2024/9

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/9/18

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています。

情報収集の時短にぜひ活用してください。

国内外の経済動向、株式市場、為替、金利、企業の業績など幅広いトピックについて、専門家による解説や独自の視点を交えて分析。

初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです。

昨日何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います。

金融市場が開いていれば(平日)毎朝更新しています。

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日(17日)は金利上昇、ドル高、株横ばいでした。

米国株式市場

S&P500種株価指数がほぼ変わらず

  • 連邦公開市場委員会(FOMC)の政策決定を控え、最高値付近で伸び悩む
  • 利下げ幅に関する市場の見解は分かれている

経済指標

米小売売上高が予想外に増加

  • オンライン購入が売上高を支える
  • 景気敏感セクターが大手テクノロジー株をアウトパフォーム

市場の反応と予測

FOMCの利下げ幅に対する市場の反応

  • 25bpの利下げ予想: 「リスクオン」または「リスクオフ」の反応で意見が割れる
  • 50bpの利下げ予想: 小幅な利下げの場合は「リスクオフ」の反応を予測

アナリストの見解

  • LPLファイナンシャルのクインシー・クロスビー氏: 25bpの利下げはハト派的なトーンに包まれる可能性
  • カーソン・グループのライアン・デトリック氏: 労働市場の急速な減速を懸念し、初回から大幅な利下げが理にかなう
  • インタラクティブ・ブローカーズのスティーブ・ソズニック氏: 25bpに傾斜すべきだが、市場のメッセージは50bpを伝えている
  • ミラー・タバクのマット・メイリー氏: FOMCは50bpまたは25bpの利下げを実施し、先行きさらに積極的な姿勢を示唆する可能性

まとめ(解説)

米国株式市場では、S&P500種株価指数がほぼ変わらずの動きとなりました。これは、連邦公開市場委員会(FOMC)の政策決定を控え、最高値付近で伸び悩んだためです。市場では利下げ幅に関する見解が分かれています。

一方、米小売売上高が予想外に増加したことを背景に、景気敏感セクターが大手テクノロジー株をアウトパフォームしました。

FOMCの利下げ幅に対する市場の反応については、25bpの利下げを予想する投資家は「リスクオン」または「リスクオフ」の反応で意見が割れており、50bpの利下げを予想する投資家は小幅な利下げの場合は「リスクオフ」の反応を予測しています。

アナリストの見解は様々ですが、FOMCは50bpまたは25bpの利下げを実施し、先行きさらに積極的な姿勢を示唆する可能性が高いとの意見が多くみられました。ただし、株式相場が買われ過ぎの領域に近づいていることから、「ニュースで売る」反応が起こる可能性もあるとの指摘もありました。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

2024/09/18(次回FOMC) 

  • 1回→37.00%(+4.00%)
  • 2回→63.00%(-4.00%)

年内利下げ確率

  • 2回→0%(%)
  • 3回→0%(%)
  • 4回→35.52%(+14.52%)
  • 5回→64.48%(-14.52%)

米国債市場

短期債を中心に利回りが上昇

  • 原油価格の持ち直しが米国債への重しに
  • FOMCの決定を控え、値動きはおおむね安定

市場の予測

FOMCの利下げ幅に対する市場の織り込み状況

  • 50bpの利下げ: 市場が織り込む確率は約55%
  • 25bpの利下げ: 完全に織り込まれている

アナリストの見解

Tロウ・プライスのブレリナ・ウルチ氏

  • 50bpの利下げ確率は五分五分
  • FOMCの金利予測分布図(ドットプロット)では今年全体で100bpの利下げが示される可能性

モルガン・スタンレー傘下Eトレード・ファイナンシャルのクリス・ラーキン氏

  • 市場の期待は50bp利下げ方向にシフト
  • 小売売上高のデータは米金融当局の政策をどちらにも決定づけるものではない

eToro(イートロ)のブレット・ケンウェル氏

  • 労働市場について懸念すべき理由がある
  • 消費者はエコノミストの予想を上回るほど持ちこたえているが、消費が好調であることを必ずしも示しているわけではない

まとめ(解説)

米国債市場では、短期債を中心に利回りが上昇しました。これは、原油価格の持ち直しが米国債への重しとなったためです。ただし、FOMCの決定を控え、値動きはおおむね安定していました。

市場では、FOMCが18日に50bpの利下げを発表することについて、約55%の確率で織り込まれています。25bpの利下げについては完全に織り込まれています。

アナリストの見解は様々ですが、50bpの利下げ確率は五分五分であり、FOMCの金利予測分布図(ドットプロット)では今年全体で100bpの利下げが示される可能性があるとの意見があります。

一方で、小売売上高のデータは米金融当局の政策をどちらにも決定づけるものではないとの指摘や、消費者は予想以上に持ちこたえているものの、消費が好調であることを必ずしも示しているわけではないとの見方もあります。

 

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

為替市場

円が下落し、ドル指数が5営業日ぶりに上昇

  • 円の対ドルでの値下がり率が主要10通貨で最大に
  • 8月の米小売売上高が予想外に増加したことが材料に

円の動き

小売売上高の発表を受けて下げ足を速める

  • 発表前は前日の終値付近で推移
  • 発表後、1ドル=142円40銭台まで売られる

TDセキュリティーズのストラテジストの見解

  • キャリー巻き戻しの新たな波で円が支えられる論拠がある
  • 割安な円資金での取引は依然として大規模に積み上がっており、流動性の低い資産の巻き戻しがさらに進む可能性
  • 米国株が8月初旬の下げの大部分を取り戻した後、レバレッジドポジションが再構築された可能性

日本銀行の金融政策

今週の決定では現状維持が見込まれる

  • ブルームバーグがエコノミスト53人を対象に実施した調査でも、全員が政策据え置きを予想

ニューヨーク外為市場の動向

ドルが大半の通貨に対して上昇

  • 米国の8月の小売売上高が予想外に増加したことが背景
  • FRBが17-18日の会合で大幅な利下げには踏み切らないとの見方

アナリストの見解

  • ステート・ストリートのマービン・ロー氏: 小売売上高は性急に大幅利下げを実施する必要が差し迫っていることを示すものではない
  • メルク・インベストメンツのアクセル・メルク氏: 向こう数カ月にわたり複数回の利下げが行われるとの観測が市場で織り込まれているが、市場が先走っている可能性がある

まとめ(解説)

外国為替市場では、円が下落し、対ドルでの値下がり率が主要10通貨で最大となりました。一方、ドル指数は5営業日ぶりに上昇しました。この背景には、8月の米小売売上高が予想外に増加したことがあります。

円は、小売売上高の発表前は前日の終値付近で推移していましたが、発表後は下げ足を速め、1ドル=142円40銭台まで売られました。TDセキュリティーズのストラテジストは、キャリー巻き戻しの新たな波で円が支えられる論拠があると指摘しています。

日本銀行は、今週の金融政策決定で現状維持が見込まれています。ブルームバーグがエコノミスト53人を対象に実施した調査でも、全員が政策据え置きを予想しました。

ニューヨーク外為市場では、ドルが大半の通貨に対して上昇しました。これは、米国の8月の小売売上高が予想外に増加したことを受け、FRBが17-18日の会合で大幅な利下げには踏み切らないとの見方が出ているためです。

アナリストの見解は様々ですが、小売売上高のデータは性急に大幅利下げを実施する必要が差し迫っていることを示すものではないとの意見や、市場が先走っている可能性があるとの指摘もあります。

コモディティ市場

原油市場

ニューヨーク原油先物相場が大幅続伸

  • FOMCの50bpの大幅利下げ観測がエネルギー需要を押し上げる可能性
  • レバノンでの爆発事件により地政学リスクが高まったことも材料に

レバノンでの事件

  • ポケベルが各地で爆発し、複数の死者と約3000人の負傷者が発生
  • レバノン当局はイスラエルによる組織的な攻撃だと非難

アナリストの見解

  • CIBCプライベート・ウェルスのレベッカ・バビン氏: 望ましいマクロ環境にあり、FOMC会合を前にリスク資産への買いが入っている
  • 過度な売り持ち高やリビアと米国のメキシコ湾一帯での供給障害、オクラホマ州クッシングでの在庫減少も追い風に

原油価格の動き

  • WTI先物10月限: 前日比1.1ドル(1.6%)高の1バレル=71.19ドルで終了
  • 北海ブレント11月限: 1.3%上げて73.70ドルで引け

金市場

金スポット相場が反落

  • 小売売上高データ発表後に米国債利回りとドルが上昇したことが背景
  • スワップ市場ではFOMCの50bp利下げ予想が優勢で、金利低下は金にとって追い風

金価格の上昇要因

  • 米利下げ開始が近づく中、年初来でおよそ25%値上がり
  • 中央銀行による買いや地政学リスクの高まりに伴う安全資産としての需要
  • 個人投資家の関心の高まり

金価格の動き

  • 金スポット価格: 前日比12.05ドル安の1オンス=2570.40ドル
  • 金先物12月限: 16.50ドル(0.6%)安の2592.40ドルで引け

まとめ(解説)

原油市場では、ニューヨーク原油先物相場が大幅続伸しました。この背景には、FOMCの50bpの大幅利下げ観測がエネルギー需要を押し上げる可能性があることや、レバノンでの爆発事件により地政学リスクが高まったことがあります。

レバノンでは、ポケベルが各地で爆発し、複数の死者と約3000人の負傷者が発生しました。レバノン当局はイスラエルによる組織的な攻撃だと非難しています。

アナリストの見解では、望ましいマクロ環境にあり、FOMC会合を前にリスク資産への買いが入っているとの指摘があります。また、過度な売り持ち高やリビアと米国のメキシコ湾一帯での供給障害、オクラホマ州クッシングでの在庫減少も追い風になっているとのことです。

一方、金市場では、金スポット相場が反落しました。これは、小売売上高データ発表後に米国債利回りとドルが上昇したことが背景にあります。ただし、スワップ市場ではFOMCの50bp利下げ予想が優勢で、金利低下は金にとって追い風となっています。

金価格は、米利下げ開始が近づく中、年初来でおよそ25%値上がりしています。中央銀行による買いや地政学リスクの高まりに伴う安全資産としての需要、個人投資家の関心の高まりが上昇要因となっています。