2024/8

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/8/30

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

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初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです。

昨日何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います。

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

まとめ

堅調な経済指標が各市場に影響を与え、ドル高・株高・債券利回り上昇・コモディティ価格上昇の傾向が見られました。今後は、経済指標や中央銀行の動向、地政学的リスクなどが市場の焦点となりそうです

 

株式市場(総合ニュース)

昨日(29日)は金利上昇、ドル横ばい、株高でした。

米国株式市場

S&P500種株価指数

  • ほぼ変わらずで終了(5591.96、-0.22、0.00%)
  • 構成銘柄の大半がプラス圏

ダウ工業株30種平均

  • 上昇(41335.05、+243.63、+0.59%)

ナスダック総合指数

  • 下落(17516.43、-39.60、-0.23%)

市場の注目点

堅調な経済指標

  • 4-6月期GDP改定値:前期比年率3.0%増(速報値から上方修正)
  • 個人消費:2.9%増(速報値から上方修正)
  • 新規失業保険申請件数:23.1万件(前週比ほぼ変わらず)

エヌビディアの決算

  • 株価6%余り下落
  • 決算は予想上回るも、高い期待に届かず

テクノロジーセクターの動き

  • 「マグニフィセント・セブン」のうち5社が値上がり
  • エヌビディアの下落がハイテク株全体に影響

市場参加者の見方

経済の底堅さ

  • モルガン・スタンレー:「経済が安定している」
  • eToro:「米経済は底堅さを維持している」

金融政策への影響

  • 利下げ予想への影響は限定的との見方

投資戦略

  • ハイテクセクター以外への資金シフト(ローテーション)が継続

エヌビディアの状況

株価動向

  • 1年で時価総額が約290兆円増加
  • 決算後の株価下落は「押し目買いの機会」との見方も

今後の見通し

  • 成長見通しは変わらずとの声が多数

まとめ(解説)

29日の米国株式市場は、堅調な経済指標を受けて総じて買い優勢となりました。S&P500種株価指数はほぼ変わらず、ダウ工業株30種平均は上昇、ナスダック総合指数は小幅下落で取引を終えました。

市場の注目は、予想を上回る4-6月期GDPの改定値や個人消費の伸びなど、米国経済の底堅さを示す指標に集まりました。これらの指標は、経済が安定しているという安心感を投資家に与え、買い意欲を支えました。

一方で、エヌビディアの決算発表が市場に影響を与えました。同社の決算は予想を上回ったものの、非常に高い期待に届かず、株価が6%以上下落しました。しかし、多くのアナリストは同社の成長見通しは変わらないとの見方を示しています。

テクノロジーセクター全体では、「マグニフィセント・セブン」のうち5社が値上がりするなど、まだら模様の展開となりました。市場参加者からは、ハイテクセクター以外への資金シフト(ローテーション)が続くとの見方が出ています。

全体として、米国経済の底堅さを示す指標が投資家の安心感につながり、金融政策への影響も限定的との見方が広がっています。

 

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

2024/09/18(次回FOMC) 

  • 1回→67.50%(+4.00%)
  • 2回→32.50%(-4.00%)

年内利下げ確率

  • 2回→0%(%)
  • 3回→0%(0%)
  • 4回→97.88%(+8.93%)
  • 5回→2.12%(-8.93%)

年内利下げ、4回→97%

米国債市場

利回りの上昇

  • 30年債:4.15%(+2.4bp、+0.59%)
  • 10年債:3.86%(+2.8bp、+0.74%)
  • 2年債:3.90%(+3.1bp、+0.80%)

7年債入札

  • 発行額440億ドル
  • やや不調な結果

経済指標と金融政策予想

GDP改定値

  • 第2四半期:年率3.0%増(速報値から上方修正)
  • 個人消費が堅調
  • 企業利益も回復

新規失業保険申請件数

  • 23.1万件(前週比2000件減)
  • エコノミスト予想を下回る

利下げ予想の変化

  • 9月FOMC:31bpの緩和を織り込み
  • 0.25ポイント利下げが確実視
  • 0.50ポイント利下げの可能性も約25%

市場参加者の見方

BMOグローバル・アセット・マネジメント

  • 金利は低下傾向だが、一直線ではない
  • 10年債利回りが4%に上昇する可能性も

TDセキュリティーズ

  • 年内利下げ観測がわずかに後退
  • 雇用と消費データへの注目度が上昇

今後の注目点

金融政策の行方

  • 年内3回のFOMC会合
  • 50bpの大幅利下げの可能性も

まとめ(解説)

米国債市場では、堅調な経済指標を受けて利回りが全般的に上昇しました。特に注目されたのは、第2四半期のGDP改定値が年率3.0%増と、速報値から上方修正されたことです。これは個人消費の堅調さと企業利益の回復を反映しています。

この経済の底堅さを示す指標を受けて、市場参加者の間では年内の利下げ予想がわずかに後退しました。現在、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合では0.25ポイントの利下げがほぼ確実視されていますが、0.50ポイントの可能性も約25%あるとみられています。

国債利回りは全体的に上昇し、10年債利回りは3.86%まで上昇しました。市場専門家からは、今後の金利動向について慎重な見方が示されており、一直線の低下は見込めないとの指摘もあります。

 

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

為替市場

ドル上昇

  • 予想を上回るGDP統計を受け、ドルが主要通貨に対して上昇
    • ドル/円は144.96円に上昇
    • ブルームバーグ・ドル指数は0.19%上昇

ユーロの下落

  • ユーロ/ドルは1.1078ドルに0.38%下落

月間動向

  • ブルームバーグ・ドル・スポット指数は月初来で1.8%低下
  • 月間で今年最大の下落となる見通し

重要な経済指標

GDPの上方修正

  • 第2四半期のGDP改定値が3.0%増に修正
  • 個人消費と企業利益の回復が背景

新規失業保険申請件数

  • 前週比2000件減の23万1000件
  • エコノミスト予想をわずかに下回る

市場関係者の見解

リセッション懸念の和らぎ

  • クレディ・アグリコルのマリノフ氏は、GDPや失業保険のデータがリセッション懸念を和らげると指摘

利下げ観測の後退

  • UBSのセレブリアコフ氏は、0.25%の利下げが予想されると指摘
  • 米金利先物が示す来月の0.50%利下げの確率は35%に低下

ドルの巻き戻しの可能性

  • PCEコア価格指数が注目されており、予想を上回る場合はドルショートが巻き戻される可能性がある

まとめ(解説)

29日のニューヨーク外国為替市場では、予想を上回る米国のGDP統計を受けてドルが買われる展開となりました。ドル/円は一時145.55円まで上昇し、1週間ぶりの高値をつけました。

この動きの背景には、第2四半期のGDP改定値が年率3.0%増と速報値から上方修正されたことがあります。個人消費の堅調さと企業利益の回復が示され、米国経済がリセッション(景気後退)を回避できるとの見方が強まりました。

これらの経済指標を受けて、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での0.50%の大幅利下げ観測がやや後退し、0.25%の利下げ予想が優勢となっています。

市場参加者からは、これらの経済指標が穏やかな内容で、当面はリセッション懸念を和らげるだろうとの見方が示されています。一方で、30日に発表予定の個人消費支出(PCE)コア価格指数にも注目が集まっています。この指標次第では、市場の利下げ予想が変化し、為替市場にも影響を与える可能性があります。

コモディティ市場

原油市場

WTI原油先物

  • 75.91ドル(+1.39ドル、+1.9%)
  • 200日移動平均線に接近

北海ブレント原油先物

  • 79.94ドル(+1.29ドル、+1.6%)
  • 80ドル付近まで回復

原油価格上昇の要因

堅調な米経済指標

  • GDP改定値が予想を上回る

リビアの供給問題

  • 5つの輸出ターミナルで積み出し停止
  • 生産量半減、日量100万バレル近くの供給減の可能性

市場参加者の見方

TP・ICAP

  • 第4四半期の在庫積み増し見込みが減少

グローバルX

  • リビア情勢の長期的影響は限定的
  • OPECプラスに余剰生産能力あり

金市場の動向

金先物(12月限)

  • 2560.30ドル(+22.50ドル、+0.9%)

金スポット価格

  • 2525.70ドル(+21.09ドル、+0.8%)

金価格変動の要因

経済指標の影響

  • GDP改定値発表後に一時下落
  • その後持ち直し

今後の注目点

  • 30日発表のPCEコア価格指数

まとめ(解説)

ニューヨーク商品市場では、原油と金の両方で価格が上昇しました。

原油市場では、WTI原油先物が1.9%上昇して75.91ドルで取引を終えました。この上昇の背景には、堅調な米国の経済指標とリビアでの供給問題があります。特にリビアでは、5つの輸出ターミナルでの原油積み出し停止により、生産量が半減し、世界市場から日量100万バレル近くの供給が失われる可能性が指摘されています。

市場参加者からは、この供給問題が続けば第4四半期の在庫積み増し見込みがほぼなくなるとの見方が示されています。一方で、OPECプラスに余剰生産能力があることから、長期的な影響は限定的との見方もあります。

金市場では、先物価格が0.9%上昇して1オンス2560.30ドルで取引を終えました。GDP改定値の発表直後には一時下落する場面もありましたが、その後持ち直しました。