大型7銘柄の下落がナスダック総合指数を押し下げました。

市場の注目は、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演に集まっており、9月の利下げ開始と年内の利下げ回数・幅に関する期待が高まっています。

個別銘柄では、ペロトン・インタラクティブが好決算で急伸する一方、スノーフレークは見通しを巡り急落するなど、銘柄ごとの明暗が分かれました。セクター別では情報技術が最も下落し、不動産セクターが上昇を主導しました。

 

 

 

 

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

2024/09/18(次回FOMC) 

  • 1回→75.50%(+11.00%)
  • 2回→24.50%(-11.00%)

年内利下げ確率

  • 2回→0%(%)
  • 3回→12.81%(+12.81%)
  • 4回→87.19%(-5.59%)
  • 5回→0%(-18.40%)

年内利下げ、5回→0%に減少、3回→12%上昇

米国債市場

利回り上昇

  • 30年債:4.13%(5.2bp上昇)
  • 10年債:3.86%(5.5bp上昇)
  • 2年債:4.01%(7.9bp上昇)

全年限で上昇傾向

  • 短期債を中心に上昇

株式市場の反応

S&P500種株価指数

  • 朝方は上昇し過去最高値に接近、その後失速

FRBの金融政策に対する市場の見方

年内の利下げ予想

  • 金利スワップ市場:約1ポイントの利下げを織り込み

パウエル議長の講演

  • 積極的な利下げ示唆は少ないとの見方

FRB当局者の発言

カンザスシティー連銀シュミッド総裁

  • さらなる経済データ確認の必要性を指摘

ボストン連銀コリンズ総裁

  • 漸進的な利下げペースを支持

フィラデルフィア連銀ハーカー総裁

  • 漸進的(ぜんしんてき)アプローチに賛同

専門家の見解

モハメド・エラリアン氏(ケンブリッジ大学)

  • 市場の利下げ織り込みは行き過ぎと指摘
  • 年末までに0.75ポイントの引き下げを予想

ホセ・トレス氏(インタラクティブ・ブローカーズ)

  • パウエル議長は慎重な利下げアプローチを選択する可能性が高いと予想

市場の期待と現実のギャップ

過剰な利下げ期待

  • 金利スワップ市場:年内1ポイント(1%)の利下げを織り込み
  • 専門家:より慎重な0.75ポイント(0.75%)の引き下げを予想

今後の調整の可能性

  • エラリアン氏:「市場はある時点で調整が必要になる」

まとめ

22日の米金融市場では、国債利回りが全年限で上昇し、株式市場は反落しました。市場参加者の間では、パウエルFRB議長が23日の講演で年内の積極的な利下げを示唆しないだろうとの見方が広がっています。

FRB当局者たちは、経済データの慎重な分析と漸進的な利下げアプローチを支持する発言を続けており、市場の期待と現実の間にギャップが生じています。金利スワップ市場は年内に約1ポイントの利下げを織り込んでいますが、専門家はこれを過剰とみなし、より控えめな0.75ポイント程度の利下げを予想しています。

モハメド・エラリアン氏をはじめとする専門家は、市場の利下げ期待が行き過ぎであると警告し、今後の調整の可能性を示唆しています。

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

外国為替市場

ドルの上昇

  • ブルームバーグのドル指数:0.5%近く上昇
  • 主要10通貨の大半に対して上昇

円の動き

  • 対ドルで下落(円安)
  • 一時146円53銭まで下落(0.9%安)

その他の通貨

  • ユーロ/ドル:0.35%下落
  • ポンド/ドル:一時0.3%高の1.3129ドル(その後下落)

市場の注目点

パウエルFRB議長の講演

  • 23日のジャクソンホール会議での発言に注目

植田日銀総裁の発言

  • 衆参両院の閉会中審査での発言に注意

経済指標の影響

米新規失業保険申請件数

  • 小幅増加にとどまる
  • 労働市場の緩やかな減速を示唆

英国の総合PMI速報値

  • 4カ月ぶりの高水準
  • 市場予想を上回る

専門家の見解

ネッド・デービス・リサーチ

  • 日銀の慎重な政策運営を予想
  • 政策正常化の機会に言及

ジェフリーズ(ブラッド・ベクテル氏)

  • ドルの過度な売られ過ぎを指摘
  • 主要中央銀行の金融緩和サイクルの類似性を予想

金融政策の見通し

FRBの利下げ予想(CMEフェドウォッチ)

  • 9月の0.25%ポイント利下げ確率:75%
  • 0.50%ポイント利下げ確率:25%

FRB当局者の発言

  • フィラデルフィア連銀ハーカー総裁:9月利下げ支持の可能性を示唆

暗号資産市場

  • ビットコイン:1.43%安の60,370ドル

まとめ

外国為替市場では、ドルが主要通貨に対して広く上昇しました。円は対ドルで下落し、一時146円53銭まで下落しました。市場参加者の注目は、23日に予定されているパウエルFRB議長のジャクソンホール会議での講演に集まっています。

専門家の間では、最近のドル安は行き過ぎであったとの見方が広がっており、主要中央銀行の金融緩和サイクルが類似したものになるとの予想も出ています。FRBの9月の利下げについては、0.25%ポイントの可能性が高いとみられていますが、0.50%ポイントの可能性も排除されていません。

経済指標では、米新規失業保険申請件数が小幅増にとどまり、労働市場の緩やかな減速を示唆しました。一方、英国の総合PMI速報値は市場予想を上回り、ポンドの一時的な上昇につながりました。

 

コモディティ市場

原油市場

WTI原油先物(10月限)

  • 1.08ドル(1.5%)高の73.01ドル

ブレント原油先物(10月限)

  • 1.17ドル高の77.22ドル

市場の反発要因

  • テクニカル指標(RSI)による売られ過ぎ示唆
  • 前日までの4営業日連続下落からの反転

原油在庫状況

EIAの報告

  • 原油在庫:1月以来の低水準
  • 留出油・ガソリン在庫も減少

金市場

スポット価格

  • 30.25ドル安の2482.31ドル

COMEX金先物(12月限)

  • 30.80ドル(1.2%)安の2516.70ドル

価格下落の要因

  • ドル高の影響
  • マクロファンドのポジション動向

市場参加者の見解

MKS・PAMP(ニッキー・シールズ氏)

  • ドル高による金相場への逆風を指摘
  • 2284ドルの水準をテクニカル的に重要視

TDセキュリティーズ(ダニエル・ガリ氏)

  • 短期的な金相場のリスクを警告
  • マクロファンドのポジションが高水準であることに言及

今後の注目点

パウエルFRB議長の講演

  • ジャクソンホール会合での発言に注目
  • 経済状況に関する詳細な見解を期待

原油需要見通し

  • 2025年の需要弱さへの懸念

まとめ

原油市場では、最近の下落が行き過ぎていたとの見方から買い戻しが入り、WTI原油先物は1.5%上昇しました。EIAの報告による在庫減少も相場を支えました。

一方、金市場ではドル高の影響を受けて価格が下落し、スポット価格は2500ドルを割り込みました。専門家からは、マクロファンドのポジション動向による短期的なリスクも指摘されています。

両市場ともに、23日に予定されているパウエルFRB議長のジャクソンホール会合での講演に注目が集まっています。