2024/8

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/8/31

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています。

情報収集の時短にぜひ活用してください。

国内外の経済動向、株式市場、為替、金利、企業の業績など幅広いトピックについて、専門家による解説や独自の視点を交えて分析。

初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです。

昨日何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います。

金融市場が開いていれば(平日)毎朝更新しています。

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

 

株式市場(総合ニュース)

昨日(29日)は金利上昇、ドル横ばい、株高でした。

米国株式市場

株価上昇

  • S&P500:1.01%上昇
  • ダウ工業株30種:0.55%上昇
  • ナスダック総合指数:1.13%上昇

市場の注目点

  • 9月の相場展開への警戒感
  • 来週の雇用統計の重要性
  • 米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策

経済指標

7月の個人消費支出(PCE)

  • 消費支出の伸びが加速
  • コア価格指数は緩やかな上昇

8月のミシガン大学消費者信頼感指数

  • 5カ月ぶりに改善

投資家心理

市場センチメントの改善

  • 月初からの懸念が後退
  • 第4四半期への期待感

9月相場への警戒

  • 過去の統計では下落傾向
  • FOMCの開催が焦点に

個別企業の動向

デル・テクノロジーズ

  • 好決算を受けて株価上昇

ゴールドマン・サックス

  • 1300人以上の人員削減計画を報道

今後の注目点

8月の雇用統計(9月6日発表)

  • 労働市場の動向に注目
  • 金融政策への影響を占う

FRBの金融政策

  • 利下げ観測の行方
  • インフレから労働市場へ焦点シフト

まとめ(解説)

30日の米国株式市場は、3主要指数がそろって上昇し、8月を好調に締めくくりました。投資家の関心は、9月の相場展開と来週発表される雇用統計に集まっています。経済指標は米国経済の底堅さを示す一方、インフレの落ち着きも見られ、FRBの金融政策に影響を与える可能性があります。

9月は歴史的に株価が下落しやすい月として知られていますが、投資家のセンチメントは改善傾向にあり、第4四半期への期待も高まっています。ただし、FOMCの開催や雇用統計の結果次第では、市場の方向性が大きく変わる可能性もあります。

個別企業では、デル・テクノロジーズの好決算や、ゴールドマン・サックスの人員削減計画など、企業固有のニュースも株価に影響を与えています。

 

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

2024/09/18(次回FOMC) 

  • 1回→67.50%(-0.50%)
  • 2回→32.50%(+0.50%)

年内利下げ確率

  • 2回→0%(%)
  • 3回→1.45%(+1.45%)
  • 4回→98.55%(+0.67%)
  • 5回→0%(-2.12%)

年内利下げ、4回→98%

米国債市場

国債利回りの上昇

  • 30年債:4.20%(5.4bp上昇)
  • 10年債:3.91%(4.6bp上昇)
  • 2年債:3.91%(2.1bp上昇)

上昇要因

  • PCE価格指数の影響
  • 世界的な債券供給拡大の見通し

経済指標の影響

7月のPCE価格指数

  • コア価格指数は緩やかな上昇
  • FRBの慎重な利下げ姿勢を示唆

市場の反応

  • 2年債利回りが一時3.92%まで上昇
  • 50bpの大幅利下げ観測が後退

金融政策の見通し

9月FOMC会合

  • 50bp利下げの確率:約20%(統計発表前は24%)

年内の利下げ予想

  • 合計97bpの利下げが市場に織り込まれる

債券市場の注目点

社債・欧州国債の供給拡大

  • 長期債利回りの上昇要因に

来週の雇用統計

  • 市場は様子見の姿勢
  • 50bp利下げを促す可能性は低いとの見方

まとめ(解説)

米国債市場では、利回りが全体的に上昇しました。この動きの背景には、PCE価格指数の発表を受けて、FRBが慎重な利下げペースを維持するとの見方が強まったことがあります。

特に注目されたのは、FRBが重視するPCE価格指数です。7月のコア価格指数が緩やかな上昇にとどまったことで、FRBが物価圧力を適切にコントロールしているとの見方が広がりました。これにより、9月のFOMCでの50bpの大幅利下げ観測が後退し、市場は慎重なペースでの利下げ開始を予想するようになりました。

また、社債や欧州国債の供給拡大見通しも、特に長期債の利回り上昇を促す要因となりました。市場参加者の間では、来週の雇用統計への注目度が高まっていますが、この統計が50bpの利下げを促すほどの内容になる可能性は低いとの見方が優勢です。

 

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

為替市場

ドルの動き

  • ブルームバーグ・ドル指数: 1234.28(0.18%増加)
  • ドルは米国債利回りの上昇に伴い上昇
  • PCE価格指数の緩やかな伸びにより、大幅利下げ観測が後退

ドル/円

  • ドル/円: ¥146.21(0.84%増加)
  • 円は対ドルで146円台まで下落
  • ドルの売られ過ぎからの反発が続く見通し

ユーロ/ドル

  • ユーロ/ドル: $1.1048(0.26%減少)
  • ドル高の影響を受けてユーロは下落

市場の予測と見通し

利下げ観測

  • FRBは9月のFOMCで25bpの利下げを決定する可能性が高まる
  • 米金利先物市場では50bpの大幅利下げの可能性は31%まで下がった
  • 年内で計約100bpの利下げを見込む意見が多い

経済データの影響

  • 7月のPCE価格指数は前年比2.5%の上昇
  • ミシガン大消費者信頼感指数が5カ月ぶりに改善

過去のデータと専門家の意見

ピーター・カーディロ氏のコメント

  • 利下げは確実だが、25bpか50bpかは雇用統計次第
  • ドル指数はPCE発表後に10日ぶりの高値に上昇

為替市場全体への影響

  • 人民元はドルに対して14カ月ぶりの高値
  • 人民元/ドル: 7.0920元(上昇)

まとめ(解説)

30日の外国為替市場では、ドルが主要通貨に対して上昇しました。この動きの背景には、PCE価格指数や消費者信頼感指数などの経済指標の発表があります。

特に注目されたPCE価格指数は、インフレの緩やかな上昇を示す一方で、消費支出の加速も見られました。これにより、FRBが9月に50bp(0.5%)の大幅利下げを行う可能性が低下し、市場は25bp(0.25%)の利下げを予想するようになりました。

円は対ドルで146円台まで下落し、じりじりと円安が進行しました。一方で、日本の消費者物価指数データを受けて、日銀の政策正常化への期待も高まっています。

ユーロは対ドルでやや下落し、人民元は企業需要の増加により14カ月ぶりの高値をつけました。

市場参加者の間では、来週の米雇用統計への注目度が高まっています。この統計がFRBの金融政策決定に大きな影響を与える可能性があるため、慎重に見守る必要があります。

コモディティ市場

原油市場

WTI原油価格の下落

  • 10月限:73.55ドル(2.36ドル、3.1%下落)

ブレント原油価格の下落

  • 10月限:78.80ドル(1.14ドル、1.4%下落)
  • 11月限:76.93ドル

下落要因

  • OPECプラスの供給拡大見通し
  • 10-12月期に日量18万バレル追加の計画

OPECプラスの動向

供給拡大計画

  • 2022年から停止していた生産分の段階的復活
  • 10月からの実施に前向き

市場の見方

  • 供給増加による価格下落リスク
  • WTI原油が60ドル前半まで下落の可能性

金市場

金価格の下落

  • 12月限:1オンス2527.60ドル(32.70ドル、1.3%下落)

下落要因

  • ドル高
  • 国債利回りの上昇

年初来の動向

  • 20%以上の上昇
  • 2カ月連続の月間上昇

価格上昇の背景

  • 米国の利下げ見通し
  • 中央銀行などによる買い需要
  • 地政学的リスクによる逃避需要

まとめ(解説)

原油市場では、OPECプラスが10月から供給を拡大する見通しが強まり、WTI原油とブレント原油の価格が大きく下落しました。

市場参加者の間では、供給増加による価格下落リスクへの警戒感が高まっています。一部のアナリストは、WTI原油価格が60ドル前半まで下落する可能性を指摘しており、OPECプラスの今後の対応が注目されています。

金市場では、ドル高や国債利回りの上昇を受けて価格が下落しました。しかし、年初来では20%以上の上昇を記録しており、2カ月連続で月間ベースでプラスとなりました。

金価格の上昇要因としては、米国の利下げ見通し、中央銀行による買い需要、地政学的リスクによる逃避需要などが挙げられます。